top of page


さやえんどう in GIFT2024


会期:2024年9月5日(木)~9月8日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!

お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!

スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。

独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・

新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。





イラストレーション
「 O N O 」

さやえんどう 経歴


・阿佐ヶ谷美術専門学校卒業


・グループ展「Aggregation」






 

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。











高校生の頃から、描いた絵にペンを入れるようになり、そこから“線”の魅力に心惹かれるようになった さやえんどう。

現在はデジタル着彩を施したイラストレーションを発表しているが、土台となる線描写は、必ず手描きで仕上げたものをスキャンしている。

力強く、堂々とした線で描かれた人物や動物たちは、生々しいまでに“命”そのものだ。


さやえんどう が 人物を画題として取り上げるようになったのは専門学校に入ってからで、それ以前はもっぱら動物がモチーフだった。

幼い頃から野生動物が好きで、博物館や動物園でその生態を知ることがとても楽しく、怪獣や幻獣、ゲームに登場するモンスターにも夢中だったそう。


人物画に興味を持ってからも、人物を単体で描くだけでは物足りなく感じたらしく、動物を画中に取り入れてみたところ、物語性や背景を想像したくなるような・・・そんな深みのある世界観が生み出された。

描かれる人物は常に口を閉ざし、動物たちも言葉を持たない。

しかし彼等の沈黙は、まるで言葉以上の力を持つかのように、鑑賞者の心に何かを訴え、語りかけんとしているようだ。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


さやえんどう:小さい頃、チラシの裏に描いた絵を先生に褒められたことが絵を描き始めたきっかけで、現在の活動はその延長です。また、生き物を描くことも好きだったため、今でも生物と人が共存した世界を描くことが多いです。


「 偏西風 」

専門学校へ進んだ際は、絵の専門職に就きたいなどの明確な目標はなく、「ただ描く時間が少しでも欲しいという気持ちしかありませんでした」と、さやえんどう は当時を振り返る。

それ迄は好きな動物やキャラクターを落書き程度に描くだけだったが、学生生活の中で、彼の絵との向き合い方は大きく変化した。

初めは課題をこなすことに精一杯であったが、次第に自分の表現したいテーマは何であるのかと模索するようになり、絵について、自分自身について深く考えるようになったのだそう。


学校の仲介で縁がつながり、さやえんどう は現在、ドラマの絵コンテ制作を生業としている。

絵を描いていなければ、彼の職業、生活、人生観は今とまったく異なるものになっていたかもしれない。


仕事の絵ばかりでは、おそらく描く事が好きでなくなってしまう。

故に「100%自分のやりたいことだけに徹する時間は極めて重要」と、さやえんどうは語る。

仕事を続けて行くためにも、自分には余暇のイラスト制作が必要不可欠なのだ、と。


イラストの着想は、日常生活の中でふと耳にとまった単語から得ることが多い。

誰か発した言葉や、歌詞の一節から主題が決まり、その意味や響きから受ける印象を手掛かりに構想を練るのだそう。


感情を胸の奥にしまい込んだ、思慮深くてミステリアスな表情を理想とし、人物描写にあたっては特に口元の描写に力を注いでいる。

ポーカーフェイスの裏にある感情は作品毎に異り、彼はそれを唇の表情によって描き分けようとしているのだ。

少しでも形が変わると印象が違ってきてしまうため、正解と思える仕上がりになるまで、何度何度も描き直し、数週間もの時間を費やすこともあるという。

また 顔だけでなく、手からも人の内面は滲み出る。

手を描き込むことで画面に迫力を持たせることもできるため、最近は手が画中に収まる構成が増えているそうだ。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


さやえんどう:僕の絵のどれか一つでも、心が動くものがあれば幸いです。


「 性 」

イラストをSNSに投稿する中で、絵描き仲間との交流も生まれた。

「絵によって自分は他者との繋がりを保ってもらえているのかもしれない」 そう さやえんどうは語る。


以前、フォロワーから「あなたの作品を見る事が、私の日々の糧になっています」という言葉を貰ったことがある。

自分の絵はテーマ性やメッセージ性が弱いのではと考えていただけに、作品から何かを感じ取って貰えたことが、非常に嬉しかったという。

そうした声にも支えられて、今日の彼が在るのだろう。


制作にあたっては、その都度に違う趣向、ポージング、カラーリングを心掛けており、今後はこれまで描いてこなかった無機物もモチーフとして取り入れたいと考えているそうだ。

また、彼にとっての創作の原点・・・ペン画によるモノトーン表現にも立ち返ってみたいとも話してくれた。


さやえんどう 曰く、絵を描く以外のにはなに一つ得意なことがなく、もし絵がなかったら、自分の人生は悲惨なものになっていたかもしれない。

創作という唯一無二の宝を持つ彼に、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


さやえんどう:自信

かくいう僕自身がそうなのですが、自分に自信を持つことが難しい世の中だと思います。自分よりも恵まれた環境にいるように見えたり、煌びやかな生活を送っているように見えたえり、そんな「自分より幸せな人」を簡単に見かけることができてしまう。何か物事を始めても、自身の何倍もその物事を極めている人たちの作品が嫌でも目に入ってしまう。いざスタートラインに立っても、打ちのめされてしまうことが多いと思います。

そんな目に余るほど優れている他者に囲まれたこの世界で、確たる自信を持つことができるようになるために、これからも創作を続けていきたいです。


(取材/執筆:大石)

 

さんやえんどうの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2024を、どうかお見逃しなく!


さやえんどうのSNSも、是非ご覧ください。

instagram: @sayaendo_0mame

いいねやフォロー、ご感想メッセージ大歓迎です。



《 さやえんどう プロフィール 》

さやえんどうという名前で絵を描いています。線と動物を描くことが好きです。

アナログでペン入れをしたのち、それをスキャンしてデジタルで着彩しています。

何か一つでも心に刺さるものがあれば幸いです。

bottom of page