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《立花わたる 経歴》


・島根大学教育学部美術教育専攻を卒業


・2015年より島根県総合美術展(県展)立体作品の出品を始める。

 (2020~2022年、彫刻部門にて金賞受賞)


・2022年よりSNSで作品発表を始める


・2023年よりフレーム:アートワークスを設立。

 美術の支援活動を始める

・2023年より国展へ立体作品を出品


コーヒーを飲む人 イラスト

愛嬌のある笑顔を浮かべて浮遊する、奇妙な形をした生き物たち。


ウミウシのようにウニッとした形状のもの、タコのように幾多の足をもつもの、独特の角や耳を持つ人間に近い形のもの・・・


立体造形作家・立花わたるの手により描かれた「おばけちゃんシリーズ」は、実にバリエーションに富んでおり、彼のInstagramアカウントは、多くがこのユニークなキャラクターイラストで占められている。


この多くのイラストは、2023年10月にGallery IYNで披露されるが、もともとこのイラスト作品は、立体造形作品の展示をする際の広報活動の一環として生まれたものなのだそう。


立花に肩書は造形作家、絵描きだけに留まらない。

教育者、アウトサイダーアートの支援者としても活動をしている。

立花わたる とは、いったい如何なるアーティストか。

彼の学生時代から、その軌跡を辿ってみたい。



それぞれに旅立つカップル イラスト

中高と美術部に所属し、美術を志す気持ちはあったが、「美術大学へ行きたい」とは言い出せなかった立花は、島根大学の教育学部で美術科を専攻した。


当初はイラストを描きたいと考えていた。

だが他のイラスト・絵画志願者の一本気な様子を見て、「自分はどうしても“絵”でなくても良いかな」と感じ、また授業内容と教員の人柄に惹かれて、彫刻ゼミを選択したという。

(その彫刻科教師は、彼はゼミを受講する時には他所に移ってしまい、その人の講義を受けることはなかったが・・・)


植物・動物・人物などの形を抽出して組み合わせたスケッチを粘土で形に起こし、石膏で型取りをして、粘土を焼き上げて土に命を吹き込む。

粘土を捏ねる過程や、焼き加減によって、創作の途中で思いもしなかった効果が得られる偶然性が面白い。

アイディアスケッチ段階の構想や、自身の実力を上回る造形が、土との対話の中で生み出されることが、創作の魅力であるという。


大学を卒業してからも、趣味として創作を続けて行こうと考えた立花だったが、いざ就職してみると毎日仕事に追われ、創作をする時間は皆無だった。




料理をする男性 イラスト
「おばけ」シリーズ


「このままではいけない」と何度か転職する中で、美術講師として島根県内の学校を巡った時期がある。


特別支援学級を受け持ったこともあり、障害や情緒不安から、学級に馴染めずに苦労をしている子供たちを見て、彼らの手助けをしたいという気持ちが生まれた。


その後、一時期教育業から離れたこともあったが、子供と過ごす時間を懐かしく思い、放課後デイサービスという形で再び子供の関わる仕事へ戻ったのだった。


子供たちのための教材のひとつとして生み出されたのが、立体造形による「おばけ」シリーズ。


子供の柔軟で自由、伸びやかな発想は立花に多くの刺激を与え、彼等との関わりは、創作の活力を与えてくれる。

プライベートの創作も軌道に乗り始め、県展で賞を取るなど、高い評価を受けるようになった。


最近は出勤前の時間を有効に使い、早朝から粘土を触って、一仕事終えて晴れやかな気持ちで職場に出かけているそうだ。


地道に制作を続けてきた結果、ようやく自分の作品がきちんと形になってきたと実感が沸いてきたという。

これからもっと大きな展覧会に向けて、頑張って行きたいとのこと。



月を見るカップル イラスト



創作活動の宣伝、出展展覧会の広報のためにInstagramを始めたのが2022年。

アカウントを開設したまでは良いものの、粘土作品で毎日投稿をすることは難しい。


日々更新できて、自身が続けらるものはないかと考えた結果、「おばけちゃんシリーズ」を絵にすることにしてみた。


いつか立体にする時のためのアイディアスケッチという側面も持つが、おばけシリーズのイラストは、立体では作れないような複雑な形のものもあり、より自由なキャラクター造形が展開している。


不思議な形のおばけたちは見ていて非常に面白く、イラスト単体として十分に楽しめ、見ていて飽きない。




家族団欒 絵

立花は今後、アウトサイダーアーティストたちの就労支援活動に力を入れるべく、新たなステップへ踏み出そうとしている。


アートで収入を得る為のサポートをし、彼らがアーティストとしての実績を積むための展覧会の企画したりと、福祉施設でワークショップを開いたり、幅広い支援が目標だ。


アート作品を創造するだけでなく、誰もがアートを楽しみ、アートが生きる力になるようにと尽力しているのである。


立花が県展で出展するのは、アカデミックな立体抽象作品だが、IYNの展示では広報のために誕生したイラスト作品が主役になる。

そのギャップも含め、平面表現における立花の魅力を、是非ともお楽しみいただきたい。



(執筆者: 大石)


 


会期:2023年10月13日(金)~10月22日(日)

営業時間11:00~18:00

会場:Gallery IYN

   大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101




立花わたるinstagramアカウントはこちら→@wataru_art_

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