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端生 in 個性について考える 2025


会期:2025年6月12日(木)~6月15日(日)

会場:Gallery IYN


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白熊の口の中をのぞいている
「 ちょっと見してみ? 」


同じ哺乳類であって、人間と他の動物の間には性質的にも習性的にも大きな隔たりがある。

特に大型動物が相手となると、その違いは如実に表われる。

一歩間違えれば、互いが互いを守るために傷つけ合ってしまう恐れもあり、また人間が彼等を保護するにあたっても、その生態への理解を深めなくては共生は成り立たない。

そんな緊張感、”少し不穏”・・・そして、それを乗り越えるための”いっぱいの思いやり”。

この二つが、端生の描き出すイラスト作品の軸となっている。


幼少期から絵を描くことが日常に溶け込んでいたという彼女は、気が付けば大好きな動物を描いて過ごしていることが多く、中高生の頃には漫画やアニメに登場する人物キャラクターの模写などもしていたが、一次創作となるとモチーフは必ず動物だった。

大学に入ってからSNSを利用して積極的に制作・発表をするようになり、先に述べたような観点から動物と人との関わりを描くようになる。

その頃から専らデジタル手法を用いるようになったが、時には透明水彩やポスターカラーを使うこともあるそうだ。

以前はパンダを特に好んでいて、動物園でもパンダばかりを見ていたが、次第にクマの姿にも目を向けるようになり、人々との関わりの歴史も踏まえ、ここ数年ですっかり彼等に魅了されてしまったらしい。

親愛、愛着、敬意、そして畏怖。それらが交わった特別な感情が、彼女のイラスト作品からにじみ出てくるようだ。




Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。


端生:絵がやわらかい、優しいと言っていただくことが多いです。最近言われて嬉しかったのは「キャラクターの重心がしっかりしてる」です。


熊とサングラスの女性
「 シャケなベイベー 」

テディベアなど、ぬいぐるみやマスコットとして愛される一面もあれば、人に危害を加える恐しい一面もあり、土地によっては信仰の対象にもなっている。

掘り下げて調べれば調べる程、熊への関心は高まり、彼等は端生の創作から切っても切り離せない大切なモチーフ、パートナーになった。


彼等の姿を可能な限り写実的に捉え、しっかりと地に足のついた姿で描きたいとの思いから、その骨格の観察や研究には余念がない。

この部分はどうなっているのだろう、こうした動きをする際はどんな形になるのだろう・・・

疑問が浮かんで来たら、決して素通りはしない。

納得がいくまで資料を集め、懸命に描き込み、リアリティを追及する。

然し、徹底的に写実に寄せて劇画調の仕上がりになってしまうと、目指すものとは少し違ってきてしまう。

リアリティもデフォルメもどちらも大切で、その塩梅を彼女は常々意識しているそうだ。




Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。


端生:絵を描く仕事に就くことがあきらめきれず、キャリアスクールでイラストデザインの基礎を学び、昨年転職しました。メイン業務の傍ら、チラシや社内報の挿絵などを描かせてもらっています。

直近の目標は社内で継続的に絵の仕事をもらえるようになることです。

「また端生に頼みたい!」と思ってもらえるよう、一つひとつの機会に全力で向き合っていきたと思います。


熊のスケッチ
「 スケッチ1 」

仕事として絵を引き受けるにあたっては、内容が鑑賞者に伝わりやすくするために工夫を凝らし、また誰の気分も害さない表現を心掛ける必要がある。

鑑賞者の存在を意識することで研ぎ澄まされた感性は、自主制作イラストに於いてもプラスに働くに違いない。

クライアントや受容者の気持ちに寄り添えているだろうかという不安と、もっと良い作品を提供したいという情熱。

それは「少しの不穏といっぱいの思いやり」という彼女のコンセプトに通ずるようにも思われる。


「個性について考える展」では、熊と人のユニークな交流の様子を描いた、葉書サイズの作品たちを披露する予定だ。

生活圏は異にしながらも、どこかで交わる点がある。近すぎず遠すぎない、心地良い不思議な距離感・・・そんな適度なぬくもりが伝わってくる展示になりそうだ。


取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。




Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。


端生:近くに王子動物園があり、遠足や写生大会などでよく訪れていたので、動物を描くのは好きです。

デザイン関係の仕事をしていた母の影響もあり、小さいころから絵を描く機会が多く、自然と描くことが好きになりました。

今も実家に住んでいるのですが、最近は家じまい、墓じまいに悩むお年頃です。


(取材/執筆:大石)

端生の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

個性について考える を、どうかお見逃しなく!


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Instagram:haziki_0517


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