top of page

更新日:5 日前


中舘玲愛 in ART INPUT 2025


会期:2025年6月5日(木)~6月8日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!

お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!

スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。

独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・

新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。





「 Andromeda 」
「 Andromeda 」



「childhood」という、中舘玲愛の創作コンセプトが定まったのは、小学3年生の頃。

幼心に、これまでの成功体験やトラウマは大人になってからも自身に影響を与え続けるのだろうと感じ、過去の様々な場面々々を振り返り、心の中を整理するよう心掛け、自ずとそれが作品にも反映されるようになったのだそう。幼少期の思い出であったり、またはインナーチャイルドの概念を基点に描かれた彼女の絵画は、“精神世界の覚書”であるという。

実際見た風景や出会った人と心象風景を画面上で重ねてみたり、削ったり・・・それはまるで人間の記憶が上書きされたり、ふいに上書き部分が削られて下層の記憶が見え隠れしたりする様を画材に置き換えているようでもある。

最近は、油彩とクレパスを用いて、スクラッチ技法で作品を描き上げることが多いそうだ。

忘れてしまったもの、見ようとしなかったもの、選ばなかったものの中にこそ人の個性は現れると中舘は考えており、それを表現するのに最も適した技法が“削り”であるのだそうだ。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


中舘玲愛:「life」です。2019年頃に制作しました。拙いですが生きて死ぬ感じが出せたと思います。


「 life 」
「 life 」

「life」で描かれた向日葵畑は、中舘の住まいの近くで見られる慣れ親しんだ景色であり、その場所をベースに、自らの人生において起こったこと様々な出来事がレイヤーとして重ねられている。

2019年当時は、自分が思い描いた通りのものを画面に描き起こすことがまだ難しく、表現したいものに対して技術的に追いついていないと感じる点が多かった。

その頃よりは前進しているとはいえ、まだまだ道半ば。

表現技法の探求成果は、10年や20年も先にならなくては判らないものであろうと彼女は考え、その長い道のりを、これからも歩み続けようとしている。

描くモチーフの距離感、陰影の付け方、消え入るように儚げなグラデーション・・・

描画力の精度を上げることで、心の目で見た図をそのままに、又はそれを超えた絵に仕上げられるようになることが彼女の目標だ。

制作中に想定外のことが起こったとしても、その状況に自分の心をうまく運んで波に乗る、そんな柔軟性も身につけたいとのこと。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


中舘玲愛:決定的な出来事は無く、日々人に言われることや考えた事を実践しています。


本が好きで、村上春樹、宮沢賢治、トーベ・ヤンソンの短編、哲学書、現代短歌や俳句などから創作のアイデアを得る事が多いです。


「 星屑 」
「 星屑 」

描かんとしている“悲しさ”や“寂寥感”を、鑑賞者が感じ取ってくれることは非常に嬉しく、そこに魅力を見出してくれる人が居るということが、中舘にとって大きな心の支えになっている。

自分の作品は、決して明るい絵とは評されないだろう。

けれども世間が求めているのは、そうしたポジティブな絵なのではないか。

自分の描き方は、需要に逆行しているのではないか・・・

そんな葛藤も、近頃まではあったらしい。

だが、ようやく作品が売れるようになって、自分は自分らしい絵を描き続けて良いのだと、迷いを吹っ切る事が出来たのだそう。

絵を選んでくれた人と直に話すことが出来た折は、その人が作品の持ち主に相応しいと感じられる何かがあって、それぞれの作品は自分にぴったりな相手との出会いを待っているのであると、結果を焦る気持ちも薄らいだようだ。

これからも中舘の創作の軸となるものは変わらないが、ここ数年はそこに新たに“宇宙”というテーマも加わって、よりスケールの大きな表現へと進化しようとしている。

そんな彼女へ取材の最後に、次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


中舘玲愛:制作に疲れたらギターを弾きます。大抵の事は乗り越えておらず時間が経ったのだと思います。


(取材/執筆:大石)

中舘玲愛の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


中舘玲愛のSNSも、是非ご覧ください。

Instagram:reiai_0304

いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。



《 中舘玲愛 プロフィール 》

画家

1983年 岐阜県生まれ

2008年 ミセス 子どもの絵を糸と針の作品に 優秀賞

2013年 講談社フェーマススクールズ 星のイラストコンテスト 大賞

現在愛知県常滑市在住


bottom of page