- yuko Oishi
- 5月2日
- 読了時間: 4分
更新日:5月28日
Take.oh in ART INPUT 2025
会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)
会場:Gallery IYN
~会期中の通販購入について~
展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。
展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!
お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!
スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。
独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・
新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。

※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。


絵本が子供だけを読者対象としたものだけでなく、大人向けの作品も生み出されるようになった謂わば業界の転換期に、デザイン学校に在籍していた Take.oh 。
新しい絵本表現に心を動かされた彼は、卒業制作を機に自らも絵本の世界へと漕ぎ出し、数十年来に渡ってその創作活動を続けている。
絵本ならびに、単体のイラスト作品においても、原則として作品の背景にある物語や詩を意識しているが、それは飽く迄も彼の一側面に過ぎない。
時には、物語性や具体的なテーマ、メッセージを取り払ってみたくなることもあり、ただモチーフを描写することに専念して生まれた作品も複数あるという。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
Take.oh:「赤の少女」です。
色と少女をテーマに書いた詩をもとに、できるだけシンプルに絵画的な表現をと意識した作品で、自分なりに思い入れのある絵になりました。

「赤の少女」は20年程前に描いた作品で、自己評価だけでなく、出展した展覧会でも高い評価を得たということもあり、数ある作品の中でも特別な一枚になっているそうだ。
シンプルな画面構成だが、背景色は何層も絵具が塗り重ねられており、明快さと奥深さを両立している点が、鑑賞者の視線を惹きつける力になっているのかもしれない。
描画にあたってはアクリル絵の具の他、カラーインクや墨も用いており、他にもテーマに合わせて幅広い表現ができるよう、今も手法を探求中だ。
近頃、藍色の染料を貰い受けたので、それも何かしら制作に生かせないかと考え中であるとのこと。
一つの手段に留まるのではなく、風の吹くまま、心の赴くままに、Take.oh は創作の世界をさすらい歩く。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
Take.oh:編集デザインを勉強していた学生時代に受けた絵本のゼミで、自分オリジナルの作品を創作する面白さを学びました。影響を受けたアーティストはたくさんいて、1人にはしぼれませんが、今は、フランシス・ベーコンのような絵が描きたいと思っています。

フランシス・ベーコンに心惹かれるのは、彼の作品が具象と抽象の境界をゆらぐように描かれている点であると、Take.ohは語る。
「ART INPUT展」で披露しようと考えている作品は、言葉を画面の一要素として扱いながらも、絵本における文章の役割とはまた異なるそうで、絵本と通ずる点もありながらも絵本ではない・・・意図してそうした訳ではないが、そうした狭間の表現はベーコン的であるとも言えるかもしれない。
画題は、ジャズのスタンダード・ナンバー「奇妙な果実」。
理不尽に虐げられ、殺されていった黒人たちの悲哀と無念の思いを描き起こし、そこに英字新聞を切り抜いて歌詞をコラージュした連作を構想しているという。
なくならない人種差別に対して、何か自分に出来ることがあれば・・・そんな思いから制作に取り組み始めているとのこと。
「とは言いうものの、会期までまだ時間がありますから、ひょっとしたら全く違う作品を描き始めるかもしれません。でも今は、この展示構成に向けてラフを描き進めています」 そうTake.ohは話してくれた。
取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
Take.oh:創作においても、人生においても道は一つではないと思い、行き詰まったときは別の可能性にかけるよう心がけています。
(取材/執筆:大石)
Take.ohの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!
Take.ohのSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@kanisan951
いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。