- yuko Oishi
- 6月8日
- 読了時間: 5分
更新日:6 日前
RA in 個性について考える 2025
会期:2025年6月19日(木)~6月22日(日)
会場:Gallery IYN
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動物たちが人間の都合によって不幸になってしまう悲惨な状況を、仕事を通してRAは長年に渡り目の当たりにしてきた。
また、自らが母となったことからも、しっかりと守ってやらなければ、小さな命はいとも容易く失われてしまうのだということを改めて実感したという。
そんな彼女が描き出す作品の根幹にあるものは、「命の尊さを忘れないでほしい」という思い。
掛け替えのない命を持った動物や子供の姿を通して、その愛らしさから思わず「クスッ」と笑ってしまうような、疲れた心を癒してくれるようなイラストを描きたいと考えている。
技法は、兎に角自由に。
主に用いるのはイラストマーカーや油性色鉛筆、アクリル絵の具、ミリペン等だが、その時々の気持ちに応じて、のびのびと描いているのだそう。
「ただ描きたいように描いているだけなんです」と、彼女は朗らかに笑う。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
RA:私が描いている「morleys」(モーリーズ)という動物たち5匹を題材にしたイラストがあるのですが、その5匹の組み合わせが個性的かなと感じています。というのも、トイプードル、モルモット2匹、うさぎ、チンチラという異種動物たちが集まっているキャラクターだからです。あとは、もう一つ描いているイラストに「nennenojikan」(ねんねのじかん)という子供を題材にしたイラストがあるのですが、
子供たちが体験した面白いことや不思議なことなどを描いたりしているのも個性だと感じています。また、どちらのイラストも眠っている姿を描いているものが何枚かあり個人的には個性に感じています。

子供は日々の生活の中で様々な体験をしながら成長していくが、親もまた其の姿から多くのことを教えられている。
障害を抱えながらも懸命に毎日を生きる我が子と向き合う中でRAは、以前ならば“ほんの小さな出来事”と捉えたかもしれないような事柄が、実はとても大切なものであったのだと知った。
見過ごしてしまいがちなことだが、障害の有無に関わらず、どんな生命もその存在が奇跡であるし、何気ない日常の一コマもすべてその奇跡から始まっているものなのだ。
どんな瞬間も愛おしく、素晴らしい。
また、そこに人間と動物の隔てはない。
その素晴らしい瞬間を表現しているのだということを念頭に置き、「morleys」シリーズも「nennenojikan」も描かれている。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
RA:どんなアーティストを目指してというと、とても難しいのですが自分の心に忠実な創作ができるようにしていくことを目指してきました。
今後叶えたい夢としては絵本の挿絵を担当できるようになれたら素敵だなと思っています。
いつか挑戦してみたいですし、展示会などに参加させていただきながら挿絵のお仕事ができることが理想です。というか大きな大きな人生の目標ですね。

今、RAは「morleys」「nennenojikan」とはまた違う形の“命の表現”に挑戦中だ。
それは、生死の堺を彷徨い、危ういところで一命を取り留めた友人が話してくれた臨死体験に着想を得ている。
友人は、自らが亡くなった後の事・・・自らが大地に還って地球の一部となる様を見たのだった。
生きている間の様々な出来事、清も濁も全てをひっくるめて大きな命の一部に取り込まれることに、不思議な安らぎを感じたのだという。
死もまた生に繋がっているのだ。
平素とは違った切り口で、平素以上のスケールで、RAは命を描こうとしている。
また、今後は「morleys」シリーズよりも前に少しだけに描いていた空想の動物たちを、きちんと作品に仕上げていきたいとも考えているとのこと。
其々のシリーズのハーモニーが重なって、RAが絵筆で奏でる命の賛歌は、更に豊かな音色で私たちの心に響いてくることだろう。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
RA:私が現在暮らしているところは静岡なのですが、10歳までは東京の八王子に住んでいて、その時に自分が図工の授業が好きで絵が好きでたくさん先生や周りの大人から褒められていた経験があったことで、今日に繋がっていると思います。
八王子は都会過ぎず田舎過ぎない(場所によっては山や森もありますが)という土地柄もあって当時の私にとってはとても居心地の良い環境でした。
今故郷について感じることは八王子へは転校以来、一度しか帰れておらず現在住んでいる静岡がもはや故郷と言ってもいいのではないかと思っています。ただ、やはり八王子には思い出をたくさん置いてきてしまった場所で今は会うことのできない父と暮らした日々の思い出が詰まった場所なので、特別な思いがいまだに残っています。
(取材/執筆:大石)
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《 RA プロフィール 》
子育て中のママイラスト作家。
13歳のハイシニア犬と8歳のパワフル男子と夫と暮らしながら
オリジナルのイラストを描いている。
代表作「morleys 」 「nennenojikan 」