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永野未来 in GIFT2025


会期:2025年1月23日(木)~2月2日(日)

※1月27(金)28(土)29(日)は中休み

会場:Gallery IYN


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人物画

幼い頃から美術に親しみ、高校の美術部、美術予備校を経て大学で洋画を専攻した永野未来は、正に絵画と共に人生を歩んでいると言って良い。

現在は油彩と共に中学時代から愛用しているアクリル絵の具の混合技法で、現実と幻想の狭間のような心象風景や、其処に佇む人物や動物の姿を描き出している。


彼女が初めて入選を果たした公募展は、高校時代に応募した「高知県女流展覧会」。

その後、毎年の県展出展は自身の創作活動を見つめ直すという点で、大切な恒例行事となっている。「昨年と比べて、自分は成長できているだろうか」

一年前に会場に並んだ作品を思い返しつつ、目の前に飾られた今年の作品と対峙して、彼女は反省や発見の中から、来年に向けての指針を定めているのだそう。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


永野未来:写実的心象風景で癒しの絵を描くことが創作コンセプトです。

絵は物心ついた時から描いていましたが、画家になったきっかけは、高知県展の選抜作家展で美術館の展示があってからです。


人物画

画家として生きることを決心してから間もない頃、知人から「何事においても一流の人は、自分の活動に何か明確な目標やテーマを掲げるものだ。貴女もしっかり考えなさい」と助言を貰った。

そこで、自らの目指したい芸術は一体何であるかと自らの心に問い、永野は「見てくれる人も自分自身も癒すことの出来る絵が描けたら素晴らしいだろうな」という思いに辿り着いた。

その理想に近づく為に、絵の腕を磨くことは勿論だが、彼女は癒しや心の浄化についての研究も行っている。


水を画題に選んだ際は、知人が「ずっと眺めていたくなる絵だ」と述べてくれ、その言葉は今でも大きな励みになっているそうだ。

他にも、永野の絵を目にした人々は「綺麗だね」「不思議な絵だね」と、思わず足を止めて、その癒しの世界に引き込まれる。

「青色がとても印象的ですね」という声も多く寄せられるそうで、そこから意識的に青色を用いるようになったそう。

しかし、その一色だけに拘るのではなく、様々な色彩で多様な癒しを追求していければと永野は考えている。


独特の澄んだ色調は、不透明色が乾いた上から何層も透明色を塗り重ねることで生まれている。

鮮やかで翳りのないその画面は、私たちの心を、優しさとぬくもりに満ちた楽園へと誘ってくれるようだ。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


永野未来:私の感じた色や心象の景色から、何かインスピレーションを感じ取っていただけると嬉しいです。

今回の展示では「宇宙の子どもたち」をテーマにしていて、色の持つそれぞれの癒しやアプローチ、キャラクター(架空の人物)の個性の違いを見ていただけたら幸いです。


人物画

画家としての自負から、以前の永野は「とにかく毎日描かなくては!」と必死になって画架に向かっていた。

しかし、最近は短期間に集中して創作に取り組み、完成後はしばらくは筆を置き、英気を養うようにしているのだそう。

描き手によって、表現したいテーマや作風が異なるように、創作スタイルも様々であって良い・・・自分の場合は、張り切り過ぎてしまうと何処かの段階で失速し、燃え尽き症候群になってしまうと経験を持って学んだ彼女は、自分に適したペースを大切できるよう、敢えて他者と自分の在り方を比較しないように心掛けているのだという。


彼女は今、展示の準備だけでなく色彩の視覚の勉強のことでも頭が一杯で、先述のように心身共に疲労を溜め込まぬよう努めてはいても、つい限界線を踏み越えてしまうこともあるようだ。

自分だけに限らず、アートに携わる人々の多くは、芸術への情熱が強いが故に、繊細な心がその熱さに負けてしまうことも少なくない。

いつかは、そうした人達に何かしらのサポートが出来る人間になりたいと、永野は語る。

絵で“癒し”を届け続けることも、目標を実現する為の基盤となるだろう。


彼女に敢えて、次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


永野未来:時代の移り変わりで、古いものと新しいものは常に入れ替わっているものだと、お遍路を回りながら勉強し実感しました。

確かにアナログ時代独特の温かみを感じることは以前より減りましたが、今は昔と比べたらモラルや価値観の多様性も問題視され、改善に向かってるところも大きくあります。

人は変化に対して恐れを抱くものですが、私も日々一歩ずつチャレンジしながら、少しずつ現代社会と向き合って生きていきたいです。


(取材/執筆:大石)

 

永野未来の作品を心ゆくまで堪能できる8日間

GIFT2025を、どうかお見逃しなく!


永野未来のSNSも、是非ご覧ください。

instagram: @mikunagano3939

X(twitter): MN_ 0039

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