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更新日:9月10日


つき陽子 in ART INPUT 2025


会期:2025年9月11日(木)~9月14日(日)

会場:Gallery IYN


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ハートと女性の絵
「甘い期待」

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。


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女性の持つ美しさやしなやかさ、そして弱さや脆さ等の負の側面にも踏み込んで、“女”の本質を描いてきた つき陽子は今、新たな主題に取り組んでいる。

それは、“母性と少女性”という切り口から、女という性を見つめ直す事。

そもそも、母性とは何だろうか。または少女性とは何だろうか。

我が子に対する愛情だけでなく、他者に対しての慈愛のことを、人はしばしば母性的と認識する。

時には身を挺して愛するものを守らんとするその気概を母性と呼ぶならば、少女性はその対極にあるナルティシズムであると つき は考えている。

多くの女性は幼い日、少なからずお姫様や魔法少女など、あらゆるヒロイン像に憧れを抱いて育つ。

可愛らしいものへの憧憬で心を満たして過ごしたその日々は、自分が「素敵だ」と感じるものに対して、どこまでも直向きで純粋ではなかったか。

それは独りよがりの自己陶酔とも言えるだろうが、己だけの世界を全力で愛せるからこそ、行く行くは他者をも愛せるようになるのだろう。

つき が描かんとしているものは“女”の本質であると同時に、“愛”の本質でもあるのかもしれない。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


つき陽子:「香るまなざし」です。

今一番表現したい「女性の中にある母性と少女性」をより強く意識して描いた作品だからです。


花と女性の絵
「香るまなざし」

日本画を専攻した学生時代には自らの進むべき方向性を見出せず、その後、制作途中の方向転換の難しいアナログ画よりもデジタル技法の方が描きやすいと、つき は絵筆をタッチペンに持ち替えた。

新たな主題もデジタル画として描き始めたが、以前よりも暈しを多用し、風合いの柔らかさを追及する今の作風ならば、水彩画とも相性が良いのでは・・・とも感じているのだそう。

なので「ART INPUT」展では、デジタル画だけでなく、小さめの水彩作品も数点披露できればと考えているとのこと。

それぞれの味わいを、是非とも会場でお楽しみ頂きたい。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


つき陽子:以前は男性の中にある少年性にロマンを感じて男性をモチーフに描いていたのですが、だんだん描いていくうちに、もっと自分の女性として生理的に感じる感覚を見つめて描きたいと思うようになり三年程前から女性を描くようになりました。

そこに至る大きなきっかけは特に無く、理由も自分でもわからないです。

ただ今までずっと自分と向き合うことから逃げていた部分があったので、向き合うときがきたのかもしれないと思っています。


ハートと女性の絵
「たわむれ」

それは若さ故だったろうか。

嘗て男性を主題に選んでいた頃は、どうしても自分に対して肯定的であることが難しく、己とかけ離れた存在に魅力を感じていたようだ、と つき は語る。

それは、自分からの逃避でもあった。

しかし歳を経るごとに、この世に生きられる時間は有限であると実感するにつれ、このまま自分から逃げたまま最期を迎えるのは勿体ないと感じ、そこで女性という主題と向き合うようになったのだった。

そして徹底的に己と対峙した結果、心の奥底から“母性”と”少女性”が浮かび上がってきたのである。

特に、大人になってからは忘れがちだった“少女性”を自らの中に見出せたことで、彼女は以前よりも自分に対して素直になれたらしい。

大人の社会では、自分のことよりも他者への思いやりを優先することが美徳とされ、それは勿論大切なことではあるのだが、自分を蔑ろにして誰かに優しくしようとしても、それは上辺だけの優しさではないだろうか。

自分だけの夢の世界に浸っていた少女の頃のマインドをいつ迄も大切に持っていて良いし、その延長線上に真の母性も存在する。

つき の描く女性像が美しいのは、自らを愛することで満たされているからこそである。


取材の最後に、つき に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


つき陽子:私は芸大で日本画を学んだのですが、芸大在学時に自分の描きたいものが何なのかがわからなくなってしまった上に、日本画で使用される岩絵具と相性が無いように思えたり、日本画の美しさに惹かれながらも日本画にこだわる必要があるのか疑問に感じるようになってしまい、答えが出ないままに大学を卒業しました。

卒業後は制作を何年もしないまま心では創作への思いを持て余していて、その時期は絵を描くことを愛している自分を好きになれず苦しかったです。

しかしSNSが普及し始めて、同じように創作を愛する方々の作品を拝見するうちに自分もまた絵で何かを表現したいと思うようになり、SNSで作品を投稿し始めてからはIYNさん他、ギャラリーさんのグループ展に参加させていただきやりがいを感じることができるようになり、長年のモヤモヤした創作への思いを断ち切ることができました。


(取材/執筆:大石)

つき陽子の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


つき陽子のSNSも、是非ご覧ください。

Instagram:@tsuki7ysm

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