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OGU in GIFT2024


会期:2024年10月11日(金)~10月14日(月)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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抽象画
「 無題 」

OGU 経歴


・第7回サロン・ド・アール・ジャポネ2023 in パリ

・第29回 日本の美術館 全国選抜作家展


・GALLEY AND LINKS 81. Sence2024






幼少期から絵を描くことに親しんできたが、何かを描画するというよりも、パレットいっぱいに広げた絵の具の彩りを楽しみ、様々な色を組み合わせて画面に塗り付けることを好んでいた。

それが OGU の創作の原点であり、「色」への思い入れは歳月の流れと共に、より一層強まっている。

同じ色でも、周囲の色によって明るく見えたり暗く見えたり・・・配色によって印象は大きく変わる。そのことに気が付いたのが小学生時分で、それ以来“色彩”の虜になった。


しかし、彼女が自身の作風を確立するまでの道のりは、決して平坦ではなかった。

高校の美術部から始めた油彩画を大学でも専攻し、絵具を分厚く盛り上げた抽象表現に取り組んだが、どう描けば自分らしい表現に辿り着けるのかが解からずに苦しんだという。


在学中は答えが見つからなかったが、社会に出てから「油絵の具よりも発色が鮮明なアクリル絵具の方が、自身の求める表現に近づける」ということに気が付いた。

また SNSを通してフルイドアート、ポーリングアートという手法と出会い、彼女の行く手を塞いでいた霧が一気に晴れたのだった。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


OGU:私の描く作品コンセプトは「色彩空間」です。「色の視覚的効果」や「色の知覚的効果」、「視覚の錯覚」を意識して、下地にフルイドアート、ポーリングアート、ドロッピング等のそれぞれの技法を取り入れて描き、その上に下地の色を生かして色を掛け合わす事で色が新たな表情を見せます。違う色に見えたり、明るく無いのに明るく見えたり、凹凸が出て見えたりする「脳による錯覚」を生かして色彩構成しています。

作品を鑑賞する際は、近距離で見る色と遠距離で見える色の変化に注目してご覧ください。


抽象画
「 無題 」

フルイドアート別名ポーリングアートは、画面上に絵具を落としたり、混ぜ合わせたりする作業自体は単純で、初心者にも易しい工程であるが、色の選択は極めて難しい。

どんな色を用いるか、組み合わせるかということは勿論、絵具の配合によっても出来栄えが全く変わってくる。

如何なる色彩を生み出したいのか、そのためには何を選べば良いのか・・・。

頭を悩ませつつも「同時に楽しさもある」とOGUは語る。


様々なアーティストの流儀を参考にしつつ、彼女は手探りで自分のスタイルを探し求めた。

アクリル絵具に様々なメディウムを混ぜ合わせて下地を作った後、OGUは水彩絵具と面相筆を使って、細やかな色の変化を演出する。

また、絵具を指でこすって微妙なグラデーションも作るなど、意図的な描画も加わえることで、流動的かつ独自の感性が強く現れる画面が生み出されているのである。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


OGU:私の作品は色彩が1番なので、鑑賞者には色重視に見てほしい。離れて見る色や、近くで見る色、単色として見る色、見方で違う色に見える事があります。視覚の錯覚を楽しんで下さい。


アナログ作品
「 無題 」

銀座の画廊から声がかかり、毎年出展を続けている他、海外からの招待も多く、国内外の会場でOGUは作品を披露している。

特に海外での反響が大きく、その独特な色遣いは高く評価されている。

美しい色調を賛美する声に加えて「私にはこの様な色の表現はできません。ずっと見ていたくなる色彩です」という感想を貰ったことが特に嬉しかったと、これまでの発表活動を彼女は振り返る。


絵を描く事、色に触れる事、そして造り上げた作品を人に見て貰うことで、OGUは自分という存在を感じることが出来るという。

また、創作をすることは即ち、毎日を生きる活力を生み出すこと。

本業である会社勤め終えて、食事を済ませてから眠りに就く迄の数時間、のんびりと“色”に向き合うことが彼女のルーティーン。

制作時は、とにかく“色を楽しむ”ことをモットーとしている。


自分の中にある色彩感覚を大切にすると共に、外の世界に目を向けて、たくさんの珍しい色を新たに発見したい・・・

表現の幅、色調の幅を広げることに、OGUは強い意欲を見せる。

石膏などの立体物を用いた空間表現にも興味を持っているそうだ。


彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


OGU:人それぞれですが、人生に余裕がない気がする。


(取材/執筆:大石)

 

OGUの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2024を、どうかお見逃しなく!


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《 OGU プロフィール 》

静岡県出身/1989年生まれ/あくリルアート作家


コンセプト

私の描く作品コンセプトは「色彩空間」です。

「色の視覚的効果」や「視覚の錯覚」を意識して、下地にフルイドアート、ポーリングアート、ドロッピング等のそれぞれの技法を取り入れて描き、その上に下地の色を活かして色を掛け合わす事で色が新たな表情をみせます。違う色にみえたり、明るく無いのに明るくみえたり、凹凸が出てみえたりする「脳による錯覚」を使って色彩構成しています。

作品を鑑賞する際は、近距離で観る色と遠距離で見える色の変化に注目してご覧下さい。

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