- yuko Oishi
- 5 日前
- 読了時間: 5分
空を尋ねて in ART INPUT 2025
会期:2025年9月18日(木)~9月21日(日)
会場:Gallery IYN
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心の中に渦巻く感情は、名前を付けてやることで向き合い易くなる。
とある漫画作品からそう教わって、様々な感情をキャラクター達に割り当てて描き出すという、空を尋ねて の創作スタイルは確立された。
多感な時期であり、様々な苦しさを抱えていた思春期に描き始めたキャラクター達は、全員沈んだ目をしていて、当時と今では環境や心情の変化があるものの、創作活動の根底にあるものは一貫している。彼女は、自らの心の奥底に沈殿したネガティブな思想を、絵に描き起こそうとしているのだ。
その中に、何かしら自身の好きなモチーフを取り入れられたらと考え、空の描写に力を入れようとしているとのこと。
沈んだ気持ちでふと見上げた時の青空や、焦燥感が募るばかりで結局何もせず朝を迎えてしまった時に目にした朝焼け空など・・・
キャラクターを包み込む空の様子も併せて感情を表現した作品を増やしていけたらと考え、現在の活動名を名乗るに至ったそうだ。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
空を尋ねて:「星屑」です。
この名前で活動するようになって初めての展示の際に描いたものです。2年前の作品ですが、去年の展示の際に加筆修正して再び展示させていただきました。
この作品は、しがらみから解放されるために諦めという方法をとる、どれだけ苦しんでも変わらず世界は美しいというコンセプトで描きました。
空を魅せられる作家になりたいという思いがずっとあり、この作品の星空はとても気に入っています。加筆修正の時点でも夜空にはあまり手を加えませんでした。
今回の展示には持っていかないのですが、思い出の作品ということもありこちらを選びました。

「ART INPUT」展では、主に二人の少女に焦点を当てた展示構成になるという。
同じテーマだが、登場するキャラクターの違いによって、つまりは其々が表す感情の違いによって、異なる趣に仕上がっている・・・
そんな二枚組の作品がいくつか並べられる予定だそうだ。
また、描かれる空は青空が多いとのこと。
空の表現としてはベーシックな選択と言えるだろうが、同じ空であっても、それを見る人の瞳の数だけ違った見え方がある筈。
「それぞれの目に映る、異なる空の印象も描き出せたらと思っています」 そう 空を尋ねて は話してくれた。
ぞれぞれのキャラクターと空模様が織り成す様々なバリエーションに、是非ご注目いただきたい。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
空を尋ねて:中学生の頃にオリジナルのキャラクターを作ってから今でも描き続けているので、その辺りだと思います。当時は作ったキャラクターを感情に当てはめることで吐き出せない感情の昇華を目的としていました。現在の創作も基盤は同じです、おそらく。
良くも悪くも、作品において強く影響されるということがあまりないです。ただ、魅力的な空や背景を描かれる作家様はとても憧れです。

結果的には何もしないで終わるかもしれないが、気分が乗れば作画に取り組めるようにと、空を尋ねて はなるべく毎晩パソコンの前に座るように心掛ているのだそう。
興に乗ると数時間があっという間に過ぎており、そうした際には「そろそろ寝なくては」という気持ちと「まだまだ作業を続けたい」という気持ちが、いつも鬩ぎ合っているのだとか。描画に没入する時の熱量が、そのまま作品の密度、完成度の高さに繋がっているのかもしれない。
建築物やその骨組みなど、規則的な人工物も好んでいるそうで、今後は空に加えてそうしたモチーフも画中に取り込んでいけたらと考えているという。
背景描写に更に磨きがかかることで、空を尋ねて の感情表現には、より一層深みと重みが加わりそうである。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
空を尋ねて:乗り越えるために必要なことは時間だと思います。
私の場合、負担が増えると脱力して体が動かなくなってしまうのですが、こういったときも時間があれば徐々に回復します。
本当に苦しい時に絵が描けたらすごくいいものが描けると思うのですが…なかなかそうもいかないのが現実ですね。
創作においては常に悩んでいます。
描きたいものと求められるものは違うということ、そもそも求められるもの自体が私には求められていないこと、というSNSで絵を描き始めてすぐに出てくる悩みに3年経っても未だ囚われています。
もっと心に余裕が欲しいです。
(取材/執筆:大石)
空を尋ねての作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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