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更新日:8月20日


箱心屋 in GIFT2025


会期:2025年8月21日(木)~8月24日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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背を向けた女の子
「 内と外 」



※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。











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人であれ物であれ、その真価が問われるのは外見ではないのだが、まずは見た目から判断されたり、または推測をされるものである。

その内側と外側は必ずしも一致するとは限らないが、無関係でないことも事実だ。

特に人間の評価については、受け手によって良し悪しの判断にばらつきが生じやすい点から、モチーフとしてとても興味深いと箱心屋は語る。

描くべき“箱”と出会い、それを徹底的に観察し描き写すといことは、その箱の中身について思いを馳せるということに他ならない。

箱の中には、何かしらの思想や歴史であったり、または自然の法則など、実に様々な物が詰まっていることだろう。

箱と向き合うことで、箱心屋の興味の幅はどんどん広がり、その知的財産が彼の人生を豊かにしてくれているという。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


箱心屋:コンセプトとしては、中身の見えない箱の様なものを置いています。時代背景にもよると思いますが、私は技術よりも内容を重視しています。そのため、見えるものを箱として捉え、箱でその中身を表現する事を目指しています。1990年代の自己表現としての服の様なイメージです。解釈を余地を残し、鑑賞者が自由に想像できるファッショナブルな絵が描けるといいですね。


うなだれてる女の子
「 肉と服 」

小中学生の頃はよく友人と落書きをして過ごすことが多かったそうだが、その後 箱心屋が改めて創作と向き合い、デジタルイラストに着手したのは大学生の頃。

専攻学科は化学だった為、絵については独学で腕を磨いた。

沢山の書籍たちが彼の師となり、ミシェル・ローラセラ著「モルフォ人物デッサン」、マイケル・マテジ著「リズムとフォース」、ハンス・P・バッハー著「vision」は特に重宝したという。


制作にあたっての“拘り”というよりは“好み”の方が的確だそうだが、なるべく沢山の色を用いることが、鑑賞者に作品を注目してもらうための工夫でもあると箱心屋は語る。

特にインターネット上で作品を披露するに際しては、何か目を引く要素がなければ、鑑賞者の視線はスクロールと共にあっという間に作品の上を滑り去ってしまうだろう。

なので、一定の派手さ、キャッチーさも肝要と考えているそうだ。

また、如何なる時も“観察”に重点を置き、一本の線で伝えることのできる情報量を増やせる様にと心掛けているとのこと。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


箱心屋:感想を抱いて頂けたら嬉しいです。高尚な話ではなく、すれ違った人がオシャレだったとか、ご飯が美味しかったとか直感的な話です。特に「思ったよりも〜だった。」の様な感想は大好きです。制作時の私の意図なんてものはどうでもよくて、作品と鑑賞者間でのやりとりで新しい発見があると嬉しいです。なので私は展示会の後に、どこかで生活と結びつくような作品を展示できる様、誠意制作してまいります。

シャボン玉と女の子
「 包む/包まれる 」

投稿した作品に対して寄せられるコメントの中には海外から発信されたものもあり、そこから箱心屋は「芸術分野とは人類にとって一種の共通言語たり得るのだ」と感じるようになったという。

また、国内外を問わず個々の感性で自分の作品を解釈してもらえることも興味深く、画中に描かれた“箱”の中身を、是非とも自由に推測、考察してもらえたらと考えているそうだ。


今後もあらゆる“箱”を作品として提示していくつもりだが、それは絵だけに留まらず映像や立体表現にも挑戦していきたいとのこと。

それらの領域を横断した上で、自分にだけに出来る表現方法を見つけたい・・・

今後の展望について、そんな風に話してくれた。


いずれも丁寧な描き込み完成度の高い作品たちばかりだが、意外や箱心屋は「飽きずに描ききる」ということが苦手なのだとか。

次回作の構想が浮かんでいたり、作品の完成図が見えてきてしまうとモチベーション急降下してしまうらしく、そんな自分の心を画中に留めおけるようにと、描画方法を変えてみたりモチーフの捉え方を改めてみたり、あれこれ“味変”を試みているのだそう。

その工夫もまた、独自の持ち味を引き出す大切なスパイスであるのかもしれない。


取材の最後に、箱心屋に次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


箱心屋:現代社会はコンテンツが飽和しており、効率よく新しい所へ向かう事が求められます。とても忙しく、消費する事が先行して豊かさが欠落している様に感じます。またSNSの発達に伴って相互監視社会化が進み、間違いのない答えが求められるようになってきました。そのため現代では、自身の解釈を持ってモノを見る事が疎かになっています。そんな中で、ゆっくりよくみて解釈し、より新しい事よりもすでに豊かである事に気付くことこそ、私は必要であると考えています。


(取材/執筆:大石)

箱心屋の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


箱心屋のSNSも、是非ご覧ください。

instagram: @kyo____kagekkan

X(twitter): @hacoya_san

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《 箱心屋 プロフィール 》

内外、裏表などモノの多面性の観察に重きを置いています。

日常での気づきや発見を再解釈して、制作に落とし込むこみます。

 
 
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