イチカワユウイチ in ART INPUT 2025
会期:2025年2月6日(木)~2月9日(日)
会場:Gallery IYN
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イチカワユウイチがチョークアートを始めたのは2019年のこと。
様々な要因があったが、特に母親の最期を看取った後に精神面から体調を崩してしまい、病に倒れてしまった事で出世コースからも外れ、これまで仕事一筋に生きてきた彼は、自分の存在意義を見失ってしまう。
「自分から仕事を切り離したら、いったい何が残るというのか?」
自分の心の奥底を見据え、見えて来たのは少年の日から抱いていた“絵”への憧憬だった。
イチカワには、2歳の頃に亡くしてた父親の記憶はないが、家には父の描いた絵が残されていた。
自ずと彼は絵に興味を持ち、描くことも決して嫌いではなかったが、かといって「優れた才能が自分にある訳でもないし・・・」と、その世界に足を踏み入れることは躊躇した。
そうして長年距離をとり続けていたのだが、思いがけず人生の岐路に立った時に、彼は直感する。
「もう“絵”しかない」と。
当初は果物や野菜などの食物を画題としていたが、いつしか関心は動物へと移り変わった。
写真を参考にしながら実に多くの動物を描いてきた。
最近は、ホワイトタイガーが特にお気に入りなのだそう。
動物を描きながら、イチカワはたくさんの勇気を彼等から貰っている。
「私の絵を見てくれた方にも、その勇気を届けることが出来れば嬉しいです」
そう彼は話してくれた。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
イチカワユウイチ:「Live-WT-」「Live!-SL-」両作品です。凛々しい動物。生きることに迷いの無いオーラ。
技術的には立体感の表現、複雑な色合い。
愛らしく、あどけなく、同時に凛として逞しい・・・
動物の魅力は、語り出したら切りがない。
その中でも敢えて一つだけ選ぶなら、彼等はまさに“生きて”いていることに強い憧れを感じ、心が惹きつけられるのだとイチカワは語る。
自分は、生きていることの意味や己の存在価値に不安を覚え、ぐだぐだと悩んでしまってばかり。
けれど、彼等は違う。
まったくもって、純粋に“生きて”いるのだ。
そんな彼等を描く時、表情の描写には特に力が入る。
生命力の漲る瞳を描けた時の達成感は一入だ。
動物は、イチカワにとってこれ以上ないほど描き甲斐のあるモチーフであるらしい。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
イチカワユウイチ:2023年7月ギャラリーiynメッセージ展の時期です。動物の表情を描きだしました。
描いた絵をSNSに投稿するようになって、実に多くの人に作品を見て貰い、沢山の出会いがあったが、一番驚いたのはテレビ出演のオファーだ。
イチカワが当時描いていた食物の絵が日本テレビのディレクターの目に止まり、番組の中で辻岡義堂アナウンサーの似顔絵を描いた日のことは、彼の胸の中で大切な思い出として輝いている。
その後、個展を開く機会にも恵まれ、またグループ展にも参加するようになった。
それらは全て楽しく、有意義な経験であったが、但し、少々慌ただしくもあったらしい。
これからは、もう少し自分らしいペースで歩きたいと、イチカワは考えている。
スケジュールに追われながら必死に「描こう」とするのではなく、もっと“まったり”と。
絵を描くばかりでなく、今まで写真で見るばかりだった動物達を直に眺めるために出掛けてみたいし、ゆったり庭いじりをする時間も欲しい。
それから、じっくり家の中の掃除をしたりと、自分の生活そのものと向き合う時間を増やして、その上で絵を描きたいとのこと。
取材の最後に、彼にこんな質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
イチカワユウイチ:兎に角描き続けました。
(取材/執筆:大石)
イチカワユウイチの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUTを、どうかお見逃しなく!
イチカワユウイチのSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@ichikawa_artworks
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