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更新日:9月17日


沢蟹 in ART INPUT 2025


会期:2025年9月18日(木)~9月21日(日)

会場:Gallery IYN


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夕焼けの絵
「晩秋」



※写真は光調整などの加工をしております。

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※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。



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進路の選択という岐路に立ち、絵に本格的に取り組もうと決めた沢蟹は、専門学校ではキャラクター造形を学んだ。

最も得意な主題は風景なのだが、敢えて苦手を克服すべく、人物描写に果敢に挑んだのである。

風景と比べると人物の表情表現はとても複雑であり、顔の一部分の描写が少し変わるだけで、仕上がりの印象が一気に崩れてしまう。

長年描き続けて、さすがに今では「人物は描きたくないな」と避ける気持ちにはならないが、難しい画題であることに変わりはない。

然し人であれ風景であれ静物であれ、何を描いても自分の表現を追及できることを理想とする彼は、苦手意識がもっと薄らぐように、今後も腕を磨くべく挑戦を続けていく。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


沢蟹:「盲目の少女と猫」です。


デジタルイラストを描くようになってから、アナログイラストを描く機会が減ってしまいました。

ほとんど描くことが無くなってしまった時期に、もう一度描いてみようと思い立ち、スケッチブックにペンを走らせ描いたのが、この絵だからです。


猫と少女の絵
「盲目の少女と猫」

端末上の実体のない架空のキャンバスではなく、目の前にある紙に直にペンを走らせる。

本物のインクによって、自分の頭の中のイメージが現実世界に定着させていくその過程の中で、「次はこう描こう」「ここにはこれを描き込もう」といったアイディアが自然と湧いてくる。

デジタル手法を用いる際とは、脳に伝わる刺激が異なるのかもしれない。

そんな気付きもあり、沢蟹は「盲目の少女と猫」を描いて以来、積極的にペン画作品に取り組むようにしているそうだ。


逆に風景を描くにあたっては、デジタル手法の方が色彩の調合がし易く、納得のいく空の色や光、空気感を追及することが出来る。

そうして、アナログ画ならばペンによるモノトーン表現、色の探求はデジタル画といつしか分離してしまったが、ペン画作品の中にも彩色を施してみたいとも沢蟹は話してくれた。

水彩絵の具での着彩を検討しているらしく、それぞれの描画スタイルが融合することで、これからより多彩な世界観が構築されていきそうだ。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


沢蟹:私が影響を受けた作品はジブリ作品です。

当時私は絵を描く時の方向性も、自分が何を描きたいのかも明確ではなく、「ただ、なんとなく」というような感じで絵を描いていました。

ある時、たまたまテレビで流れていたジブリ映画を見た時、その流れる一コマ一コマの絵に暖かさと繊細さを感じ「こんな絵が描けたら」と思うようになった事が私の創作の方向性を決定づけたのかもしれないです。


雪の夜の絵
「 雪明かり」

「綺麗だな」「好きだな」「手元に欲しいな」或いは、「嫌いだな」「気持ちが悪いな」「なんだこれ?!」等・・・

自分の絵を見た人の心の奥から、どんなものであれ何かしらの感情を引き出すことが出来たら・・・

そんな思いを胸に、沢蟹は自身の作品を展示会場に送り出し、またはネットの海へと放流している。

だが学生時代、授業の中で教員や級友に見せざるを得ない作品以外は、極力人の目に触れないようにしていたらしい。

恥じらいもあり、引っ込み思案でもあった。

そんな彼の背中を、師も友も揃って押してくれたそう。

「展示に出してみなよ」「挑戦してみようよ」

そう声をかけれられて披露してみた作品は、概ねいつも好評で、彼は「自分の絵を世に出してみても良いのだ」と勇気を貰ったのだった。


少しでも多くの人に、色々な形で絵を楽しんでほしい。

例えば部屋に飾りやすい小さな作品を多く揃えてみたり、Tシャツにプリントすることで、着用という形でアートを生活に取り込んで貰ったり・・・

そんな工夫も凝らしながら、作品を発信していきたいと沢蟹は話してくれた。


取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


沢蟹:私は自分のオリジナリティを見つける事で乗り越える事ができました。

昔私は絵を上手くなるために模写やスケッチなど、様々な勉強をしておりました。

自分がどんなに自身のある絵を描いても、他の人の作品と比べれば見劣りし、納得いかない事が多かったです。どうしても自分の絵に自信がないそう感じて劣等感に悩まされていた時「上手いとは何なのか」という疑問を持ちました。

写真の様に描ければ上手いのか、色遣いが良ければ上手いのか、様々な疑問が浮かんだ時「絵は描く人によって変わる」という事を知りました。

そこから自分の絵を上手いか?下手か?で判断するよりも、自分のオリジナリティを出せているのかどうか?で判断するようになりました。そこからは自分の描く絵に自信を持つ事ができるようになりました。


(取材/執筆:大石)

沢蟹の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


沢蟹のSNSも、是非ご覧ください。

Instagram:@crab1570

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