- yuko Oishi
- 8月13日
- 読了時間: 4分
更新日:9月10日
KITI in ART INPUT 2025
会期:2025年9月11日(木)~9月14日(日)
会場:Gallery IYN
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悲しみや恐怖、寂しさ、苦しみ、愛とそして孤独感。
心の奥底にある切実な感情が、広がりの果てしなさが空恐ろしくもあるリミナルスペースに染み付いているような・・・
KITIの作品には、独特な哀愁が漂っている。
学校という迷宮の中で、自らの未来を探しあぐねる少年少女の姿を描いたコピックイラストたちを前にすると、過ぎ去った思春期の日々の中に、何か自分は忘れ物をしてはいないだろうかと考えさせられるようだ。
最近は、より心象的な異空間へと舞台を移し、また学生時代に最も楽しく取り組んだという油彩技法に立ち返って作品を生み出している。
そんな彼女に、まずは自身の創作の方向性を決定づけた作品について訊いてみた。
Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。
また、何故その作品をお選びになりましたか。
KITI:2023年に『青い果実vol.3』にて展示した「ずっとこの"青春"が続いてほしい」です。
COPIC AWARD 2023にて入賞した思い出深い作品で、私自身伝えたい事を上手く表現できた作品だと思っています。

「ずっとこの"青春"が続いてほしい」は、KITIが初めて張りキャンバスを支持体に選んだ作品でもあり、一枚の紙の場合とは全く異なる存在感に、描いていてとてもワクワクしたのだそう。
配色を考えたり、空気感の演出に力を注ぐこともまた楽しかったという。
苦労したのは、教室いっぱいに並んだ机の描写。
遠近感も踏まえた上でバランス良く描き上げることはなかなかに難しく、「学園モノを手がける漫画家さんたちは、いつもこれを描いているのか・・・」と感じ入ったそうだ。
「COPIC AWARD」へは何度目かの挑戦で、目標としていた入賞を果たした喜びを、彼女は家族や友人と分かち合った。
「自分の表現したかった絵が、大勢の方に認めてもらえたように感じられて、凄く嬉しかったです」
そんな思い出の詰まった一点なのである。
Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。
KITI:2023年頃です。「ずっとこの"青春"が続いてほしい」以降の作品ですね。その頃liminal spaceにインスパイアを受け、そこにオリジナルキャラクターを潜ませた心象風景を描き始めました。
影響を受けたアーティストは沢山いますが、特に影響を受けた方は、強烈な個性を持つキャラクターデザインが特徴的なイラストレーターの秋赤音さんです。他にも画家の辻本大樹さんや田崎蟻さんにも現在進行形で影響を受けています。

今年の6月に開催された「個性について考える」展の参加にあたっては、展示のテーマを踏まえて自らの表現を改めて見直し、掘り下げることで新たなスタイルの油彩表現に辿り着いた。
来たる「ART INPUT」展でも油絵を披露する予定であり、技法を探求すればするほど、油絵の奥深さと可能性を実感しているそう。
別の画材との混合技法とも相性が良く、唯一無二の“正しい描き方”という固定観念に囚われることなく、自由に挑戦をしていければと考えているそうだ。
新しい作風の中に、これまでの作風も取り入れつつ、そして敬愛するアーティストたちへの憧れをエネルギーにして、KITIはこれからも進化し続ける。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。
KITI:とにかく絵にぶつけて気持ちを昇華しながら乗り越えてきました。
(取材/執筆:大石)
KITIの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!
KITIのSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@kiti_art_illust
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《 KITI プロフィール 》
心象画が描きたいです。


