- yuko Oishi
- 6月8日
- 読了時間: 5分
更新日:5 日前
ユカ in 個性について考える 2025
会期:2025年6月19日(木)~6月22日(日)
会場:Gallery IYN
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歴史や神話を紐解いて、その一場面をユカが自分なりに絵で表現するようになったのは、小学校六年生の頃。
現代とは全く違う生活文化、風習の中に在っても変わることのない人間の本質に親しみを覚えたり、逆に現代では失われてしまったものに憧憬や浪漫を感じたり・・・
将又、人間では到底考えられない力を持ちながら、人間臭さも垣間見える神々の物語に心を惹きつけられたり・・・
本の頁を手繰る毎に、「この場面も描いてみたい」「この人物(もしくは神様)も描いてみたい」と、創作意欲が湧き上がる。
その物語について、人物について、もっと詳しく知りたいと思う。
大人なった今でも、その知的好奇心は尽きることがない。
歴史や神話を研究することは、そしてそれを描くことは、ユカにとって大切なライフワークなのである。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
ユカ:歴史的なモチーフを題材としながらも、コミックなどに見られるような現代的なデザインタッチで表現しているところでしょうか。

ユカ愛用の画材はコピックマーカーで、鮮やかな発色且つ透明感のある表現もできる点が気に入っているそう。
細部描写には色鉛筆やカラーボールペンが使われている。
まるで古の時代の物語が色鮮やかに、そして華やかに甦るようだ。
いずれの物語を描くにあたっても、「これは、どんな場面を描いたものなのだろう?」と考えてもらえるような、見てくれた人にとって、その画題についての入口と成り得るような作品に仕上げることが目標とのこと。
「個性について考える展」では、地元・愛知県岡崎市に残る伝承である浄瑠璃姫を主題にした作品を披露する予定だ。
浄瑠璃姫は琴の名手であり、音楽を通して牛若丸(後の源義経)と結ばれた女性である。
しかし、牛若丸は奥州に向かう旅の途中であり、二人の蜜月は束の間だった。
再び巡り逢うことのないかもしれない人を恋焦がれ、浄瑠璃姫は川に身を投げ、その儚い生涯を終えた。
作品に込めた思いについて、ユカはこう語る。
こんなにも直向きな女性が平安の昔にも居たことを知って貰うと共に、時代が流れても人が人を恋い慕う気持ちは普遍的であること、その悲哀、切なさも含めた人間の心の在り様を感じて貰えたら嬉しい、と。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
ユカ:今までに触れたことのない物語や出来事に興味をもってもらえるきっかけになるような創作を目指してきました。 消えていく伝承物語を一人でも多くの方の記憶に留めて頂けるような作品が作って行ければと思っています。

以前、地元のイベントで浄瑠璃姫の作品を展示した際、小さな女の子が足を止めてじっと見入ってくれた姿が、ユカの心に今も焼き付いている。
その少女が、いつか浄瑠璃姫の物語を知った時、「あの時見た絵の話だ」と気が付いてくれたら本望であるし、例え物語を詳しく知ることがなかったとしても、絵を見た時に感じた事をいつまでも覚えてくれたなら、それだけでも素晴らしいことだ。
絵を描くこと、発表することで彼女は、誰かの心の中に物語の種をそっと撒き続ける。
浄瑠璃姫以外にも、化け猫伝承など、地元に残る物語をもっと調べて絵に描き起こしていきたいと考えると共に、いつかは地元以外にも目を向け、たとえば出雲や諏訪の神様なども画題に取り上げてみたいとのこと。
描くべき物語は、まだまだ山のようにある。
取材の最後に、彼女へ次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
ユカ:徳川家康やその周辺の人物やその歴史が中心となりがちですが、他にも面白い地域伝承や歴史がある豊かな土地であることが認知されたら嬉しいです。このような土地柄だからこそこのような作品を作っているのかなと思います。
(取材/執筆:大石)
ユカの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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《 ユカ プロフィール 》
愛知県岡崎市出身。神話や民話、伝統芸能などを中心とした作品を製作発表しています。