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更新日:10月21日


さな in GIFT2025


会期:2025年8月21日(木)~8月24日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

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人物イラスト
「 染 」


※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。



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夜の帳と共に家族団欒のひとときが幕を下ろし、各々が自室に戻って しん と静まったリビングで、さなはパソコンを立ち上げる。

それは、自分のためだけに過ごす特別な時間。

画面の中に描き出されるのは、様々な表情を見せる少年たちの姿。

屈託のない無邪気な笑顔もあれば、時にドキリとさせるような眼差しを投げかける者もあり・・・

大人の世界と子供の世界の狭間に佇む彼等は、まるで早春の芽吹いた青葉のように瑞々しくて爽やかだ。

また、初夏の太陽のような眩ゆさもある。

どうして さな は、少年たちの面差しをイラストの主題に据えるようになったのか。

実はその切っ掛けは、彼女の描く少年像に対する手厳しい批評であったそう。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


さな:子供の頃、絵を描くのが好きだった姉の影響で、自分もそれを真似しながら描いていたのが始まりです。

好きな音楽を聴きながら、頭の中に浮かんだ情景を一コマ漫画のように紙の上に出力するのが楽しく、誰に見せるわけでもなくただひたすらに絵を描く日々を送っていました。

大学進学や就職後は、日々のせわしなさやストレス等で絵を描くことから完全に離れましたが、結婚して子育てに少し余裕が出来た頃にまた絵を描きたい気持ちが再燃し、コロナ過で家で過ごす時間が圧倒的に増えた時期に、本格的に絵を描くことを再開し同時にSNSを始め、自分の描いた絵を誰かに見てもらうということをするようになりました。

初めのうちはアナログで、女の子ばかり描いたり漫画を少女誌に投稿していましたが、「男の子がカッコよくない、魅力がない」とほぼ毎回各出版社から講評を頂き、悔しくて(笑)男の子を描く練習をする中でデジタルの道具と出会い、男の子ばかりを描く今に至ります。


人物イラスト
「 鋭 」

少女漫画を描くに際して、ストーリー上登場させる必要がある為に男の子を描いてはみるものの、画題としての関心は極めて薄く、女の子ならばあらゆるバリエーションで可愛らしさを表現できるが、男の子にはその面白味がない・・・

嘗てはそんな風に感じていたと、さな は語る。

だが、作品中に褒めて貰えない箇所があるままでは嫌だという思いから、苦手を克服するために一念発起。

児童参観などの学級行事に参加した折などに、自分の子供と同年代の男の子たちの様子に注目するようになった。

授業中の表情、休憩中の表情、親しい友人と話す際の表情や、親や教師と向き合った時の表情・・・

観察してみれば、彼等の瞳の中は、まるで描くべき画題の宝庫ではないか。

自身の描く少年像はもう少し年齢が上なので、子供たちの数年先の姿を想像し、「この年頃になったら、表情ももう少しこう変わるだろうか」と自分なりに予測をしながら、作品の構想を練っていく。

また、外出時に見かける中高生達の様子などからも、創作のヒントを貰っているそうだ。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


さな:自分の描く、大人未満の男の子たちの色々な表情や心情…爽やかさや背伸びする様子、むき出しの感情に、ああこんなことが、自分や我が子、あの頃想いを寄せた子にもあったなあなどと、共感していただけたら嬉しいです。


人物イラスト
「 嬉 」

作品のテーマカラーには自らの一番好きな色である青色を選び、使用色も全体に寒色で統一するようにしているという さな だが、青を基調としながらも、もっと幅のある色彩表現が出来はしないかと、思案をしているところであるらしい。

また、少年たちの髪の質感もより写実に寄せたいと考えているそうで、様々なクリエイターの表現を参考にしながら、その手法を自分なりに解釈して、吸収せんとしてるようだ。

そうして腕を磨きながら、今後も、尽きる事のない少年たちの魅力を画面の中に描き留めていく。

絵を描くことは自分にとって、生涯に渡る大切な趣味である・・・そう彼女は話してくれた。


取材の最後に、さな に次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


さな:他者への思いやりと誠実さでしょうか。

何よりも先ず自分を大切にするのはとても大事なことですが、自分が傷つきたくない・嫌われたくない・怒られたくない・優位に立ちたい等の気持ちを優先するあまりに周りの人への配慮を欠き、噓をついたり暴言を吐いたりする場面を見てきました。

私自身にも言えることですが、自分を守り他者にも優しく出来る世の中であって欲しいと思っています。


(取材/執筆:大石)

さなの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


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