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更新日:8月14日


in GIFT2025


会期:2025年8月14日(木)~8月17日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

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「 Android 」

《 錐 プロフィール 》

ゲーム会社を経てフリーランスの動画作家として活動中。

ディストピアやサイバー系を中心に絵を描いております。

一人でも琴線に触れる作品があれば作り手として嬉しいです。


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※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。


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家族が営む喫茶店には漫画週刊誌がたくさん置かれており、それを夢中になって読む時間や模写をする時間は、少年時代の錐にとって特別なひとときだった。

寺沢大介 作「ミスター味っ子」にはじまり、様々な作品に登場する少年像を多く描き写していたが、中学生の頃に読んだ藤島康介 作「ああっ女神さまっ」を切っ掛けに、女性の描写にも挑戦。

更には士郎正宗 作「攻殻機動隊」シリーズの影響でサイバーパンク系作品にも興味を持つようになったそうだ。

高校時代は漫画の二次創作だけでなく、当時流行していた格闘ゲームのキャラクター同人誌作りにも熱心だったらしい。

専門学校ではプログラミングを学び、パソコンを日常的に扱うようになったことから、デジタルイラストにも取り組むように。

しかし、社会人になってからは創作に向き合う時間も少なくなり、絵を描くことのないまま10年程の歳月が流れた。


転機となったのは、友人が漫画家としてデビューをしたこと。

臨時アシスタントとして手伝うことになり、作業をしている内に段々と創作への情熱が再燃したのである。

ブランク期間に鈍ってしまった腕はなかなか元には戻らないが、現在彼はオリジナルキャラクターを描きながら、キャラクター達の生きる世界を画面の中で掘り下げながら、創作活動のリハビリをしている際中であるという。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


錐:小学校時代友人がおらず、また家にゲーム機がなかったので、お金をかけずにお手軽に遊べるのがお絵描きでした。主に少年誌のキャラの模写をやっていました。


王都炎上
「 王都炎上 」

画力を向上させたいと望むなら、日々の努力を怠るわけにはいかない。

一日休んでしまえば、それは三日の後退を意味する。ブランク期間に失ってしまったものがあるからこそ、継続することの重要性を、錐はひしひしと感じている。

しかしながら、本業の在宅ワークが深夜までかかること多く、絵に集中する時間をなかなか割けない点が悩みどころだ。

描けども描けども、自らの実力への歯がゆさは取り払われない。

だがその一方で、一つの作品を描き上げた時の達成感、零から一を生み出すことの出来るその喜びが格別であるからこそ、錐は挫けることなく絵を描き続けていく。


近頃は静止画だけでなく、モチーフが部分的に動くアニメーション作成も積極的に行っているそうで、本ページに掲載された作品たちも、動きが加わった状態が本当の完成形といえる。

そうした作品たちが評価され、六本木ヒルズで開催されたとある企画の主催者から、カフェスペースで放映する動画の提供を依頼されたことは、錐の中で特別な思い出となっている。

その後、動画提供を切っ掛けにテレビ局から問い合わせもあり、自らの実力を認めてくれる人の存在を実感することが出来たそう。

再び踏み出した創作の道を諦めなかったからこそ、未来はゆっくりとだが着実に切り開かれていくのである。



Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


錐:初参加になります。

まだまだ粗削りですが、見てくれた人がエモいと思ってくれたら作者冥利に尽きます。


花の女神
「 花の女神 」

錐が作品の主題と向き合う際に、最も大切にしていることは“先入観を打ち壊す”ということ。

例えば天使を描くとしたならば、世間一般のイメージとしてはまず“純潔”であったり“守護者”といった特性が挙げられるだろうが、果たして本当にそうだろうか。

彼等は神の説く教えの番人であって、秩序を乱す者に制裁を与えるに際しては、情けも容赦もない。

また、人々から畏怖される死神は、生命を全うした者が無事に黄泉の世界に辿り着けるよう導いてくれる優しい存在でもある。

どんな主題を扱うにしても、初手は先入観を疑ってかかることから。

そして、その主題の本質に迫るのだ。


今後描きたい題材について訊ねてみると、ディストピアでただ一人生き残った人間の悲哀を描けたらと、新たな作品の構想を聴かせてくれた。

孤独とはいったい何であるか、それを錐が如何にして描くのか、完成の時を楽しみに待ちたい。


取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


錐:コンテンツの質の向上で自分で想像し物語や映像を補完する余地が乏しい事


(取材/執筆:大石)

の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

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