- yuko Oishi
- 5月2日
- 読了時間: 5分
更新日:5月28日
吉野ユウ in ART INPUT 2025
会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)
会場:Gallery IYN
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人ならざる存在と和の趣が誘う、ふと日常を忘れさせてくれるかのように幻想的な夢世界・・・
ここ数年で吉野ユウは、描かんとする作品の方向性を着実に明確化させて来た。
2024年新春のGIFT展よりも、その秋に開かれた個展、更にそれ以上に本年3月開催の「個性について考える」展で、彼女は進化・発展を続ける独自の世界観を披露してくれている。
来たる5月末の「ART INPUT展」においても、見事に花開いた彼女の個性が、私たちの目を楽しませてくれることに違いない。
今回の展示では、以前から画題に取り上げている春日大社の社紋にもなっている藤の花を取り入れた新作のデジタルイラストをメインに据える予定だそう。
その他にも、これまでに描いてきた様々な花々と共に描かれた独自のキャラクター達が一堂に介する、賑やかな展示になりそうだ。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
吉野ユウ:代表作は「灯火」です。
昨年、IYN様で初めて個展をさせていただいたのですがそのときのメインビジュアルとして描いたのがこちらの作品でした。また最近縦長の作品を描くようになったのですがその1作目ということもあり、思い出深い作品となっております。

「灯火」は、着手したのがお盆の時期であったことと、その頃に身内に不幸があったことから、何か鎮魂の絵を描きたいという思いから生まれた作品だ。
キャラクターも、星々も、蓮の花も灯篭も・・・
いずれかが主役で、いずれかが脇役というのではなく、全てのモチーフを平等に描きたいと吉野は考えており、本作のような縦長の画面は、その願いをバランスよく叶えてくれる黄金比であるのだそう。
キャラクターの衣裳は和装を基調にしながらも、ただ在り来たりの装いでは面白くないと、襟元を中華風にしてみるなど、独自のアレンジがなされている。
本作もそうだが、白髪のキャラクターを描くことを吉野は特に好んでおり、また毛髪だけでなく、神聖さを表すために白い衣をキャラクターに纏わせることも多い。
だが、白は数多ある色の中でも特に表現が難しい色彩だ。
単調な仕上がりにならないよう、描画にあたっては様々な色味を混ぜることを心掛けているそうで、用いる色の数は年々増えているという。
彼女の生み出す、輝きと深みのある“白”にも、是非ご注目頂きたい。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
吉野ユウ:現在の和風な作品を描き出したという意味では、2023年に退職した際にここぞとばかりに寺社仏閣を巡ったのですが、その旅行が忙しい日々の中で埋もれていた自分の好きな世界を思い出す機会となりました。

フリーランスのイラストレーターとして活動する今も多忙ではあるのだが、会社務めをしていた頃とは自ずと忙しさの質が異なると吉野は語る。
以前は、自分にとって大切なことを見失ってしまっても、その事に思い至る暇さえなかった。だが、絵を生業にするということは即ち自らの世界観を常に意識し、それを忘れないことが仕事の内であるとも言える。
2023年の旅路で再発見した“自分らしさ”を大切に育み、これからも吉野は自らの道を歩み続ける。
今後の創作活動の展望について訊いてみると、「昔から水族館が好きなので、いつか海を泳ぐ魚たちの姿も作品に取り入れてみたいです」との答えが返って来た。
但し、着手してしまうと納得のいく結果を出せるまでかなり時間を要してしまいそうなので、今はしばらくはその構想は心の中に仕舞っておくとのこと。
いつか満を持して其のテーマに取り掛かる時、彼女の描き出す世界観は、今より更に大きく発展することだろう。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
吉野ユウ:苦しい状況に陥った際、ノートに気持ちを書き出す、友人に聞いてもらうなどとにかくアウトプットすることが多かったです。外に出すことで自分の気持ちが整理出来たり、鬱屈した気持ちが晴れるような気がします。
(取材/執筆:大石)
吉野ユウの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!
吉野ユウのSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@ricoririca
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《 吉野ユウ プロフィール 》
埼玉県在住のイラストレーター・漫画家。5年ほど会社でグラフィックデザイナー勤務もしておりました。2024年よりフリーランスとして案件お受けしております。キーウィや旅行、日本酒が好きです。