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更新日:9月14日


ちはける in ART INPUT 2025


会期:2025年9月11日(木)~9月21日(日)

※15(月)、16(火)、17(水)は中休みです。


会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。

展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!

お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!

スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。

独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・

新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。




植物人間
『植物人間』第9話23ページ

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。


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学生時代から漫画を描くようになり、社会に出てからも制作を続け、仕上がった作品を担当編集者に送っていたが、ちはける は次第に、創作時間が足りていないことを気に病みながら勤めに出ることが苦しくなってしまう。

このままではいけない、もう漫画からは卒業しようと彼女は意を固める。

思い残すことのないように、描きたかった作品をきちんと形にして、創作活動に終止符を打とうと決め、今まで以上の情熱を持って執筆に取り掛かった。

最後の作品だから・・・そう思って描く程に、自分にとって如何に漫画制作が大切なものであったかを、彼女は実感する。

創作と仕事の両立は容易ではないが、どんなに苦労をしても、やはり自分は漫画を描いていたいのだと気付き、卒業記念にと着手した作品の一つである「植物人間」は、今もLINE漫画で掲載が続いている。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


ちはける:代表作は『植物人間』という漫画です。

アナログの透明水彩で描いているフルカラーの漫画になります。


植物人間
「 植物人間 」

「植物人間」は、カフェを営む主人公の女性と、頭に鉢植えを被った奇妙な風体の男性の恋模様を主軸にしたヒューマンドラマだ。目深に鉢を被っている為に、“植物人間”の素顔は見えない。

周囲の住人からは不審者とも称され、何か後ろ暗いことがあるのではという噂さえある。

この物語は、見た目や社会的な地位といった要素を取り払って、人は人を愛せるのかという問いかけに他ならない。


掲載はまだまだ続くが、今は丁度物語のターニングポイントに差し掛かったところを執筆しているそうで、「ART INPUT」展ではドラマチックで深みのある場面の生原稿を展示できたらと考えているとのこと。

以前に展覧会に参加した際は扉絵作品のみを飾ったので、原稿の披露は初めての試みであり、関西在住の読者は是非会場に足をお運び頂きたい。


ちはける が手がけるフルカラーのアナログ漫画原稿だが、この手法には途方もなく膨大な時間と労力が伴う。

というのも、デジタル漫画なら描き直しが容易であるし、アナログのモノトーン作品においてもホワイトインクである程度修正が効くが、水彩画となると一コマの失敗も丸々一枚のやり直しに繋がってしまうからだ。

気の遠くなるような工程を経て、精魂込めて描き上げた一頁一頁を、じっくりと心行く迄ご堪能いただければ幸いである。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


ちはける:もともとはモノクロ漫画を描いていましたが、アナログでフルカラーの漫画を描いてみよう!と思いたって2021年より描き始めました。

探してみましたが、国内でもフルカラーの水彩漫画を描いている人がほとんどおらず、ブルーオーシャンやん!って思いましたが、とんでもなく大変なのでみんなやらないのでしょう。


植物人間
『植物人間』第8話18ページ

自分に才能はあるのだろうか。

その確証が得られないまま描き続ける事に、果たして意味はあるのか。

多くのクリエイターは、一度ならずそうした不安に直面し、迷いつつ、悩みつつ歩みを進めている。

ちはける も、例外ではない。

心が折れそうになった時、彼女を支えてくれたのは、読者からのあたたかい励ましの声。

「この話が、凄く好きです」

そんな言葉に支えられ、今日の彼女が在る。

執筆に取り組むことが出来るのは、作品を喜んでくれる読者が居てくれるからこそ。

独りよがりの創作であったなら、予定通りに漫画を卒業してしまっていたかもしれない。

自らの意志で漫画を描くと同時に、描かせて貰っている・・・

そんな感謝を込めて、「植物人間」の掲載はこれからも続く。


取材の最後に、ちはける に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


ちはける:約10年くらい漫画を描いてきて、漫画にかなり人生ベットしてきたのですが、特に何の成果も出せない、特に人気があるわけじゃないので「何のために頑張ってるんだろう」と何度も挫折することはありました。

ですが、見てくれている人は必ずいますし、努力は裏切ってきても経験は裏切りませんので、成長だけはしています。

それに気づいたときや、何の成果もないのに10年もやってこれた自分すげぇって思ったときに、もう何も怖くなくなりました。


(取材/執筆:大石)

ちはけるの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


ちはけるのSNSも、是非ご覧ください。

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《 ちはける プロフィール 》

漫画やイラスト、デザインなどマルチクリエイターの、ちはけると申します。

普段は会社員の傍ら、商業用のイラスト・漫画から自主連載漫画など制作しています。

今回は自主連載漫画の『植物人間』の生原稿を展示させていただきます。

『植物人間』は国内でもほとんどないフルアナログ・フルカラーの恋愛漫画です。

生原稿は初めての展示になります。

是非ゆっくりご覧いただけると幸いです。

 
 
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