優生 in GIFT2025
会期:2025年3月6日(木)~3月9日(日)
会場:Gallery IYN
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中学生の頃から好きな漫画作品の模写をするようになり、その後オリジナル創作に取り組むようになった優生は、学生時代から現在にかけて一貫して、ある一つのテーマと向き合っている。
それは、青少年たちの心の葛藤だ。
大人になりきれず、不安定で繊細な時期だからこその物思いを抱え、純真であどけない彼等と共に、優生は学校生活の疑似体験をしているのだとか。
自身はひたすら漫画制作に没頭していた為、華やいだ学校生活や高校生らしい青春とは無縁であったが、それならばいっそ何より大好きな絵の中でその楽しみを味わい尽くそうという思いから始まり、大人になった今も、彼等の喜びにも悲しみにも寄り添いながら、物語を紡いでいる。
最近ではファンタジー要素も加わって、創作の核であるテーマは変わらないが、より独創的な世界観に発展しているようだ。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
優生:創作活動を始めたきっかけはインディーズWeb漫画です。2016年頃から創作を始めているのですが、当時アナログをメインに描いていた私にとってスマホで漫画が読めることへの衝撃と私もWebに載せたい!という意欲からでした。
納得のいく仕上がりになるまで何度でも描き直しができるデジタル画手法に切り替えたからこそ、優生は自らの限界の壁に果敢に挑み、画力を向上させることが出来た。
イメージは湧いているのに、その通りに描けない歯がゆさ、悔しさを乗り越えるには、ただひたすら描き続けるより他ない。
用紙とインクなど画材の消耗を気にすることなく、優生は時間の許す限りパソコンに向かい、一歩ずつ苦手を克服していった。
以前は人物の全身像は描けなかったそうだが、今では思い浮かんだポーズをスムーズに描き起こす事ができ、制作が以前に増して楽しくなったとのこと。
また、その域に達したからこそ初めて解ることもあり、自分の現在の技量に見合う人体骨格の資料、教材を選べるようになったそう。
優生は、これから更に高く飛躍するに違いない。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
優生:最初は線一つまともに引けなくても、創りたい気持ちがあれば自分が望む形へと成長すること。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです。
これまでに描いた漫画作品はすべて読み切りだったが、一昨年から手がけている「鬼灯駅へようこそ」は、優生にとって初の中長編。
家庭に居場所がなく、肉親の愛情を知らずに育った少年・昴平が、友人やその家族との交流から視野が大きく広がり、葛藤の末、自分らしい人生を歩むためにと家を出ることを決意するという物語だ。
今年も「鬼灯駅へようこそ」に力を注ぐと共に、自身の漫画作品を何かしらの形で製本することが、優生の今年の目標だ。
ネットで公開している作品は、運営サイトの都合次第で閲覧できなくなる可能性もあり、手元にあるデータも劣化や紛失の恐れがない訳ではない。
だからこそ、手に取り、触れることのできる形で、きちんと残しておきたいのだそう。
創作とは即ち、“自分の人生に欠かすことのできない、苦楽を共にする相棒のようなもの”と捉えている彼女へ、取材の最後に敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
優生:自分の好きを表現する場は沢山ありますが、自分の好きを好きと言ってくれる人を大切にする方法って少ないような気がしました。創作は狭い世界です。見つけられにくく刺さりにくいものだなと感じています。そんな中、自分の作品を見つけてくれた人には感謝しかありません。
(取材/執筆:大石)
優生の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
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