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HIROカイザー in 個性について考える2025


会期:2025年2月20日(木)~2月23日(日)

会場:Gallery IYN


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ファンタジーイラスト
「アルミナス」


中学生時分、周囲に馴染むことが出来ず、黙々と絵に打ち込んでいたというHIROカイザーは、もともと魚など生物が好きだったこともあり、彼等の住む環境を破壊して平然としている人間の傲慢さに憂いを感じるようになる。

また人間同士で殺し合い、いつまでも戦争がなくならないことに対しても・・・


人間は、生活をしているだけで大きなダメージを地球に与えているが、中でも虐げられているのは植物である。

そう考えた彼は、人間達を逆に支配する植物たちの世界があったらばと想像をした。

それが、現在の創作スタイルの基盤となっている。


生み出したキャラクターに色を塗るにあたって、以前は水彩絵の具を用いていたが、今ではデジタル彩色が主である。

しかし、長らくデジタルには苦手意識があったのだとか。

専門学校生時代に基礎は習ったが、その折には何とはなく自分には向いていないように思えたことと、学外ではパソコンに触れる機会がなかったことから敬遠していたのだが、社会人になってパソコンを購入した際に、着彩前に絵のイメージを固めるため、下描きを取り込んで色を乗せてみたところ、案外使いやすいと感じたのだそう。

ただ、苦手と思い込んでいただけで、自分の知らない可能性が、まだまだ自分の中にあるらしい。

そう気が付いてから、改めてデジタル手法と向き合い、表現方法を模索中であるという。




Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。


HIROカイザー:人間が物語を作り、キャラクターを創造しているから主人公は必ず人間である。

逆にクリーチャーが物語を創造したら、逆なんじゃないか?と思いながら人外のモノを描いています。


よく、なぜ妖怪とかを描くのか?を問われますが、人間よりも魅力的だからなんだと思っています。


アート作品
「かつての魔術師たち」

HIROカイザーは、デジタル手法を導入するようになってからも、下描きには必ず高校入学前に買ったシャーペンを用いている。

大切な思い出がたくさん詰まっているため、何度か部品を交換し、手入れをしながら大切に使い続けているのだとか。

高校時代は、表現者としての彼の分岐点だった。

心を許せる友人が出来て、描いた絵を人に見て貰う喜びを知ったのである。

そして、植物側の立場から見た世界だけでなく、何故人間は植物を苦しめてしまうのか、そうせざるを得ないどんな事情があるのかと、人間側の立場も考えられるようになり、多角的な視点で、世界観を造り上げられるようになったという。


人間と動植物。

社会人になってからは、そこに新たな要素も加わった。

“機械”である。

工場で勤務するようになって、今まで知らなかった機材、目にも止めなかった部品の形状に、様々な美を彼は見出した。

えも言われぬ魅力を持った独特の曲線、また角ばりと曲線のリズム、それぞれが持った個性・・・

仕事をしていると苦しいこともあるが、職場で向き合う機械に愛着を持ち、キャラクターにすることで、勤務時間はワクワクとした気持ちで、創作のアイディアを集めながら過ごせるようになったそう。


様々なものをキャラクターにすること、自らの世界に取り込むことが、彼の心を豊かにし、毎日の生活を彩りあるものへと変化させてくれている。




Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。


HIROカイザー:ただ絵を描いたり、見せたり、話したりするのが好きで描いていました。


理想像は魅力的なキャラクターを描きたいです。


怪人イラスト
「モスマン正体怪人」

多数の人に絵を見て貰うようになって、HIROカイザーが気が付いたのは、作品を評価してもらうポイントは技量の優劣だけではないということ。

特に専門学校時代などは「上手だね」という言葉が最も嬉しい誉め言葉だったが、今ではそれが全てだとは思わない。

ある時、彼の作品を見た友人から「ちょっとこの作風は好きじゃない」と言われたことがある。

その言葉を受けて胸の内に沸き上がったのは、自分の世界観が喜ばれなかった悲しさでも悔しさでもなく、「好きか嫌いか、その天秤にわざわざ自分の作品を掛けてくれたのだ」という感動だった。

上手いか下手かは頭で判断することだが、好きか嫌いかは心が決めるもの。

故に、心を開いて作品と向き合ってもらえたことが、殊の外嬉しかったのだそう。

鑑賞者の天秤が「好き」に傾き、そのことを告げてもらった際の心持は、正に感無量であるという。


今後は、各々のキャラクターが持つ背景や物語をより掘り下げ、整理し、其々が生きる世界をより確固たるものにしていきたいとHIROカイザーは考えている。

また、人間のキャラクター表現にも力を入れていきたい、とも。

高校生の頃に、ゴシックロリータファッションを身に纏った少女像を描いたことがあった。

以前からドレスの造形に心惹かれていたので、それを自分の手で描いてみたいと生み出したキャラクターだったが、そうした華やかな出で立ちの少女たちも、おいおい描いていく予定だ。

新たな展開にも、是非ご注目頂きたい。


取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。




Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。


HIROカイザー:吃音があったり、リアクションが無駄にデカかったり、好きな物が違ったりなどで小さい頃から人と馴染めずにいましたが、中学の塾の先生と高校の頃に出会った友達などに絵を見てもらい評価されて、それから色んな人と繋がり、気づいたら絵が自分のコミュニケーションツールになっていました。


故郷は過ごしやすいです。


(取材/執筆:大石)

 

HIROカイザーの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

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