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《鶴花 出展歴》


・カルーゼル・デュ・ルーヴル(フランス、パリ)

・上野の森美術館 本館

・金沢21世紀美術館

・東京芸術劇場

・赤レンガ倉庫(横浜)


花文字作品

龍は守護と上昇、鶴と亀は不老長寿、笹と鯉は商売繁盛などなど・・・・・・幸運を招くとされる縁起の良い生物や、植物などを図案化したものを「吉祥絵」と呼ぶ。

吉祥絵を文字の中に装飾的にあしらった「花絵文字(花文字)」作品は、飾ると運気が好転すると言われており、贈答品としても非常に人気が高い。

そうした伝統的な花文字を我流に進化させ、自身の名を冠したニュージャンルを生み出した鶴花文字作家の鶴花。 彼女が花文字と出会ったのは16年前。弟が脳梗塞で倒れた年だった。 闘病する本人は勿論のこと、彼を支える家族も大きな不安を抱えていた、そんな時期・・・雑誌やテレビでよく取り上げられていた花文字が、鶴花の心をふいに掴んだ。

家族の健康と幸せを願って、みんなの名前を花文字にしてもらって部屋に飾ってはどうだろう。そう思いついたものの、鶴花はなかなか自分の望む作風の作家を見つけることが出来なかった。 華やかだが、色味が鮮やかすぎる定番の花文字では満足できず、もっと繊細で優しさを秘めた字を描く人はいないだろうか・・・インターネットで根気よく調べ、彼女は宋逸矢という花文字作家と巡り合う。

色調は比較的はっきりしているものの、とても細やかで丹念に描き込まれた宋氏の吉祥画に、鶴花は強く心を惹きつけられた。



花文字作品

宋逸矢氏に書いてもらった家族の名を家に飾ってから、更に10年程の歳月が流れた。 表参道で開催されたフェスタリアホールディングス株式会社のファミリーセールの会場で

10分無料の占いがあり、軽い気持ちで運勢を見てもらったところ「習い事を始めるのが良い」と告げられた。

占いの影響で行動を起こす事はないという鶴花だが、なぜかその占いは頭から離れなかったという。 それから間もなく、宋氏が花文字の教室を開くと知り、すぐに申し込みの電話をかけた。そうして、鶴花は宋氏にとっての最初の生徒となったのだった。 始めてみたは良いものの、これまで「絵」というものには無縁で過ごし、描画には苦手意識すらあった鶴花は、花文字に必要な吉祥画に苦戦する。

なんとか初級クラスは修了したが、思うままに描けぬもどかしさから、続けるか否か半年ほど葛藤した。 だが、宋氏の熱心で親切な指導と、「卒業まではやりきろう」という入門時の思いに支えられて中級クラスの受講を開始。 そこで初級の内容の復習をした際に、突然描画のコツがわかったという。 今までの苦しさがなんだったのかと思う程、不思議と描けるようになったのだ。 その日から鶴花は、水を得た魚の如く自由にのびのびと花文字を描くようになり、描けるという楽しさと喜びで心が満たされたのだった。




花文字作品

自分の納得の行く字が描けるようになると、次から次へと描いてみたい文字、組み合わせたい吉祥絵のイメージが湧いてくる。

当初、鶴花は様々な人の名を花文字にしてプレゼントをしていた。 親しい知人もいれば、芸能人へ贈呈したこともある。 黒柳徹子氏へ贈った作品には、彼女の代名詞でもある玉ねぎヘアを、 デヴィ夫人への作品には、夫人がテレビ出演時に身につけていた宝石を散りばめた。

たくさん描けば描くほど、文字にバリエーションが増えていく。 また、より癒し効果の高い花文字を生み出したいという思いから、鶴花はより淡い色調を用いるようになり、作品はより優しく、より愛らしさを前面に出した仕上がりになっていく。それが「鶴花文字」だ。


花文字作品

2021年10月にフランスのパリで開催された『カルーゼル・デュ・ルーヴル』へ作品を発表したのを皮切りに、鶴花は、国内外の多数の展覧会で鶴花文字を披露している。 個人や企業からの依頼を受けて作品を制作するにあたっては、作品を受け取る人の人柄や、企業を象徴するような図案を生み出すために、事前のヒアリングは欠かせない。 多くの作品を生み出し、SNSでも発表を続けていくと、知名度と評価が段々と上がっていく。

それはありがたいことなのだが、アイディアを他者に真似されてしまうこともあった。自分の編み出したスタイルを他人の功績として発表されてしまう口惜しさとやるせなさに、作品をSNSにアップするのが嫌になった時期があるそうだ。気分も重く沈んでいた。

けれど、そうしていると、負の感情は作品にも影響をしてしまう。 誰かのもとに幸運や楽しさ、癒しを届けるための作品なのに、嫌な気持ちを抱えて描いて良い仕上がりになる筈がない。

他人が何をしようと気にしない、自分は自分。そう割り切るようにしていると、鶴花は話してくれた。



花文字作品

文字を描く際は無心で作品に没頭できるよう、鶴花はSNSの一件以降も、仕事やプライベートで嫌なことが合った際は筆を持たぬようにしているという。

花文字を飾る意義は、辛い時、落ち込んだ時でもすぐ目につくところに置くことで「今は苦しくても何とかなるのではないか」と前向きな思いになれること。 弟の長い闘病とリハビリ期間の間、鶴花たちの生活の中にそっと花文字は息づいていた。 時には安らぎを、時には勇気を・・・鶴花一家にたくさんの力を与えてくれた花文字を、次は自分が誰かのもとに届けたい。


見た人が癒されるようにとアレンジを加えて生み出した鶴花文字で、一人でも多くの人に笑顔になってほしい。それが、鶴花の願いである。 2023年12月に開催する個展では、鶴花の作品だけでなく、母・小林幸子が制作した「幸せのサンキャッチャー」も展示する予定だ。その他にも、幸運を呼ぶアクセサリーも会場に並び、心あたたまる展示になること請け合いである。 来る新年が良き一年となるような、未来に灯りをともしてくれるような鶴花文字を、是非とも会場にてご堪能いただきたい。


(執筆者: 大石)

 


会期:2023年12月8日(金)~12月17日(日)

営業時間11:00~18:00

会場:Gallery IYN

   大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101




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