- yuko Oishi
- 5月26日
- 読了時間: 5分
更新日:6月11日
のりまき in 個性について考える 2025
会期:2025年6月12日(木)~6月15日(日)
会場:Gallery IYN
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幼稚園児だった頃、園内のお絵描きの時間に作品の出来栄えを褒めて貰ったことの嬉しさが原動力となり、小学校に上がってからも のりまき は夢中になって絵を描き続けた。
そんな娘に母が「パソコンでも絵が描けるらしいよ」と教えてくれたことが始まりで、彼女は長年に渡りデジタル描画に取り組み、今日に至る。
嘗ては主に、級友たちと遊んで過ごした後の思い出を画中の中に描き留めていたそうで、その瞬間々々の友の様子を思い起こしながらペンを進める内に、自然と彼女は人の“表情”に強い関心を持つように。
その後、描画対象は友人からオリジナルキャラクターへと移り変わったが、念頭に置いている「人物の表情を豊かに描き出そう」という思いは、朋輩たちと過ごした時間が育んでくれたものだ。
また、中学生あたりから友人間でアーティストのCDを貸し借りするようになり、ジャケット写真のメーキング動画を見ながら、ジャケットに採用された1枚よりも、その前後に撮られた表情に強く心惹かれる自分に気が付いたそう。
写真のテーマやコンセプトを体現している瞬間よりも、ふと見え隠れする素の表情からモデルの内面性が感じられるように思われ、そうして彼女ならではの人物イラスト表現が生み出されていったのである。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
のりまき:宣材に実際に採用される写真の前後を切り取った、その人となりが垣間見えるような表情と、鮮やかな塗りの組み合わせによる、3次元とキャラクターの狭間の表現に個性が見えると思っております。

高校時代は部活動に受験勉強と忙しくしていた為、あまり絵の制作時間を持つことは出来なかったが、この頃も友人たちの表情を心に焼き付けながら、のりまき は制作資料を日々蓄積させていった。
新型コロナウイルスの流行により緊急事態宣言が発令されたのは、彼女が大学に入学した春のこと。
どこにも出掛けられずに過ごす余暇の全てをイラスト制作に費やし、現在の制作スタイルが確立された。
作品を描くにあたり、のりまき はまず頭の中に思い浮かべたスタジオやロケーション場所を思い浮かべ、其処で撮影に臨むキャラクターの姿を心の中のカメラに収めていく。
何度もシャッターを切り、キャラクターの人柄がふと垣間見える一枚が撮れたら、それをイラストに描き起こしているのだ。
これまでに数々のカバージャケットや雑誌などの写真作品を見て来た中で、特に色の鮮やかさが強調されたものに惹かれてきたことから、独自の色彩感覚が養われたらしい。
「私のカラーパレットを他のクリエイターさんが見たら、彩度の高さにびっくりされるんじゃないかなと思います」
そんな風に、のりまきは自身の色遣いの特性について話くれた。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
のりまき:その人が目の前にいるような、同じ空間に入ったような絵を目指して描き続けてきました。これからも目指すところは変わりません。

社会人になってからも週末は創作に打ち込んでおり、それは のりまき にとって大切なひとときだ。
普段の生活の中で、あれこれ考え過ぎて頭の中がいっぱいになりがちだが、絵を描く時だけは無心になることが出来る。
只管に描画に集中することで気持ちをリセットし、すっきりとした気分で新しい週を迎えられるのだそう。
しかし、ただ描くばかりでは次第に表現が一辺倒になってしまうことがある。
そんな折は外に出て、町並や心惹かれる空の表情などを眺め、実際に写真も撮り、沢山の資料を集め歩いているそうだ。
特に今後は風景描写に力を入れたいと考えており、背景にリアリティを持たせることで、より人物のリアリティを追及できたらとのこと。
取材の最後に、彼女に次のように質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
のりまき:地元では、自然の中駆け回って遊んでいました。そこでの友達の目まぐるしく変わる表情が今も焼きついています。
(取材/執筆:大石)
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《 のりまき プロフィール 》
横浜市在住のイラストレーター。
趣味としてSNSに作品を投稿する一方、2022年よりフリーランスとして活動。
MV、キャラクターデザイン、ビジュアルイラストなどを手掛けている。