《うみのさち 経歴》
2018年 高等学校卒業(美術・デザイン専攻)
2020年 出産 育児漫画 掲載開始
2022年 私のかわいい○○展
2022年 アクリルガッシュ制作開始
2023年 幸せの花園展、beautiful2 出展
画面の中には、いつでも一人の女の子がいる。
どこか妖精のような、小さな愛らしい女の子。
あふれ出す感情を表すような彩りの世界。
そこで一人佇む彼女は、一体何を思うのだろうか。
作者の名は、うみのさち。
自身の創作を世に出したのは、2020年4月から描き始めた育児漫画が初めてだ。
今ではアクリルガッシュを用いた抽象画も描き、感情をありのままに映し出す。
現在は仕事と育児を両立し、多忙な生活を送っている。
彼女の作風の起源は、高校時代にさかのぼる。
芸術に特化した高校で出会った油絵に目覚め、当時は写実的な絵を描いていた。
ある日の油絵の授業で、筆ではなく指で描いてみたところ、
直に画面と指が繋がり、想いを乗せやすいと彼女は感じるようになる。
以降、感情を直感的に表現できる指や、形が偶然にできるパレットナイフを用いて描くスタイルが確立された。
また、子どもが生まれた2020年以降は、場所などの制限から、
油絵に似た感触のアクリルガッシュを使用している。
彼女の創作意欲に火がつくのは、年に数回程度。
描くときと描かないときの波が激しいと、うみのさちは語る。
大学生の頃は、街頭紙芝居の研究、それ以降は仕事や子育てなど、
普段は他の好きなことに集中しており、絵を描かなくなるそうだ。
彼女が描きたいと思うのは、感情が高まったとき。
「忘れたくない」「今、この瞬間を残したい」
そう思った感情を、逃さないように画面に描き出す。
強く思うようになったのは、子どもを出産してから。
成長の過程で、感動や、面白いことが次々と起こるが、すぐに忘れていってしまう。
それを惜しんだ彼女は、「忘れたくない、残していこう」と感じ、育児漫画を描き始めた。
以降、過ぎ去るものを覚えておくことが、彼女の創作活動の核となっていく。
抽象画を描くようになったのは、ここ1, 2年前のこと。
感情をありのまま表現するためには、高校時代の写実的なスタイルではなく、感情以外の他の要素を取り除く必要があると思い至る。
そうして彼女は、抽象画という手法を採用するようになった。
多忙な日常の中で短時間で、新鮮なうちに感情を表現できるこのスタイルは、彼女にとって非常に適していた。
仕事や育児に追われ、ずっと自分を押し殺してきた。
それでも大丈夫だと思っていた。
しかし、彼女の心は叫んでいた。
昨年、心のバランスを崩してしまい、数ヶ月間休職を余儀なくされる。
休職し始めてからは何も手につかなかったが、
時間が経つ内に自分の大切さを見つめ直すことができたと彼女は語る。
忘れたくない記憶、ありのままの飾らぬ思いが表現された、独創的な抽象アート。
「その手触りのある感情が鑑賞者にも伝わり、心に響けば」と
うみのさちが願いを込めた作品たちを、9月の個展にて是非とも多くの方に御覧いただきたい。
(執筆者: 守屋 / 監修:大石)
会期:2023年9月15日(金)~9月25日(月)
営業時間11:00~18:00
会場:Gallery IYN
大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101
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