- yuko Oishi
- 3 日前
- 読了時間: 6分
amë in 個性について考える 2025
会期:2025年6月12日(木)~6月15日(日)
会場:Gallery IYN
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コンセプトは、「自分の頭の中にあるものを形にする」こと。
その為の手段として、amëはアクリル絵の具やクレヨン、色鉛筆、カラーペン、鉛筆などを用いることもあれば、デジタルツールで描画することもある。
具象的な作品になることもあれば、抽象的な作品になることもあるし、絵だけに関わらず写真や音楽、動画、物語づくりといった形で出力されることもある。その作品たちは、まるで人間の心が如何に自由であるか、その想像力が伸びやかに広がっていくかを示しているようだ。
心の赴くままに自己を表出することに加えて、彼女は外界、他者の感性やニーズにも目を向けて、そこから読み取ったもの、感じたものも自身の創作に取り入れている。
独りよがりに作品を発信するのではなく、社会と自らの関わりも忘れないからこそ、自己の“芸術としての表出”が可能になるのかもしれない。
最近は創作のペースがゆるやかになっていたこともあり、人々がどのような絵を求め、どんな点を評価しているのか、考察と分析に力を入れていたそう。
例えば、知人のお薦めのアーティストの風景イラストならびに周辺作家の作品も見ながら、人気の秘密は写実的ながらもファンタジー的な、非日常の要素にあると気が付いた。
また、「ちいかわ」を代表するようなキャラクターたちが広く愛されているのは、表面的な姿形だけでなく、彼等が紡ぐ物語も相俟ってのことと考える。
“ファンタジー”と”物語性”は、これからのamëの創作においても重要なテーマとなっていきそうだ。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
amë:こちらのご質問を拝見して、改めて私の作風や作品における「個性」について考えました。
私としては、日頃から「個性」というのはあまり意識できておらず、それよりもいかに自分の脳内や描きたいアートを表出および表現できるかを考えることが多いです。
そのため拙い分析になるかもしれませんが、回答としては2点あるのかなと思います。
まずは、感覚の鋭さがあり、感覚的に描画することで独特な世界観を生み出しやすい点です。
amëとしてのアートは、私の脳内や視界を出すことや様々な色やモチーフなどをたくさんにするというもので、その方が個人的にもイメージしやすく本来は描きやすいです。
その考えでの作品づくりが、結果的に「個性的」だと捉えていただけたり、鑑賞者の方へ印象に残っていただけるのかなと思います。
次に、作風が固定的ではなく、様々な技法や作品の顔が見える点です。
こちらに関しては、ライブペイント、作風や色合い、モチーフ、描き方を変えることが大きく関わっているかと思います。
具体的な要因ですと、私は考えて描くより感じて描く方が描きやすい点、原点的な作風へ私なりに分析したアート(amë要素とは少し異なるもの)を加えて、新たな世界や作品を作るような実験要素が結果に繋がるのかもしれません。
この2点については、有難いことに鑑賞者の方からも「色が好き」や「モチーフが独特」、「印象的な作品」等の有難いご感想をいただき、「個性的」だと評価していただけているのだと感じることもあります。

まるで絵本の一場面のように感じられ、鑑賞者がそれぞれの感性で思い思いの物語を想像できるような、そうした作品表現を追及してみたいと考えているが、最も自分らしい作風であり、創作の原点は抽象的なライブペイントである・・・
物語性のある作品が中心にはなるだろうが、殴り描きのように勢いに任せて描いた作品を少なくとも一点は「個性について考える」展で披露したい。
そんな風にamëは話してくれた。
また、作品に物語性を持たせるにあたって、amëは独創的な実験も試みているようだ。
何か場面を設定して描くのではなく、例えば抽象的に描いた作品をコラージュすることによって、その組合せから作品背景が連想できるように演出できはしないか・・・
試行錯誤を繰り返しているという。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
amë:とにかく、これまでもこれからも自分自身が楽しく素敵だなと思うことを大切にして創作活動をしたいです。
もちろん鑑賞者の皆様の心を動かせるような作品や表現を届けられたら嬉しいですが、まずは自分がその対象者でないと創作も心を動かすこともできないと常々思います。
そしてそれら感情や信念と共に、自分や表現者としての可能性を広げて、様々な強みが持てる表現者でありたいです。
ここまで記した点とそれを継続していくための自分にとって心地よいペースを今後も肝に銘じながら、私なりの表現者および表現活動を長く行っていきたいと思います。
なお「自己の表出」と「芸術としての表出」というのが作品作りのコンセプトも引き続き大切にしたいですし、それが強みであり「私」だと言えたらいいなと思っています。

amëが探求しようとしているのは飽く迄も“物語性”であって、特定の物語を鑑賞者に伝えるための作品ではない。
画中からどんな物語を読み取るか、またその先の想像を膨らませるか、鑑賞者の心に委ねたいと考えているそうだ。
また、「この色が好き」「このモチーフが可愛い」と、シンプルな鑑賞方法もあるだろう。
アートの味わい方には、正解も不正解もない。どんな形であれ、作品を前に心が動き、「楽しかったな」と感じられる時間を過ごして貰うことが出来たら・・・
それが彼女の願いである。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
amë:複数の環境・土地で過ごしてきたので、土地柄というよりは生活での環境や人的環境で大きな影響を受けております。
それらの環境では、伸び伸びと自分自身を出し受け入れやすい環境とマイノリティ的な立ち位置になっていた環境があり、そこで良い意味でも悲しい意味でも自己形成に強く関与がありました。
個人的に過ごしやすい環境下では、周囲も魅力的な個性と価値観がものすごく多くて、私自身としても自分で考えることや表現することも多かった気がします。
その経験や感じたこと等が創作における考え方や創作過程でも生かされていることもあり、そういった面では私の創作と大きく繋がりがあるかと思われます。
(取材/執筆:大石)
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