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的井はくあ in GIFT2024


会期:2024年3月29日(金)~4月1日(月)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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線画イラスト
「 192864 」

的井はくあ 経歴


・2017年「鬱屈展5」出展(ギャラリーアートスープ)


・2020年「ペン画展2020」出展(バートックギャラリー)


・2021年「ペン画の世界展2021〜第Ⅲ画〜」出展(AAA gallery)


・2022年「cells-illustration-vol.35」出展(デザインフェスタギャラリー)


・2023年「顔展2-顔と、手の表情」出展(gallery IYN)





 

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。














将来への不安、大人への不信感、自分への苛立ちや毎日の虚無感・・・

そうした人生の悩みを細やかなペンのタッチに託し、的井はくあ はイラストレーションを通して「いかに生きるべきか」という答えなき問いを己に投げかけている。


専門学校でイラストレーションを専攻した彼女だが、ペンによる表現はまったくの我流。

漫画的な人物や背景などのモチーフ表現と、緻密なペン画の持ち味をどのようにして効果的に融合させるか、独自に試行錯誤を重ねてきたという。


缶詰を無為に消費してしまった時間の象徴として捉えたり、沈み行く夕日の中に人の世の苦しみを意に関せずに流れゆく時の冷酷さを感じ取ったり・・・ありふれたモチーフの中から、心に重く響くようなメッセージを的井は拾い上げる。

瑞祥とされる虹にしても、彼女が着目するのは「悲しみなくして手に入らない奇跡なら、ただ曇り模様の毎日で良いのに」と、雨が降らなければ生じ得ない気象現象から連想される、表面的な美しさの裏に潜む悲哀だ。


悲しさや遣る瀬なさを描き表した作品達は、いずれも非常に描写密度が非常に高い。

その熱量は、画題と向き合う的井の真摯な姿勢を物語っているようだ。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


的井:人から理解してもらえない目に見えない心の傷や悩み、生きづらさなどを表現したいと思っています。そのため、作品を描く上で肉体の傷、タバコ、お酒、薬、刃物などのモチーフを極力使わないよう意識しています。


基本的には子どもが遊びとして絵を描くということの延長線で、創作活動をしています。

最初は楽しかったんだと思いますが、中学生辺りから好きなものを描くのではなく、泣きたい、叫びたい、消えたい感情をぶつける場所に変わりました。その後生きる希望がなく満身創痍で入った高校で、友人からすすめてもらったボカロ曲のMVでペン画という手法を知りました。それまでの自分の作風とは違く、ファンアート的な軽い気持ちで手を出したのですが、黒い線で画面いっぱいに自分の描きたいものが詰め込まれた1枚が完成した時、私に合った表現はこれなのかもしれないと感じました。それから今日に至るまでずっとペン画を描き続けています。


線画イラスト
「 生きる理由も死ぬ理由も足りない 」

幼い頃から絵を描いてきた的井だが、描くことを周囲は好意的には受け取ってくれず、描く事によって傷つくことが多かったのだそう。

彼女は生来“反骨の人”ではない。

周囲の目を気にして流れに屈してしまう事もままあるのだが、しかし絵に関してはどんなに否定をされても決して挫けなかった。


絵は、的井にとって唯一周りの意見に抵抗し、己を通した唯一のもの。

例えイラストレーターや絵描きという肩書は手に入らなくても構わない。

何者にもなれずとも、自分はただ絵を描き続けたいのだ。

その強い意志が、己の心をも守っている。

もしも絵を描くことを諦めていたら・・・? 自分を大切にしようという気持ちも、前向きに頑張ろうとする気力も持てずにいたかもしれない。そう的井は語る。


描き続けることで彼女は、絵にかける情熱が決して生半可なものではないことを、見事に証明して見せているのである。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


的井:いただいた感想からテーマやメッセージ性、ペン画の書き込み、少年少女や構図のかわいさ・かっこよさなどさまざまな視点で楽しんでくださっているんだなと感じています。なので好きなように楽しんで欲しいですし、そのために絵の色々な要素についてより良いものになるよう努力したいと思っています。


線画イラスト
「 曇天を乞う 」

「生きたい」と思える希望や幸福感は見い出せず、かといって死を選択できる程の不幸や苦痛を感じている訳でもない。

しかし胸の内から込みあがってくる漠然とした焦燥感・・・


的井の創作コンセプトは、決して鑑賞者が明るい気持ちになれる類のものとは言い難い。

しかし画面からは、苦悩する人を労わり、その心に寄り添うような思いやりが伝わってくる。

SNSや展覧会を通して彼女の作品を知り、ファンになったと声をかけてくれる人々は、おそらく描き手の優しい心までも感じ取っているのだろう。


感想やコメントを貰う中で的井が驚いたのは、社会人として仕事と創作活動を両立しているという点を評価してくれる人があったこと。

「どちらも併行して頑張っておられる姿に、元気を貰えます」との声に、作品だけでなく作者の生き方までも見てくれる人がいるのかと、胸が熱くなったという。



彼女は本年初の個展を予定しており、己を肯定してくれる人々のために精一杯頑張りたいと、展示への意気込みも聞かせてくれた。


いかにして生きれば良いのか。

その答えはまだ見つからないが、生きる理由を増やすためにも、積極的に展示活動に取り組んでいる 的井はくあ。

彼女に敢えて、社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。




Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


的井:直接人と接することの大切さかなと思います。私自身人付き合いはとても苦手で、作家活動の為に必死に会話をする努力をしたり性格を直したりした身です。でも仕事や作家活動をしていて「これは直接やりとりしないと手に入れられないものだ」と感じる瞬間がたくさんあり、色々努力してよかったなと思っています。またメールと手書きといったものにも大きな差を感じます。

いらない人間関係やそれによって生まれるトラブルもありますしネットやリモートが進んで会う必要性を感じないことも多いですが、直接接することは無くしてはいけないもので避けていても結局必要になってしまうものな気がします。


(取材/執筆:大石)

 

的井はくあ の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

GIFT2024を、どうかお見逃しなく!


的井はくあSNSも、是非ご覧ください。

instagram: @kohakua

twitter: @kohakua7171

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《 的井はくあ プロフィール 》

主にミリペンを用いて少し雰囲気の暗いペン画イラストを描きます。

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