- yuko Oishi
- 9月21日
- 読了時間: 6分
更新日:3 日前
Mid.Cosmos in 個性について考える 2025
会期:2025年10月2日(木)~10月5日(日)
会場:Gallery IYN
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旅は道連れ、世は情け。
猫のケルプティーと馬のジェネシーは、様々な世界を共に巡り歩く名コンビ。
この二匹を、こんな場所で遊ばせてやりたい、こんな冒険をさせてやりたい・・・
そんな風にイメージを膨らませながら、Mid.Cosmosは幻想的でワクワクと心の弾む旅路を共に楽しんでいる。
抱きしめたくなるような猫の柔らかさや、食欲旺盛で食いしん坊な馬のあどけなさなど、それぞれの可愛いらしい特徴をキャラクターの仕草や眼差しで表現し、優しい景色の中で彼等と憩うことが、Mid.Cosmosの新たなアートワークであり、大切な日課であるそうだ。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
Mid.Cosmos:家族である愛馬と愛猫をモデルにしているので愛情特化型だと思っています。モチーフには星空と植物を描いてしまうクセがあります。自分が表現できる限りの優しさや愛を詰め込みたいと思って描いているので、それが伝わると嬉しいです。
見てくださった方からは、ストーリー性や温かみ、愛を感じるとお言葉を頂くことが多いと思います。動物の仕草など、馬や猫を家族に持つ人から「わかる」と言ってもらえるのが最大の褒め言葉だと思っています。

ケルプティーとジェネシーを描くようになるまでに、創作上のブランクが数年間あったので、以前よりも体力的に苦しいと感じる点が多々あり、その点を如何に補えるか工夫が必要で、創作は即ち己との闘いでもあるという。
デジタルツールを使うようになったのも、視力の衰えからペン入れが難しくなってしまったからだそう。
画面の明るさも調整でき、画面の拡大も可能なデジタル技法に大いに助けられているが、ラフ描きは紙に鉛筆で直に描くことが、Mid.Cosmosの譲ることの出来ない拘りの一つ。
自らの手と鉛筆が一体となることで、描きたいイメージがまとまりやすいそう。
二つ目の拘りは、色の塗り方。
デジタル技法なら、広い面積を均一に短時間で塗りつぶすことも可能ではあるのだが、ブラシツールで一筆一筆丁寧に、時間はかかっても色の微妙な濃淡を表現するように心掛けているという。
彼女は“効率性”ではなく、“自分がどう描きたいのか”ということを何より重視しているのである。
頭に浮かんだ通りの仕上がりにならなかったり、気持ちばかりが逸って体が付いてきてくれず、もどかしい思いをすることもある。
しかし、創作時は常に愛する二匹と向き合っている訳なので、彼等が焦燥感を和らげてもくれるそうだ。
癒しとなり、励ましてくれる二匹が居てくれるからこそ、Mid.Cosmosは“今の自分だからこそ描ける世界”を模索し続けることができているのである
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
Mid.Cosmos:若い頃は人間をモチーフにした漫画家を目指して模索してきましたが、デビューに至らず色々打ちのめされて一度描くのをやめた過去があります。
でも「安心感や優しい気持ちを届けたい、何より愛を表現したい」と、心の奥に何か消えないものがずっとあってもう一度描き始めました。
創作の苦しさから一度逃げているので、自分にいちばん優しく描くことを心がけるようになりました。
漫画を描きたいです。自分が素敵だと思えるものを嘘なく表現して、それを見た方がときめいてくれて、その景色をまた創作に…というようなサイクルができたら最高だなと思います。
…今は止まった自転車のペダルをこぎ出すのに難儀しています。よっこいしょ。

もっと頑張って、踏み留まることはできなかったのだろうか・・・
漫画の道を諦めてから暫くは、途中で歩みを止めてしまった自分を責める気持ちもあったとMid.Cosmosは語る。
けれど今は、当時の自分の決断は正しかったと胸を張って言える。
あのまま無理に前進していたとしたら、ケルプティーとジェネシーに出会うことは出来なかっただろう。
全てはこの二匹に出会うための道のりだったのであり、この二匹のおかげで自分は人間のキャラクターで物語を紡ぐよりも、動物の世界を描く方が向いているのだと気が付くことが出来た。
また、描かない時期があったからこそ、自分にとって絵はどうしても必要なものなのだと再認識することが出来たのである。
今後の展望について訊いてみると、ケルプティーとジェネシーの冒険を、海外コミックのようにコマ割りの少ない漫画で表現してみたいと考えているとのこと。
その一部を、「個性について考える」展で披露することを検討中だとも話してくれた。
ぜひ二匹の旅を見守る様な気持ちで、或いは同行するような気持ちで、展示作品をご堪能頂きたい。
取材の最後に、Mid.Cosmosに次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
Mid.Cosmos:笑い文化が根付いた土地の田舎で育ち、引っ越してもこの土地から離れずにいます。
都会のような、そうでもないような立ち位置だと思いますが、恵まれていると思います。
ちなみに昔から、作品を見た方に出身地を伝えると驚かれることがあって…不思議に思っています。
(取材/執筆:大石)
Mid.Cosmosの作品を心ゆくまで堪能できる4日間
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《 Mid.Cosmos プロフィール 》
魔法使いになるのが子供の頃の夢でした。
大人になったいま、
引退馬と保護猫と過ごしながら、動物たちのしあわせを願いつつ
手から少しでも魔法が出せたら良いなと思いながら描いています。