wing in GIFT2024
会期:2024年3月21日(木)~3月24日(日)
会場:Gallery IYN
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wing 経歴
・「#コンパス ライブアリーナコスチュームデザインコンテスト 」 佳作
・11/10発行 桝元つづり著 グラフィック社「マンガで読み解く数秘占い〜私の取り扱い説明書〜」表紙・本文イラスト着彩担当
・dブックス掲載「イケメンに会いたいという下心満載なヒロインはお嫌いですか?」プロローグ~3、12、14、19~21、23話仕上げ担当
・ピッコマ掲載「復讐のトップランカー」仕上げ担当
・「Illustration exhibition 2023. October 仮装ファンタジー・華麗なる魔除けのパレード」 出展
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
それは、小学校の中学年の頃。wingはインターネットで数多の二次創作イラストを見て、ある衝撃を受けた。
それまで彼女は好きなアニメーション作品のファンアートを色鉛筆などで描いていたのだが、ネットに投稿された作品の殆どがデジタル画作品で、「こんな風に本物のアニメみたいな塗り方ができるんだ!」と驚いたのだという。
それから、まずはパソコンにもともと備わっていたお絵描きソフトで描くようになり、成長と共に使用するソフトや機材を増やしながら独学で腕を磨いていった。
機動戦士ガンダムシリーズなど、かっこいいロボットがとにかく大好きで、メカニックイラストが彼女の十八番。
しかし最近は、参加した展覧会で他の出展クリエイターの作風にも刺激を受け、人物イラストにも力を入れている。
ロボットも勿論描き続けていくが、より表現の幅を広げるためにも「キャラクター描写から衣装デザインまでしっかり勉強していきたい」と、wingは意欲を語る。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
wing:インターネットを始めたばかりの頃、好きなキャラクターを描いている素敵なイラストをたくさん見つけて、自分もこんな風に描いてみたい!と思って始めました。
ずっと絵を趣味として続けてきたwingは、社会人になって10年程経った頃ににゲームのキャラクター衣装デザインのコンテストに応募し、作品が佳作に選ばれた。
結果を残せたことも嬉しかったが、ただ自分にとってのカッコよさを追求するのでなく、鑑賞者の求める魅力は何かと考える切っ掛けになったという点で、この挑戦は非常に大きな意味があった。
その後、たまたま募集が目に止まり出版物のイラスト着彩を担当したことから、彼女は「自分は色を塗る作業、絵の仕上げの作業が好きなんだ」と気が付き、仕事としてそれをこなした事が自信に繋がった。
現在は副業として、登録したサイトからの依頼を受けて、ウェブ漫画作品の仕上げ作業に携わっている。
戦闘シーンのエフェクトには特に気合が入り、キャラクターが一番カッコよく見えるライティングを追求しており、丁寧な仕上がりには定評がある。
陰影の効果へのこだわりは自身のオリジナル作品でも生かされ、メリハリのある画面になるよう心掛けているそうだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
wing:作品はアナログ・デジタルに拘らず、好きな描き方で、好きなものを描きたいです。
描いているうちにひらめいたり、あれこれ試したくなる性分なので、どんなものができるか分からないのですが、私は自由に楽しく描いていると思うので、見てくださった方にも楽しくなるような作品を届けられたらいいなと思います。
wingはデジタル画だけでなくアナログ画材での表現も探求している。
アニメ画に近い塗り方のできるコピックやポスターカラーから、水彩絵の具にアクリル絵具、ラメ入りの糊や、何とレジン液まで活用しているという。
はんだごてでコルクボードに絵を焼き付けてコピー本の表紙を作成することもあり、彼女の創作手段は多岐に渡る。
デジタル画は気に入った描写ができるまで何度もやり直すことができるが、アナログは一筆ごとに集中して、ほぼ一発勝負。
用紙選びに始まり、一般的な画材以外のものも含めて、素材選びが楽しいとwingは語る。
デジタルにはデジタルにしか出せない発色の美しさもあり、それぞれに描画が楽しく、それぞれに良い気分転換になるのだそう。
大好きだった絵が仕事のひとつになり、SNSや同人イベント等を通じて多くの知己にも恵まれたwing。
絵は、自分の生活を豊かにしてくれるコミニケションツール。
そんな人生の財産を持った彼女に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
wing:最近は特にスケジュール管理が出来ていないことを痛感します。展示会やお仕事、副職、旅行、公私共に限界まで詰め込んでしまって、この年末までずっと後悔しておりました。
現代社会には楽しいことややりたいことがたくさんあって、お金も時間も全然足りないと感じます。
上手く回せたら出来ることが増えそうではあるのですが、私自身のスケジュール管理ができないためにできないことや身動き取れずに諦めないといけなくなったりするので、管理能力というものが欠落してしまっていると思います。
(取材/執筆:大石)
wingの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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