決められたテーマを自由な発想で作品にする、これがギャラリーIYNの企画展です。
「動物園展」のような具体的でイメージし易いテーマもあれば、「暗闇の中の灯」や
「青と藍の境界線」のような概念的であったり、抽象的なテーマもあります。
物事の捉え方、視点は人それぞれで、鑑賞者の期待を良くも悪くも裏切る作品に出会えます。
SNS等で知ったお目当ての作家の作品を目的にご来店頂く事が多いのですが、
作品を購入するだけがギャラリーIYNの楽しみ方ではありません。
ただただ無心に作品を見つめる人。
凝り固まった自分の考えを客観的に見る為に作品と対峙する人。
友人や恋人と「この作品どう思う?」会話を目的に来る人。
作家の目的とは裏腹に作品の世界は鑑賞者と交わる事で広がっていきます。
鑑賞者の心に様々な世界として広がっていくと言ってもいいでしょう。
作品を鑑賞する人がいなければ、どんな名画も完成したとは言えません。
どんなに深い哲学も、あっと驚く閃きの数式も、誰かに知ってもらって初めて意味をなします。
技巧に優れた絵画も、癒しを与えるイラストも、気分を変えてくれる手作りのアクセサリー、
空間をつくりかえるお花も、鑑賞する貴方の存在があって初めて「価値をなす」「完成する」と言ってもいいかもしれません。
貴方のご訪問無くして、ギャラリーIYNもまた完成しません。
私たちにとって企画展そのものが作品です。