- yuko Oishi
- 6月8日
- 読了時間: 6分
更新日:6 日前
miii in 個性について考える 2025
会期:2025年6月19日(木)~6月22日(日)
会場:Gallery IYN
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たくさんの立場の人々が、それぞれの仕事を懸命に取り組んでくれているからこそ、自分の毎日が成り立っているし、他の誰かの日常もまた守られている。
社会のために、また家庭のために、誰かの幸せのために働く人は、皆ヒーローなのである。自分自身が仕事に追われている時はそうしたことに気が付きもしなかったが、一時休職をしていた際にmiiiは、人々の生活を支える数多のヒーローたちへの敬意を自分なりに発信したいと、創作意欲に駆り立てられた。
以前からポスターなどグラフィックデザインに関心があったこともあり、デジタルツールで文字と絵柄の配置バランスを試行錯誤しながら創作に取り組むようになったそうで、人物の顔は敢えて描いていない。
目鼻立ちを描かないことで、彼等は誰でもないと同時に誰にでもなり得るからだ。
是非、miiiの描き出す様々なヒーローたちの姿に自分自身を投影して共感したり、知人の姿を重ね合わせてみてほしい。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
miii:身近にあること、当たり前と思っていることは、実はかけがえのない大切なものです。また、ここに存在する一人一人が唯一無二のヒーローです。
風景のような、当たり前に感じるような一場面を切り取り、その素晴らしさや感謝をイラストに、そして、その場面への私自身の思いをメッセージとして残しているところが、作品の個性だと考えています。

「みんながヒーロー。」と共に、もう一つmiiiが創作のコンセプトとして掲げているものがある。
それは、「当たり前の毎日は、どれもかけがえのないものである」ということ。
ヒーローたちが支えてくれている日常の大切さに気が付いたこともそうだが、思い返せば、小学校教諭として児童にハンセン病の歴史について教えた体験もまた、平凡な日常の有り難さについて意識をする切っ掛けであったかもしれない。
病の苦しみだけでも大変なものであるのに、社会全体に広がっていた偏見のために不当な扱いを受け、人権を踏みにじられた人たちがいる・・・
彼等には、当たり前の毎日すら許されなかったのだ。
その事実に思いを馳せば猶の事、自分たちが享受している“当たり前”を“当たり前”と思ってはならない。
miiiのイラスト作品には、日常への感謝の念と、大切な日常がいつまでも続くようにという願いが込められている。
「個性について考える」展では、“母”をテーマにした作品が複数点並ぶ予定だ。
自らも子を持つ身として、日々家事と育児に奮闘しながら、時には母親という立場が苦しくなってしまうこともあるという。
けれど、だからと言って投げ出す訳にはいかない。
子供にとって、家庭にとって、母親の存在が如何に重要なものであるかが分かっているからこそ、全ての”お母さん”たちに、エールを送りたいのだそうだ。
頑張りすぎて、疲労困憊している人も在るだろう。
育児に不安を覚え、自信を失っている人も在るかもしれない。
そんな彼女等に「貴女はとても素晴らしい存在なんですよ」と伝えたい。そうmiiiは話してくれた。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
miii:目指してきたというか、憧れているアーティストは、高嶋シオンさんです。
スプーンで絵の具をたらして描く作風が素敵です。ポップな雰囲気のある作品は、見ていて元気をもらえます。
夢は、自分のイラストを見て、心に響いたという人がいてくれたらいいな、と思います。
グッズになったりしたら、より楽しいな…とも思います。

作品を描き始める際にmiiiがまず考えるのは、主題となる職業や立場の人が持つイメージカラー。
母親を連想させる色、美容師を連想させる色、バリスタを連想させる色等々・・・
極めて主観的な色選びにはなってしまうのだが、自分の中で「これだ」と納得できる色を背景色に選び、そこから人物の服の色であったり、その他のモチーフの色をバランスを見ながら決めているそうだ。
また、尊敬する高嶋シオン氏のように、インパクトのある色調で鑑賞者の目を画面に引きつけ、その色を鑑賞者の心に焼き付けられるような作品を生み出していきたいとのこと。
今後の新たな展望についても訊いてみた。
心理学についての関心が高まっていることから、様々な「感情」を自分なりに表現していこうと計画中であるらしい。
表情や言動に表われるなど、比較的に汲み取りやすい思いだけでなく、傍目にはわからない、気付いてもらいにくいような感情もまた重要で、そうした心の裏側を画題に出来たらと考えているのだそう。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
miii:振り返るといろいろあったな…と思います。育ってきた環境は、どちらかというと、あまりよい環境ではなかったと思います。
でも、そのことがあったからこそ、このメッセージや、それに関するイラストを考えることができました。
故郷については…少し難しいです。
(取材/執筆:大石)
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《 miii プロフィール 》
Everyone is a hero!!
どんな人も、それぞれに素晴らしく、輝くヒーロー。
当たり前と思っていることも、実は当たり前ではなく、一人一人が大切な存在。
あなたの周りにも、幸せがたくさんあふれているはず。