四ツ谷梨園
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《四ツ谷梨園 経歴》


・2022年 デジタルアート作品販売開始


・2022年 「#イラスト好きな人と繋がりたい・#ハンドメイド部 第二部」出展

(Gallery IYN主催 会場:神戸阪急百貨店)


・2023年 「MESSAGE展vol.5」出展 (Gallery IYN)



デジタルアート
「 紡ぎましょう。永遠に 」

デジタル技法を用いて、奇怪で意味深な現代アートイラストを生み出すクリエイター・四ツ谷梨園。


彼女がテーマとするのは「生と死」や「光と影」、「終わりと始まり」や「自分と他人」といった、相対する事物・自称の融合である。

対照的な「異なる」ものを紡ぎ続けた結果ひとつとなり、そしてまた新たに「異」が生ずる。


混沌とした世界が進化を遂げては崩壊し、再生を繰り返すような・・・そんな独自の哲学を具現化した四ツ谷の作品たちは、神秘的でありグロテスク。


四ツ谷の作風を苦手と感じる人もいるだろう。

だが好き嫌いとは関係なく、鑑賞者の心を捉えて離さぬ得体のしれない大きな力が、彼女の作品には秘められている。


誰にも真似のできない素晴らしい個性を持つ四ツ谷だが、彼女は幼少期から今日まで絶え間なく創作を続けてきた訳ではない。

むしろ その個性ゆえに傷つき、思春期から20年以上もの間、絵と真剣に向き合うことが出来なかったという。


四ツ谷の眠れる才能を呼び起こしたのは、四ツ谷の弟の配偶者だった。

四ツ谷と義妹の絆について紹介する前に、まずは 四ツ谷が創作から離れる原因となった小学生時分のエピソードから物語ることとしよう。




デジタルアート ワニ
「 わになる 」

それは、小学校の高学年の時のこと。 物心ついた時から絵を描くことが好きで、コンクールでも何度も入賞するなど、大人からも高くその才を評価されていた四ツ谷にとって、絵に熱中できる図画の時間は、学校授業の中で一番楽しいひとときだった。

授業の一貫で参加した写生会で、湖の風景を描こうと そのほとりに座した瞬間、ふと足元でうごめく蟻の姿に目が止まる。 この蟻たちだって、立派な風景の一部のはず。 そう思った四ツ谷は、蟻の様子を一心に画用紙の上に描き写した。 しかし、その作品は「いつも真面目に絵を描いている四ツ谷が、ふざけた絵を提出してきて失望した」と、教員から酷評されてしまう。 思うままに描いた自分の感性が、否定されてしまった。あまりのショックで、四ツ谷は反論さえできなかったという。 その日から四ツ谷は、図画の時間が大嫌いになった。


中学生になった四ツ谷は同世代の女生徒たちのしがらみを厭い、また教員を含めた周囲の人間が全て敵に思えて、学校を欠席することが多かった。 信用できぬ人たちが押し付ける勉学には端から取り組む気になれず、試験の際は決まって白紙を提出。 だが「白紙」であったのは答案用紙の表側の話・・・試験時間中、暇を持て余した四ツ谷は、決まって裏面いっぱいに落書きを描いていた。

小学校の写生会以降、彼女が描く絵と言えば、こうした手慰みのいたずら描き程度だった。 ある時、そんな落書きに「百点」と記されて答案が返ってきた。 気にも止められないだろう、無視されるに違いないと思っていた自分の絵を、見てくれた人がいて、しかも満点と評価してくれた。

この出来事をきっかけに四ツ谷は、点数をつけてくれた教師が受け持つ英語の授業を真面目に聞くようになり、そこから他の教科へも関心が広がって、進んで勉強をするようになった。 この時の出会いがなければ、自分の殻にこもったまま狭い視野の大人になってしまったかもしれないと、四ツ谷は中学生時代を振り返る。




