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更新日:8月6日


利稔rinen/なみ in GIFT2025


会期:2025年8月7日(木)~8月10日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

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独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・

新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。





アルコールインクアート
「 蒼深き幻想 」



※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。



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大人になるにつれて、気持ちを抑えたり時間に追われたり、将又周囲の空気に合わせようとする内に肩こりや頭痛などの不調が常態化・・・

心も体も常に強張っているような状態が続き、気が付けば“心を開放する”という感覚そのものを忘れてしまっていたと語る 利稔rinen/なみ。

そんな状態を何とかしようと、学生時代に母が勤める店舗でアロマを使ったキャンドル体験等をさせてもらっていたことから親しみのあるアロマを焚いてみたり、また実家を出てから知った薬膳茶やハーブティーを気分に合わせて淹れ、更に音楽を聴くなどしてリラックス効果を高めていたのだが、其処に新しく加わった視覚的な癒しがアルコールインクアートだった。

目の前で、アルコールインクやゴールドのラメが自由に流動し、偶然が生み出す美しさを見つめるのは至福のひとときであり、頭の中では「こんな風にしてみよう」「此処にこの色を重ねてみよう」と創造の感覚が自然と目覚めていく。それがとても心地良い。

また、通常の絵と比べて自らのコンディションに左右されにくいことも、アルコールインクアートの魅力だ。

そして、それでも調子の乗らない日であれば、描き貯めた作品を眺めながら心の整理をしているそうで、彼女はアルコールインクアートとの出会いによって、丁度よい“自分のペース”を取り戻すことが出来たのだそう。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


利稔rinen/なみ:幼い頃から、誰かと遊ぶよりも一人でおもちゃを分解・組み立てたり、絵を描いたりといった“ものづくり”に夢中になる子どもでした。言葉での表現よりも、手を動かして形にすることで気持ちを表現することが得意だったのだと思います。


アルコールインクアートと出会ったのは、大人になってから。日本でこのアートが注目され始めた頃でした。絵の具のような「描く」行為とは異なり、インクとエタノールの混ざり合い、重なり合い、そして温度や湿度で変化する偶然の美しさに強く惹かれました。濃い色が淡くなったり、透明感のある独特なグラデーションが生まれたりする様子は、まさに“自然と共に描く”感覚でした。


学生時代には写真を撮るのが好きで、展示会にも参加していましたが、「上手すぎて自分らしさがない」と言われた経験があります。また、絵を描く時も、同じように描けない日や、完璧を求めて疲れてしまうことが多く、自己表現の難しさを痛感していました。


そんな中で出会ったアルコールインクアートは、「正解のない世界」で、ただその時の感情に任せて風を送り、色を選び、組み合わせていく楽しさがありました。まるで子どもの頃に夢中で工作していた時のようなワクワク感がよみがえり、心がほどけるような感覚でした。


また、アナログ資材をそろえるまでの間、デジタルアートでアルコールインク風の作品づくりも楽しんでいました。現在は、スタンプや自作のブラシを使いながら、空・海・宇宙などをテーマに、デジタルならではの透明感や広がりを活かした表現にも取り組んでいます。今後は、アナログとデジタルを組み合わせたハイブリッド作品の制作も構想中です。


現在は「日常を優しく彩るアートを、もっと身近に」というコンセプトを掲げ、作品制作を行っています。色に触れ、色を楽しむことで心がほぐれる――そんなアート体験を提供したく、アート講師としての活動準備も進めています。


クラゲの絵
「 空の夢を見た海月 」

アルコールインクアートの正解のなさに心惹かれた利稔rinen/なみ だが、もともとは具象的にモチーフを描くことも好んでおり、彼女が新たに目指そうとしているハイブリッド作品は、アルコールインクが偶然に生み出した模様から連想されたモチーフを、デジタルアートで描き起こそうというもの。

まずは色の混ざり合いを楽しみ、そこから見えてくる図像を探し出す楽しみがあり、そして描き起こす楽しみがある。

描き手が三重に楽しんで生み出したアート作品からは、間違いなく創造をする喜びと幸福感が伝わってくるに違いにない。


「GIFT展」では、アルコールインクアート作品を壁面に展示し、デジタルアート作品は販売グッズのデザインとして登場する予定だ。

二つのアートの関係性、相互性にも思いを馳せながらご鑑賞いただくのも、面白いかもしれない。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


利稔rinen/なみ:私の作品を通して、「なんかきれいだな」「落ち着く」「ホッとする」「ほんの少し気分が上がる」──そんなふうに、日常に小さな幸せを感じていただけたら嬉しいです。


特別な知識がなくても、色の流れや透明感、偶然が生み出す重なりを眺めるだけで、心が少し軽くなったり、癒されたりする。そんなアートだからこそ、そっと誰かの心に寄り添うことができたらと願っています。


