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幸村兎斗 in GIFT2025


会期:2025年3月6日(木)~3月9日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~



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新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。





人物と向日葵の絵
「 わたしは、 」


敬愛する漫画家のファンアートを発信することから、同好の士との繋がりが生まれ、そして深まり・・・

絵を描くことは、幸村兎斗の人生を豊かなものにしてくれたが、描き手ならではの苦悩も彼女は経験することになる。

SNSを通して、この世界には素晴らしい作品を生み出すプロフェッショナルが数多おり、またアマチュアであっても自身とは比較にならない程に卓越した画力の持ち主が数知れずいることを痛感したのである。

尊敬と嫉妬の念が渦を巻き、挫折感から絵筆を持つことが殆どなくなっていた時期もあるそうだ。

その頃は、ただ技量の優劣でしか絵を見ることが出来なくなっていたが、今は違う。

時間はかかったが、「私は私。好きなものを自由に表現する、自由に感じる。それだけで良い」と、ようやく感じられるようになったのだそう。


彼女を変えてくれたのは、ある一つの出会い。それは2022年のことだった。

絵に限らず、自分の胸中を誰にも伝えることが出来ないという長年の悩みを母に打ち明け、母の紹介で相談に乗ってくれることになった其の人は、訳もなく溢れ出る涙を止められずにいる幸村に「泣く事を自分に許してあげて」と優しく語り掛けてくれた。

それこそが、ずっと自分が心のどこかで待ち望んでいた言葉・・・そう感じた瞬間に、彼女は生まれ変わったのである。


それ以降、少しずつではあるが、様々な場面でありのままの己を認められるようになり、絵も伸び伸びとした気持ちで描けるようになった。

変化はそれだけではない。

展覧会に積極的に参加するということが、自身にとって信じられない程の進歩であり、目標や目的を持って創作に取り組む中で、心に覇気が戻ったという。

「楽しく、生き生きとしている今の自分が好きです」 そう彼女は話してくれた。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


幸村兎斗:元々、幼少期から絵を描く事が大好きで、大切なコミュニケーションツールでもありました。いつしか絵から離れてしまい人生の節目を迎えた一昨年、IYN様がお声がけしてくださった事をきっかけに憧れていた創作活動を始めました。と言っても、趣味の一つとして「今これが描きたいな」「こんなの描いたから見て~!」と言う子供の頃と同じ気持ちで、表現者として好きなように透明水彩絵の具を使って描いています。


人物と椿の絵
「 わたしをすくって 」

創作の原点がアニメや漫画作品の模写であったことから、今も人物をモチーフにすることを好んでいるが、しかし同時に苦手意識もあると幸村は語る。

画中の人物に自らの思いを託すことに意義を見出しつつも、胸の内の思いと描かれた表情から醸し出されるものが、果たして同じものなのか否か・・・絵筆を持つ時はいつも緊張しているそうだ。

一ミリほどの線の違いで、印象がガラリと変わってしまうので、水彩紙に下描きを転写する際は、特に慎重になる。

思うような仕上がりにならなければ、何度でも描き直す。

そうする内に、自分が求めていた表情や仕草が見つかった瞬間の喜びを知っているからこそ、苦手と言いながらも描き続けずにはいられないのだ。


目や肌の影、丸みのある部分には必ず赤色を用いるのが彼女の拘りの描き方で、下塗りの際にふんわりとピンク色を潜ませ、それから固有色の上に赤色を少し乗せている。

特に、下まぶたと睫毛、目頭、目尻を引き立てる赤いラインは、遠くから見ると解り難いかもしれないが、絶対に外すことの出来ない大切な作業工程であるという。


最近は花にも心を惹かれているそうで、よく画題に取り入れている。

かつては道端で見かけても「咲いているな」と認識するだけだったが、この頃は「愛おしい」と感じられるのだとか。

「大人になったということでしょうか」と言って彼女は微笑み、「花言葉に因んだ台詞を考えて、それをそのまま作品のタイトルにしています」とも話してくれた。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


幸村兎斗:「描き手としてこう言う想いで描いた」や「この感情を受け取って欲しい」はもちろんありますが、それはあえて言わずに、各々どのように感じていただいても良いと思っています。その中で、ほんの一欠片でも“好き”の気持ちが生まれてくれたら幸いです。そして是非!それを私にも共有してください♡


今回、素敵なお誘いをいただき、創作活動を始めてから約1年間の記録を集めた、幸村兎斗初めてのミニ個展となっております。

あなたの“好き”になれたなら、私の人生は幸せです。どうぞお楽しみください!

恋人たちの絵
「 君がいるから 」

趣味の一環ではあるものの、自身の絵をグッズ化してみたり、原画作品が購入者のもとへ嫁いで行ったり、様々なクリエイターやギャラリーとの繋がりが生まれたり・・・

「昨年も素敵なご縁に恵まれて、とても幸せな1年でした。皆様に心から感謝しております」と、幸村は語る。


また、今年は「GIFT2025」展において、個展形式で作品を披露する。最終的な目標として個展開催を掲げており、「こんなに早く実現するとは思ってもみませんでした」とのこと。


改めて今後の目標について訊いてみると、地元での個展開催や画集の作成、イベントのメインビジュアルなども担当できたらと話してくれた。

夢に向けての長い道のりを、きちんと歩き続けられるよう自分のペースを大切に、楽しみながら少しずつ実現できれば・・・そう彼女は考えている。


取材の最後に、彼女に敢えて次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


幸村兎斗:私は自己開示がとにかく苦手で、その能力が欠落しています。日常会話中、特に面談や自身の話をしなければならない場面で、意図せず勝手に涙が出てきてしまいより本音を話せなくなる事が多く(全部が全部そうではないのがまた面倒なところ)、長年の悩みです。10代後半からそれが顕著に現れ始め、心無い言葉も浴びてきました。相手に不快な思いをさせてしまい申し訳無いと思いつつ、泣きたくて泣いている訳じゃない事を、寧ろ助けて欲しい事を、周りの方にも理解していただけたなら、もう少しだけ想像力と思いやりを持っていただけたなら、世界は優しくなるのではと思います。


(取材/執筆:大石)

 

幸村兎斗の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


幸村兎斗のSNSも、是非ご覧ください。

instagram: @rabito__8

X(twitter): @rabito__8

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