デジタルアート
「 お誕生日 」

様々なことに関心を持ち、知識を増やし、あらゆる事を感じて磨いた四ツ谷の感性は、三十代後半に差し掛かった頃にアートという形で開花する。 本気で絵に取り組めなくなった長年の呪縛を解いたのは、画家として活動している義理の妹の意外な言葉。 義妹とは幼稚園の頃から互いを知る仲だったが、なんと彼女は、四ツ谷のいつかの蟻の絵に憧れて、美術の道を歩んできたのだと打ち明けてくれたのだった。 彼女が四ツ谷に憧れたのは、絵に関してだけではない。 自分が上級生にいじめられていた際にかばってくれた四ツ谷を、義妹はずっと尊敬してきたのだったが、引っ込み思案な彼女はその気持ちをなかなか伝えることができなかったのだという。 義妹を助けた日のことはすっかり忘れていた四ツ谷だが、絵も含めて自分という人間をこんな風に慕ってくれる人がいたのだという感動から、ようやく絵と向き合う気持が湧いてきたのだった。

デジタルアート
「 のう 」

四ツ谷の作品は、その独特のモチーフから彼女の個性ははっきりと伝わるものの、絵柄自体は作品毎に変化し、絵柄に拘らないことが彼女の拘りであるとも言える。 表現したいと思ったものを的確に描き出せるなら、どんな描き方であっても構わない。 純粋にきれいな絵も描くこともでき、そうした作品の依頼が来ることも多いが、中には四ツ谷ならではの妖しの世界に惹かれて「四ツ谷さんの好きなように描いてください」と頼んでくれるクライアントもあるという。 デジタルイラストを描くようになったのは、ここ2~3年のこと。 機械音痴とのことで、レイヤーを積み重ねたデジタル手法などはさっぱりわからないが、絵具やエアブラシなど 様々な画材の特質を再現できるため表現の幅が一気に広がり、アナログ画以上に描いていて楽しいそうだ。 シュールで、時に醜怪で、とにかく不思議な四ツ谷ワールド。 「生理的に受け付けられない人もいるだろうし、負のイメージを感じる人は多いかと思う。けれど、自分はプラスな気持ちで描いていて、真逆の感覚が出会うことで作品が本当の意味で完成すると思っています」と、四ツ谷は語る。




手のイラスト
「 A守りm守らaれnながらa紡いでいく運命の必然性Z 」

ここ最近の、四ツ谷の新しいテーマは「守り守られながら紡いでいく運命の必然性」。

「絵と、生き方に向き合う気持ちが大きく変わりだしている」と語る四ツ谷だが、それが如何なる形で作品となっていくのか・・・それは、いずれ明らかになるだろう。




そんな四ツ谷が2023年12月に開催する個展タイトル「異紡」は、彼女のアートコンセプトを一言に集約した造語である。 “異”(い)を“紡ぐ”(つむぐ)ので「イヅム」と読むが、「イズム」とも読む事もできる。これは英語で主義主張を表す「ism」と同音である。 異質なものの融合をテーマとして描き続ける、四ツ谷イズムワールドへようこそ・・・そんな思いを込めて、展覧会バナーでは「イヅム」とも「イズム」とも読めるような創作文字でルビをふった。


展示会場には、四ツ谷がアーティストとして歩み出す後押しをした義妹の作品も並ぶ予定だ。また、四ツ谷の次女も絵を描くので、彼女の作品も披露するという。 母と娘、義姉妹 血縁とアートで結ばれた3人の其々の世界を、ぜひ会場でご体感頂きたい。 貴方の心に沸き上がるのは共感?それとも不快感? 未知なる物への敬意や好奇心か、それとも拒絶反応? あなたの感性と四ツ谷ismは、いったいどんな化学反応を起こすのか。 怖いもの見たさで、確かめてみませんか。



(執筆者: 大石)


 


会期:2023年12月22日(金)~12月27日(水)

営業時間11:00~18:00

会場:Gallery IYN

   大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101




四ツ谷梨園instagramアカウントはこちら→@rie4283

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