- yuko Oishi
- 3 日前
- 読了時間: 4分
Sora in 個性について考える 2025
会期:2025年10月2日(木)~10月5日(日)
会場:Gallery IYN
~会期中の通販購入について~
展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。
展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!
お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!
スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。
独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・
新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。


幼い頃から絵を描くことは好きだったが、キャラクターイラストに特化するようになったのは高校生の頃。
当時のSoraは、SNSで同世代のクリエイター達の作品を目にして「中学時代からキャラクターを描き続けてきた人達に、直球では勝ち目がない」と感じ、そこで変化球で勝負に出た。
多くの人がキャラクターの動作の少ない立ち絵を描いている中で、誰も描いていないようなアグレッシブなポーズを描いてみよう、と。
しかし、いざ描いてみると、動きのある人物は静止している人物よりも遥かに難しい。
思いの外、険しい道に踏み込んでしまった・・・けれど、難しさの中に遣り甲斐もある。
人物の骨格や筋肉の仕組みへの理解が深まれば、実に様々なポーズの描写が可能になり、まるでキャラクターが画面から飛び出してくるかと思うほどに勢いのある人体表現が、今ではSoraの持ち味のひとつになっている。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
Sora:ビビッドな色合いと、厚塗りに寄せた重めな塗り・質感表現に個性を感じていただけることが多いです。
色彩に関しては、青系統を中心にカラーパレットを収集しており、作品を通じてその魅力を引き出せればと思っています。

青色は、一般的には静寂さや落ち着きを感じさせる色であるとされ、心理学的にも気持ちを落ち着ける効果が期待されている。
しかし、青色の本質はもっとパワフルで、爆発的なエネルギーを秘めているのだとSoraは考えているのだそう。
例えば、火を連想させる赤色に情熱的な印象を多くの人が持っているだろうが、より高温の炎は青色になるではないか。
また、海の深淵が暗闇であるように、もしくは空の果てに宇宙があるように、青色は全ての色の集合体である黒色のひとつ手前の色なのだ。
無限の広がりや深みへと繋がる色という点でも、得も言われぬパワーが感じられるではないか。
その力強い魅力を発信したいという思いもあり、画面の中で躍動する人物のテーマカラーは常に青色であるという。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
Sora:とにかく自分の技術を高めていきたいという思いで作品を作り続けています。
特にデジタルの場合、新作を作る際は今まで使ってこなかった機能を一つでもいいから試してみる、ということをしています。
技術が蓄積すれば、表現できるものも表現したいものも増えていきます。制作中にふとそれを実感する時が一番楽しいんですよね……!

デジタルイラストを制作の主軸においているが、大学でシルクスクリーン技法を学んだこともあり、その経験を生かしてSoraは、印刷した作品の上に絵の具を乗せてみたり、版画手法を織り交ぜてみるなどして、独自の表現手法を模索している。
また、以前に描いた作品の一部を、新たな作品の中にエフェクトとして取り入れてみたりと、コラージュ技法にも挑んでいるそうだ。
そして仕上がった作品は、また次の作品の一部になる。
その繰り返しの中で、彼の創作世界はこれから更に深さと厚みを増していくことだろう。
制作にあたっては一作品ごとに何かしら初めての挑戦を試みるようにしているそうで、停滞することなく常に前進しようという意気込みもまた、画中の人物の躍動感に繋がっているのかもしれない。
取材の最後に、彼に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
Sora:港がほどほどに近い土地、親の仕事の都合で飛行機に乗る機会が多い環境で育ちました。青色に対して強い関心・憧れを抱いているのは、海と空が幼少の頃から自分のすぐ近くにあったからだと思います。
(取材/執筆:大石)
Soraの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
個性について考える を、どうかお見逃しなく!
SoraのSNSも、是非ご覧ください。
いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。