サティ/sattiee in GIFT2025
会期:2025年3月6日(木)~3月9日(日)
会場:Gallery IYN
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幼い日から夢中で漫画を描き続けていたというサティは、高校生になると漫画イラスト研究会に入部。部長に就任後、予算を生徒会と交渉をして限界まで引き上げ、かつての倍のペースで部誌を発行し、それと併行して同人誌や週刊誌への投稿も行うなど、漫画に並々ならぬ情熱を注いでいた。
「漫画を描くのに群れる必要は無い」と気付いたことから、大学のサークル活動は偶然誘われた軽音学部を選択。
もともと音楽が好きだったこともあり、バンド活動に没入するようになって以降、ペンを握ることはなかったそう。
転機となったのは、コロナ禍の折に職場における師からデジタルイラストに挑戦することを提案され、最先端の技術に夢中になったこと。
かつてはイラストを描く際は水彩を使うことが殆どだったが、様々な描画表現の可能性を秘めたデジタル技法を知れば知るほど「カッコいい!」とワクワクした気持ちになって、その高揚感は今日までも変わることなく続いている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
サティ/sattiee:小学校3年生の頃、故手塚治虫先生の作品に幸運にも出会い感動しました。
それから漫画を描きたい!と情熱の火花をバチバチ散らしてました。
バンドでメジャーデビューしましたが、自分が表現したいものと音楽が合わなくなり、興味があったデジタルイラストを始めました。
エネルギッシュに感受性豊かに創作することで、生きていると感じることが出来ます。
アーティストは明るい希望を与えたいと思っております。

初めてサティが読んだ手塚治虫作品は、「W3」。
デフォルメされた丸みのある可愛らしいキャラクター達や、滑稽味もあるメカニックデザインの面白さに心惹かれ、読み終えた際にはその結末に嘗て味わったことのない衝撃を受けたそう。
漫画の神様の背中を追い駆けて漫画制作に打ち込むにあたり、彼にたくさんのインスピレーションを与えてくれたのは音楽だった。
音楽を聞くことでイメージがどんどんと膨らんで、頭の中でキャラクター達が自然と動き出し、時には予想外の台詞を喋り出すこともあったという。
バンド活動の中では、表現したいことを如何にして聞き手に伝えるかを突き詰めて考え、“妥協をしない精神”が育まれた。
自分を曝け出すことには恥じらいがあるものの、心の底から出てくる本音でなければ、相手の心には響かない。
それは絵を描くにあたっても同じであると、サティは考えている。
通常の会話の中では自身の思いを伝えることが苦手だそうで、他愛のない会話でも意見を求められると自分を見失ってしまい、的確な回答が出来ないこともしばしば。
けれど、絵や音楽という表現手段を持っていたからこそ、そのフラストレーションをプラスに転じ、心の均衡を保つことが出来ていたのかもしれないと、彼は今日までの歩みを振り返る。
絵を描いていて、迷うこともあれば、苦しさを感じる時もある。
それでも机に向かい続けるところを見ると、自分はよくよく絵が好きらしい・・・
「情熱を持って打ち込めるモノがあるって素敵だと思います」そう彼は話してくれた。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
サティ/sattiee:自信の無い自分ですが、今回思い切って参加させていただきました。納得のいくモノができないかもしれない、素敵だと描きあげた絵が何の反応もないかもしれないと思うと怖いです。
ただ後悔のない様に生きたい。
経験も画力もまだまだですが、色々吸収してオリジナルでありたいと思っております。
楽しい気持ちになってもらえたら嬉しいです!

サティが最も絵の研鑽を積んだ場は、YouTubeにおける漫画動画の作画制作。
動画チャンネルのディレクターから様々な助言も受けて、時には厳しい指導にも必死で喰らい付き、その甲斐あって完成させた動画の再生数が投稿から1時間程で1000を超えるという快挙を成し遂げた。
動画を応募するに際しては、苦手だった女性キャラクターの描画も克服しなくてはと考えて、一心不乱に練習をしたのだそう。
今も少女を描いた作品に「可愛い」と感想を貰えると、当時の努力が報われるようで、殊の外嬉しく感じられるのだとか。
絵を描くにあたっては“新鮮さを忘れない様に”と心掛けており、構図や配色も型に嵌ってしまうと段々と楽しくなくなってしまう。
常に自分がワクワクできるように、ドキドキできるように・・・
ファッションや建築物、バイクや音楽レコードのジャケット等々、サティはあらゆる方面の資料をネットや書籍から集め、また新しい刺激とネタを探しに街へ出掛けるようにしている。
特にファッションは、イラストの中に描かれた人物たちの性格やセンスが感じられるポイントであると考え、「どんな気持ちでコーディネートをしたのだろう」と想像しつつ、楽しんで鑑賞してもらえれば嬉しいとのこと。
今後はイラストのグッズ化も視野に入れており、個展の開催や地元地域の活性化への貢献、3D制作等々、挑戦したいことは数限りないが、まずは自分のスタイルを確立させることが目標だそうで、彼の世界観の発展に是非ともご注目頂きたい。
取材の最後に、サティに敢えて次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
サティ/sattiee:私はお人好しで、10万円単位でお金を返してもらえない経験も一人ではありません。信じた人に裏切られるのは辛いです。信じた自分を責めます。
間違って辛い目に遭ってもそれは経験となります。人として豊かになります。相手の気持ちを分かってあげられる様な、素敵な日本人になりたいです。前を向いて。
(取材/執筆:大石)
サティ/sattieeの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく!
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X(twitter): @sattiee2060
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