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更新日:5月28日


にしの さくらこ in ART INPUT 2025


会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。





テキスタイルアート
「 Sutra’s color 」

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

※写真をクリックすると綺麗にご覧いただけます。







誰しもが衣服として布を常日頃から着用しており、人間にとって布以上に身近な素材は他にないと言っても良いかもしれない。

布は、私たちを優しく包みこみ、身を守ってくれる・・・そんなあたかたかさに魅力を感じ、にしのさくらこ は現在大学で染織技法を学びながらテキスタイルアート表現を探求している。


絵を描くことも好きだが、作品はどこか描き手の一人語りになってしまいがち。

けれど布作品は、自分と鑑賞者の間を切り離すことなく結び付けてくれるような、そんな力があるようにも感じられるのだそう。


コンセプトは、音やことば、心など、曖昧で目に見えないものに感じられる色・形を追求すること。

時に染め上げた布をパネルなどに張って平面作品として展示し、時には空間全体を使ってインスタレーションに・・・

どのような形態が、伝えたいテーマを最も引き立ててくれるのか、教授をはじめ周囲の意見にも耳を傾けながらいくつかのパターンをシュミレートし、彼女は一つの手法に囚われることなく自由に、伸びやかにアイディアを練り上げているのである。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


にしの さくらこ:「hearts in my heart」です。

2024年度は主に、私の地元である加古川市で行ってきたワークショップを通して活動をしてきました。この作品はその集大成として、制作したものです。

ワークショップを通して関わってくださった方々の印象やお話が、色形として私の心の中でめぐりめぐる様子を具現化することで、鑑賞者の方々にも色形そのものについての感覚を刺激していただけたらと思い制作しました。

制作の要素としている「曖昧で目に見えないもの」について最も考えを深めた制作でした。


インスタレーション
「 hearts in my heart 」

加古川市の地場産業のひとつが、靴下製造。

以前から興味を持っていたため工場へ見学に出掛けた折、製造過程で大量の「靴下わっか」と呼ばれる端材が生まれ、廃棄されていることを にしの は知った。

これを廃材ではなく、アート素材に転じることは出来ないだろうか・・・

そう考えた彼女は、地元ならではの素材に触れることを通して、多くの人に地元の魅力を知ってほしいという思いもあり、ワークショップ開催に乗り出した。


靴下わっかを使ってキーホルダーを作って持ち帰って貰ったり、みんなで協力して大きな網を編み上げたり・・・

当初は「地場産業の魅力を多くの方に発信したい」という思いが強かったが、靴下わっかを繋いで編み上げていくという、自らが考案した編み方そのものに多くの人が興味を持ってくれたことも嬉しかった。

また、参加者の方の自由な発想には目から鱗が落ちることもあり、アーティストとしても成長することが出来たように感じていると、にしの は活動を振り返る。

参加者との交流の楽しさ、地場産業の魅力を伝えるいう点でもワークショップは有意義だったが、「ひょっとすると美術を学んでいるという自負が、自分の考えを凝り固まらせていたかもしれない」と気が付かせて貰ったことにも、大きな感動を覚えたのだそうだ。


ワークショップは様々な人の協力を得て、回を重ね、規模も徐々に広がっていった。

にしの はこれから更に内容を発展させ、皆で作った網に潜るなどして遊んでもらい、人々と靴下わっか の触れ合いをより深めることが出来たらと計画中であるという。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


にしの さくらこ:小さい頃から、音や言葉、感情など、「曖昧で目に見えないもの」に対する疑念や好奇心が強かったのですが、創作活動をしているうちに、それらを自身の心の中で色形で変換していることに気づきました。

美術の世界が言葉や数字で語られる機会が多くなった今こそ、私自身や他者の共感覚について追求したいと思うようになりました。


テキスタイルアート
「 色・形のための詩 」

この春から にしのは、大学の卒業制作へ向けて新たなスタイルに作品作りに挑戦しようとしている。

これ迄の染織作品は、いずれも抽象的なイメージでテーマを表現していたが、余暇に描いているイラストのように具象的なモチーフを“描く”要素も布作品の中に取り入れてみたいのだそう。

また、主題は自身の心に残る思い出の中から見つけていく予定だ。

未だ布作品で実践したことのない方法で、これ迄の人生に於ける“こころ”を手掛かりに表現する・・・そのギャップが、面白い効果をもたらしてくれるかもしれない。「ART INPUT展」での作品披露も然りながら、来春の卒業制作展も楽しみだ。


取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


にしの さくらこ:苦しい時ほど、手や足を動かし続けることです。

色んな場所に出向き、多くの人と関わって知識や感覚をインプットする、それを咀嚼するためにひたすら手を動かす、俯瞰する。

このサイクルを繰り返していくうちに、心の中の蟠りがスルスルと解けて作品になっていくのが楽しくて、苦しみを乗り越えられている気がします。


(取材/執筆:大石)

にしの さくらこの作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


にしの さくらこのSNSも、是非ご覧ください。

Instagram:@sak_u_39

いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。



《 にしの さくらこ プロフィール 》

京都市立芸術大学 工芸科 染織専攻 在学。


音、ことば、感覚など「目に見えないもの」から感じる色•形を、制作やワークショップ等を通して追求することをテーマに活動。


制作の他、イベントメインビジュアルやフライヤー作成、キャラクターデザインなども担当。

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