走馬エリィ in GIFT2024
会期:2024年3月1日(金)~3月4日(月)
会場:Gallery IYN
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走馬エリィ 経歴
・東京都立一橋高校定時制普通科
・学校法人武蔵野美術大学 武蔵野美術学園 油絵科
・東京ゲームデザイナー学院 3DCGモーションキャプチャー養成講座
・株式会社こどもの館に入社
・寿退社後、主婦とフリーランスに
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
小学生1年生の時に、授業の一環で童話「火の鳥」を題材に絵に描いた。
画用紙の中だけでは描ききれず、画面からはみ出す様に折り紙を貼り付けて火の鳥を表現したところ、教諭からとても褒められた。
それが、走馬エリィの人生が絵と結びついた契機であったかもしれない。
2年生の頃には漫画を描き始め、中学生になるとサークル活動で二次創作作品を同人即売会に出すようになる。高校生からは個人で出展するなど、走馬は少女時代から創作活動に意欲的だった。
進路について考えた際、「絵という特技を伸ばして仕事にしたい」という思いから美術学校で油画を履修するが、就職に関するサポートがもっと欲しいと感じ、ゲームデザインの学校にも通うことに。
デザイナーとして社会に出て後、現在 走馬はフリーランスでアイコンや、配信アプリのギフト(投げ銭)用イラストなどを手がけている。
クライアントの要望に応える作品とは別に、走馬が生み出すイラスト作品に登場するのは、招き猫やアマビエをアレンジしたキャラクターたち。
身近に置いて、ふと和んだり、幸せを感じられるような・・・決して見る人が不快な気持ちにならない絵を。そんな思いから縁起物をモチーフにしたいと思いついたのだという。
美術学校で学んだ絵画技法を生かし、ジェッソを厚く塗ったりするなど土台のテクスチャーに拘り制作をしているため、彼女のイラストレーションは絵画作品ののような独特の質感・風合いに仕上がっている。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
走馬:うけとりは自由であり、
わたしはお迎えした方の幸せを願い
常に創作をしております。
「わたしは凡才であるのは自覚してます」と語る走馬は、どうにかもっと上達できないかと研鑽を重ねる努力の人だ。
自分の力量への苛立ちが絵柄に影響が及ばぬよう、描画中は「キャラクターが可愛くなるように」「見る人が幸せな気持ちになるように」という願いを込め、穏やかな心持であろうと務めるが、描き終わってからは落胆する事も多いという。
腕を上げるには、とにかく描き続けるしかない。
出来栄えに満足できなかった悔しさをバネにして、挑戦を続ける「意地」こそ走馬の「才能」である。
諦めさえしなければ、結果は必ずついてくる。歩みが遅かったとしても、釜らず前進はする。
小さな成功体験を繰り返すことで得た自信に支えられて、走馬は次へ、次へと進み続けているのだ。
技術に磨きをかける為に、作風に幅を持たせるために、走馬は積極的に様々なテーマの公募展に参加をしている。
デザイナーとして自己を売り出す為の発表の場という面も勿論あるが、仕事以外の時間もずっと描かなくては腕がなまってしまうという不安から、ハードスケジュールになろうとも出展予定を入れるよう心掛けてもいるのだそう。
上手くなりたい。そして何より、絵を描くのが楽しい。
回遊魚のように、「描かなないと死んじゃうんです!」と、茶目っ気たっぷりに走馬は話してくれた。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
走馬:鑑賞者様にはわたしの作品の前では自由に、そして何かを感じたのを宝物にして、生きる力と幸福に繋がればと願ってGIFTしたいです。
二児の母として育児と仕事を両立させている走馬は、まるで厳しいトレーニングスケジュールをこなして大会を目指すアスリートようだ。
創作は、子供が学校に送り出した午前中と、家族が寝静まった深夜に行う。創作以外の時間はつねに家事に追われている。
休日の日中は家族と過ごす為に時間を空け、再び深夜制作に取り掛かる。
体力的にしんどい所もあるが、最近はビタミンDのサプリメントを飲むなど、身体面のケアも重要だ。
兎にも角にも多忙な走馬だが、「現在は展覧会へ作品を送り出すのが精一杯だけれども、いつかは展覧会場になるべく在廊するようにして、鑑賞者とのコミュニケーションを深めていきたい」と、未来の夢も聞かせてくれた。
その頃には、クリエイターとして増々大きく成長しているに違いない走馬エリィに、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
走馬:自由と責任、個と孤独への向き合い、願いと祈り、
全てにおいて「幸福への追求」
幸せを追求するじかんと余裕がない気がします。
絵は祈りであり願いをこめて
鑑賞者様の幸福に繋がればと
願って描いてます。
(取材/執筆:大石)
走馬エリィの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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