- yuko Oishi
- 7月10日
- 読了時間: 4分
*ぽち* in GIFT2025
会期:2025年8月14日(木)~8月17日(日)
会場:Gallery IYN
~会期中の通販購入について~
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大学でデジタルアートを学び、現在はグラフィックデザインを生業とする傍らで、自己表現においてはアクリル画やぬいぐるみなど、アナログ作品制作に徹しているという*ぽち*。
その拘りは、学生時代に絵画や陶芸、金属工芸、立体造形を専攻する学友たちの作品に刺激を受けたことから生まれた。
勿論、デジタルアートにはデジタルアートの良さがあるが、手に取って触れることの出来る、実体を伴ったアート作品の魅力は格別なものであると感じたらしい。
また、商業と切り離しても存在し得る純粋芸術への憧れも強まったようだ。
彼女の創作を支え、共に作品世界を造り上げてくれる相棒が、今は亡き愛犬“空(くう)ちゃん”。
主にアクリル画作品の中に登場し、旅立った先の世界で、伸び伸びと元気いっぱいに、楽しい毎日を謳歌している。
また、大学の卒業制作で手がけた ぬいぐるみ作品“いぬっころ”は、太めの眉毛との、ほんわかとした表情がチャームポイントで、自分自身と空ちゃんの特徴を融合させた“犬のような生き物”であるそうで、今も立体作品やグッズ制作の折に活躍してくれている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
*ぽち*:絵を描いて褒められた経験から、褒められたくて絵を描くようになったが、それ以外の影響は幼い頃観たちゃお作品やプリキュア。

*ぽち*が空ちゃんを画題に選ぶようになったのは社会人になってからで、生前の空ちゃんは共に過ごすだけで充分すぎる程に心を満たしてくれたので、描画対象としては意識することはなかったようだ。
しかし、空ちゃんを見送ってからアルバムでその姿を偲んでいた時に、もう新しい写真が増えることはないけれど、現在の空ちゃんの姿を絵で描くことなら出来るのではないかと思い立ったのだそう。
空ちゃんは今どんな世界で、どんな風に過ごしているだろう。
其処は寂しい場所ではないと信じたい。また、幸せに暮らしていて欲しい・・・
そんな思いから、独自の感性で“向こう側”の世界を描き出すに至った。
空ちゃんの名前に因み、また自身の本名に「海」という字が使われていることから空と海、宇宙を意識した作品が多く、それらを前にすると、まるで広大な宇宙の何処かには、空ちゃんの住む惑星が実在しているのではないかと感じられてくる。
今の所は専ら青色を基調にしているが、描かんとしているのは冷え冷えとした寂寞の宇宙空間ではなく、優しく空ちゃんを包み込んでくれるあたたかな世界。
今後は寒色だけでなく、暖色もうまく取り入れてみたいと考えているそうだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
*ぽち*:作品を通して、観た人の中にある何らかの記憶が掘り起こされ、作品に記憶を投影することで、喜怒哀楽の感情を問わず音楽ディスクのように記憶を形として残るような気持ちに、そんな作品になればいいと感じます。

美術鑑賞をしている折に、犬をモチーフとしている作品ではないし、自らの思い出と通ずるものが描きこまれている訳でもないのに関わらず、空ちゃんとの思い出や、空ちゃんへの愛情の念が心に湧き上がってくることがしばしばあると *ぽち*は語る。
心を揺さぶられることで、一番奥底にある大切なものが表面に浮上してくる。
それが、芸術作品が人間に与えてくれる感動の本質であるのかもしれない。
もし自分の絵が、見てくれる人の心にも同じように働きかけてくれたなら・・・
そんな 彼女 の願いが届いたのか、以前展覧会に参加した折に、「とても素敵な作品だったので、一度会場を後にしてから、その日の内にもう一度見に戻ってしまいました」とメッセージを贈られたことがある。
絵によって呼び起こされた大切な“何か”がその人を突き動かし、その足を展示会場へと向けてくれたのではないだろうか。
是非とも来たるGIFT展では、「自分の中にある何が作品と共鳴しているのだろうか」と思いを巡らせながら、空ちゃんの世界をご覧いただきたい。
取材の最後に、*ぽち*に次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
*ぽち*:想像力、時には思いやりとも言える事柄。
(取材/執筆:大石)
*ぽち*の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
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