私の作品にはタイトルがあるものもありますが、基本的にはその日の気分で描いているため、完成後にタイトルをつけることが多く、明確な「題名」がないことも少なくありません。あるのは、「色」のテーマと「技法」だけ。その分、「どんな気持ちで描いたのかな?」と、自由に想像して楽しんでいただけたら嬉しいです。作品を通じて感覚が刺激されたり、心が動いたりすること自体が、アートの魅力だと考えています。


展示を通して、誰かにとっての「今日はなんだかちょっといい日だったな」「あれ、なんかよかったな」という小さな心の変化につながれば、それは何より嬉しいGIFTです。


夜空の絵
「 夜空と銀河世界 」

利稔rinen/なみは今、アートを含めた様々な癒しを人々に提案、提供できる場を、佐賀県東部に位置するみやき町に設けようとしているそうだ。

これまでにマルシェなどで幾度か開いたアルコールインクアートのワークショップは、いずれも15分から30分と短い時間枠のものだったが、其処では参加者が一時間単位でじっくりと制作に向き合うことが出来る。

それに加えて、珈琲や薬膳茶を味わうことも出来るそうだ。

更に驚くべき特徴がある。

隣接する乗馬クラブの協力を得て、なんと希望者は馬と触れ合うことで心の緊張を解きほぐすこともでき、クラブの見学や引き馬、乗馬体験も可能だそうだ。

実は 利稔rinen/なみ にとって、馬は幼い頃から馴染みのある存在だった。

医師である父が、心身の健康維持や糖尿病患者などの運動として乗馬を推奨しており、その一環でホースヒーリング効果も伝えていたことから、親子で共に乗馬も楽しんでいたのだとか。

自身がこれまでに体験してきた様々な癒しのコンテンツを役立てて、少しでも心の荷物を軽くできる場所を作れたら・・・それが彼女の願いである。

オープン情報はSNS及びホームページにて告知予定とのことで、是非ともご注目頂きたい。


取材の最後に、利稔rinen/なみ へ次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


利稔rinen/なみ:私は生まれつき片耳がありません。もう片方は補聴器がないと聞こえません。低声も聞き取りにくいです。

身長は成長ホルモン分泌不全による低身長症(小人症)で139cmしかありません。幼少期には成長ホルモン注射を打っていました。

変則肥大症による片側肥大のため右側が異常ですが、小人症の影響もあり、大きいほうが正常に見えることもあります。

「正常であるはず」の左手には月状骨軟化症(キーンベック病)があり、左足は骨盤の歪みを抑えるため延長術を受けました。膝の位置が異なり、少し歩き方が変です。


食べ物が体に合わないことも多く、体調によってはまったく食べられないこともあります。脳が別の食べ物と認識して拒否反応を起こすこともあり、心と体がバラバラになり、収拾がつかなくなることもあります。


精神障害もあります。混合性不安抑うつ障害で、突然の不安から動悸やプチパニックが起こることがあります。見知らぬ土地や新しい環境に慣れるまでに時間がかかります。

躁うつの波も大きく、気持ちの変化が体調に直結するため、平常心を保つように心がけています。自律神経も乱れやすく、解離性障害により記憶が飛ぶこともあります。


発達障害(広汎性発達障害)もあります。アスペルガー傾向、ADHD傾向、自閉症傾向など、日によって出る特性の強さに波があります。

人との時間軸がずれていたり、物事の見え方や感じ方が違ったり、感受性は高いのに相手の気持ちをうまく汲み取れなかったりと、発達がかなり凸凹です。

インプットの方法が独特で、アウトプットが非常に苦手で、うまく気持ちを伝えられないことが多くあります。


学習障害もあります。読字障害により文字が泳いで見えたり、ぼやけたり、違う文字に見えたりすることがあります。

突然右脳・左脳の機能が切り替わって、左から読んでいた文字を右から読み始めてしまうこともあり、混乱します。

算数障害もあり、数字が出てくると理解の概念が崩れてしまいます。


とにかく、脳疲労が起きやすく、それが体にも強く影響します。1日11時間寝てもまったく動けない日もあります。


ここではあえて、「健常者」と「当事者」という言葉を使います。

健常者が普段何気なくしていることが、私にはとても難しいと感じることが多いのです。

ひとつひとつの動作にも体力や気力を大きく消費します。だからこそ、「当たり前にできること」は、当たり前ではないと強く思っています。


当事者は、壁を感じることもあれば、それが「自分の当たり前」になっていて気づかないこともあります。

「普通に過ごすこと」は、実はとても難しいことです。

当事者は「普通」と違う行動を起こしてしまうこともあり、それを防ぐために、常に自分をコントロールし、制限しつづけている。

「どこまで話していい?」「どこまで自由に動いていい?」「どこまで許されるのか」──死ぬまで我慢を強いられているように感じることもあります。


上記は私自身の障害のことですが、これは「障害が受け入れられない親御さん」や「当事者が抱えているネガティブな気持ち」を代弁するつもりで、あえてネガティブな文章にしました。

