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《彩まそほ 経歴》


2009年~2011年 似顔絵アイコンやCDジャケットイラスト


2011年 ガンホー カードゲームイラスト


2011年 カードゲームイラスト 彩色担当


2011年〜現在 漫画動画でのイラスト制作


2011年~現在 デジタルや油絵受注制作


手のひらサイズ

華やかな漢服を身にまとった、写実的な女性像を得意とする油彩画家、彩まそほ。


彼女の作品には、実在した女性の、人生の瞬間をカメラに収めたかのような魅力がある。

鑑賞者は、“被写体”はどのように生きてきたのか、 何が好きで、どんな悩みを抱えているのかに思いを馳せるだろう。


手帳やミニキャンバスなど、手のひらサイズの油絵を描くのに長けていたり、 真鍋ぽんず名義でデジタル作品も描くなど、その活動は多彩だ。


作家名・まそほの由来は、くすんだ黄みがかった赤色である「真赭(まそお)」から。

動物イラストも得意とする彼女が、好んでモチーフにする豚の描画に用いる色だそうだ。



絵描きのブタ

幼稚園の頃から漫画に熱中し、絵を描くことが好きだった彩まそほ。

小学校高学年では漫画家セットを買ってもらい、当時は少女漫画家になることしか頭になかったという。


同時期に、高橋留美子の『らんま1/2』をきっかけに中華文化に興味を持ち、

『三国志』や『封神演義』など中国文学を元にした漫画も愛読していた。

そこから中国の文化、特に、17世紀中盤まで漢民族が着られていた、しなやかで美しい漢服に惹かれていったようだ。


中学生の頃には「三國志」「信長の野望」などのゲームパッケージイラストで知られる長野剛の油彩技法に衝撃を受け、油絵に憧れを持つようになった。

しかし当時は、画材費用を捻出することなど環境が整わず、油絵を描けずにいた。



兎と漢服の少女

高校では学校生活を優先し、一旦は絵を描くことから離れた。

しかし、絵に対する熱意はおさまらず、二十歳で再び絵を描き始める。


油絵の代わりに、デジタル画における厚塗り技法を独学で描き始め、

少女漫画テイストや動物などのアイコン作成を引き受けるようになる。


そして3年前から画塾に通いだし、憧れだった油絵を始めた。

今回の展示会には、油絵の作品をメインで出展する。


自身でも、資料として漢服を集めているそうだ。

彼女が描く漢服の少女たちは、生き生きとした表情に見える。

そこには、好きなものに包まれている彼女自身の喜びが表れているのかもしれない。



物憂げな漢服の少女

幸福感の伝わってくるような作品を描く彩まそほだが、

幼い頃からうつ病を発症し、長年その症状と向き合ってきた。

時間をかけて乗りこなしてきたが、最近、最も重い症状が出たと語る。


一番酷い時はベッドから一歩も動けなかった。

気分転換に旅行に行っても、何に対しても心が動かなかったという。


ピークを過ぎてからは部屋の模様替えなど、小さなことから動き始めた。 2ヶ月かけて徐々に良くなり、現在、症状は治まっている。


当時を見つめなおすと、快方に向かっているときに、

「今、笑ったな」と自覚できた瞬間が心に残っているそうだ。

ほとんど心が動かなかったときに、たわいのないことにクスッと笑みがこぼれた瞬間。


そこから、苦しい状況にいる人にも、日常の繰り返しに退屈している人にも、

自分の絵を観て、小さな「クスッと笑えるような幸せ」を与えられたら嬉しいと語る。



鯰

前回参加した「喫茶IYN」展で初めて描いてから、 「昭和」をテーマにした作品が彼女の今のブームらしい。


今と昔の違いや、人が生きた証など、人や世界が辿ってきた痕跡を描きたいと彼女は語る。


今回の個展名は「昔日」。

今回初めて挑戦したテーマである「戦争」に加え、「昭和」や「中華」など、

彼女の思い入れの深いものや、好きなものが詰め込まれたブースに、是非足を運んでいただきたい。



(執筆者: 守屋 )


 




会期:2023年10月13日(金)~10月22日(日)

営業時間11:00~18:00

会場:Gallery IYN

   大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101



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