- yuko Oishi
- 7月11日
- 読了時間: 4分
更新日：8月20日
めめた in GIFT2025
会期：2025年8月21日（木）～8月24日（日）
会場：Gallery IYN
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自らの顔に白粉を塗り、また墨を乗せ、紅を差す。
その起源を辿っていくと、たとえば巫女が神に近づく為に常人ならざる者へ成らんとする、つまりは人間という己の限界を超越するための行為であるという側面が見えてくる。
めめた が自らに施す化粧も、自らの殻を打ち破るための手段だ。
「自分は人間である」 そんな呪縛から解放された姿を彼女が始めて披露したのは、5年前に参加したハロウィンの仮装コンテスト。
そこで賞を獲得したことに背中を押され、またアート全般にも興味が湧いてきたそうで、今ではメイクだけでは実現できない変身を、絵の中で遂げることもあるようだ。
変身すること、表現すること・・・アートは めめた にとって、大切なひとつの“居場所”であるのだという。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
めめた：言葉に表すことの難しい、普段自分が抱えてる思いを知ってもらいたかったからです。
また、現実逃避して別の生き物になりたかったのでメイクで変身しました。
時間の経過と共にどうしても崩れてしまうメイクに比べて、絵は限りなく自由な世界だ。
己の顔というキャンバスの限界から、紙は めめた を解放してくれる。
その一方で、生身の体で表現されたものだからこそ得られる迫力というものもある。
其々の特質と気分に応じて、時には化粧ブラシや紅筆、または鉛筆や色鉛筆を手に、めめた はその折に「成りたい」と感じた自分に成るのである。
絵に関しては、鉛筆や色鉛筆で細々と描き込みに没入する作業が性に合っているらしく、GIFT展において披露されるいくつかの新作も、彼女の息遣いそのもののようなタッチが、見所の一つになることだろう。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
めめた：儚さから染みでる美しさ、その裏にある強さを感じていただけたら嬉しいです。そして鑑賞者の方自身も同じようなものを持っていることを伝えたいです。
初めてGIFT展に参加させていただきます。私のその時々の葛藤や思いを絵に表しました。背景を想像しながら見ていただけるとより楽しめるかなと思います。いつか消えてしまう自分がここにいた証をどうぞご覧ください。
GIFT展では豹に扮した際の写真作品も展示する予定だ。
人間とは骨格からして違う生き物だが、陰影描写によって鼻筋から口元にかけての肉食動物らしい立体感を表すことに苦心をしたそう。
また、毛並みの表現も力を注いだポイントであるとのこと。
そうして工夫を凝らして めめた は変身する対象は、動物だけに留まらない。
なんと蝉の幼虫になったこともあるそうで、コンテストの審査員から「審査会場がどよめいたよ」とコメントを貰った程に、彼女の感性は見る人の目と心を思わず引きつける。
しかも、それは決して奇をてらってのことではなく、「この生き物になってみたい」という純粋な思いが彼女を突き動かしているのだ。
参考になりそうなあらゆる写真を眺めながら、これぞと思うモチーフを見つけたら、それが如何なる生物であっても挑戦しているのである。
取材の最後に、彼女へ次のような質問を投げかけてみた。
Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
めめた：完璧な世界
（取材/執筆：大石）
めめたの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2025を、どうかお見逃しなく！
めめたのSNSも、是非ご覧ください。
instagram: @memeta_ko01
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《 めめた プロフィール 》
初めまして、めめたです。動物メイクや絵で自分の世界を表現するのが好きです。
私のその時々の葛藤や思いが絵に現れています。背景を想像しながら見ていただけるとより楽しめるかなと思います。いつか消えてしまう自分がここにいた証をどうぞご覧ください。