私はもともとオープンな性格で、障害について話すことを恥ずかしいとは思いません。

むしろ、この障害開示が誰かの生きる希望になったり、勇気づけられるきっかけになれたら、嬉しいと心から思っています。

「出来ないこと」でも工夫すれば出来るかもと思って「出来ないこと」を認めるのが難しいですが、

出来ないことは仕方がないことで、今度は「どう配慮したらいいのか」「出来ることをしてもらう」ためにどうしたらいいかを考えられるから出来ないことを認めるのも大切だと教えてもらいました。


だからこそ、私が強く思うのは――

日本社会は、障害について「名前」は知っていても、「本当の意味での理解」がまだ足りていないということです。

「障害者だから」と特別扱いしてほしいわけではありません。それを「1つの個性」として受けとめてもらえたら、それでいいのです。

可能な範囲で「してほしいこと」「わかってほしいこと」お互いに「こういう時どうしたらいい?」と対話をして、「苦手なこと」や「できないこと」を知ってもらったうえで、「その人に合った伝え方」や「サポートの仕方やできる工夫」という手立てが少しでも増えたら……と願っています。


日本人はもともと“相手を思いやる”文化を持っているはずです。

少しの気づきや工夫、声かけで、世界はやさしく変わると私は信じています。


私は、目に見えるものも見えないものも含めて、健常者に比べて“欠けている”部分がたくさんあります。

生きることに絶望したこともあります。自分を犠牲にして他人を優先したこともありました。

それでも誰かの笑顔が、生きる希望でした。そして今は、私自身の障害特性を「ひとつの個性」として大切にしています。


「人と会えば普通の人と変わらない」と言われることもあります。

そう言われて嬉しいという気持ちにはならず、グレーで障害を認められなかった期間の苦しみも知っているのでなんとも複雑な気持ちになりますが...。


それでも、出会う人とのご縁、つながりを大切にしながら、今と未来の幸せをこれからも育んでいきたいと思っています。


そして、今のこの“多様性が認められる社会”を、私はとても好きです。

もっと多様性が認められ、障害やその人自身を知る機会が増え、「そういうこともあるんだね」「そういうもどかしさがあるんだね」「こういうことが苦手なんだね。僕はこれが苦手なんだ」と、認め合い、互いに理解し合える社会に。


「すみません」「ごめんなさい」ではなく、

「ありがとう」「助かったよ」という言葉が飛び交う、やさしくてポジティブな社会に。

どうか、誰もが孤独にならず、見守り・見守られる、あたたかい地域社会でありますように。


(取材/執筆:大石)

利稔の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


利稔のSNSも、是非ご覧ください。

instagram: @hoshiiro_art

いいねやフォロー、ご感想メッセージ大歓迎です。


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《 利稔rinen/なみ プロフィール 》

作家名:星野菜見子(ほしの なみこ)

ハンドルネーム:利稔 Rinen/なみ

アートブランド:Hoshiiro Art(ほしいろあーと)


🌌 コンセプト・作風

Hoshiiro Artでは、現代アート・ニュアンスアート・ギャラクシーアートを中心に、

「日々の暮らしに、ささやかな色ときらめきを」テーマに活動しています。


今回の展示作品はレジンやUV仕上げを施した作品は、光の角度や視点によって表情が変化し、飾る空間にやさしい余韻を与えてくれることを大切にしています。


🎨 仕上げについて

本展示では、以下のような2種類の仕上げ方法で作品をご紹介しております:


レジンコーティング仕上げ(4作品)

 透明感と艶感を引き立たせ、奥行きある光の層を閉じ込めています。


UVスプレー+バーニッシュ仕上げ(5作品)

 軽やかさと発色の良さを保ちつつ、自然な艶を持たせた繊細な表現です。


いずれも、作品に合わせて最適な仕上げを選択しております。


💎 展示価格について

すべての作品はアルコールインクアートによる一点物です。

特性上、まったく同じ作品を再現することはできません。


今回はGIFT展のために、特別価格でご案内しております。

今後、店舗やオンラインで販売する可能性はありますが、

その際には価格が上がる場合がございます。


この機会に、ぜひご覧いただき、お迎えいただけましたら幸いです。


📦 同封物について

ご購入いただいた方には、以下を同封いたします:

作品証明書(Certificate of Authenticity)

作品のお手入れ方法についての案内用紙

Thank youカード

 
 
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