usaBeee in GIFT2024
会期:2024年3月15日(金)~3月18日(月)
会場:Gallery IYN
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usaBeee 経歴
2020年、創作活動を開始する
※写真は光調整などの加工をしております。
※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。
人物イラストの輪郭に沿ってウッドパネルを切り抜いて、アクリル絵具で着彩をしたり、
透過性のある色付きのアクリル板を重ねて、絵具を用いた場合のマットな仕上がりとは異なる平面表現を試みてみたり・・・
素材の特質を生かした表現を追求すること。それが、usaBeeeの創作活動の核となっている。
自分の考案したアート作品を、どうやった形にすれば良いのか。
それを実現するための技術を持つ工場や会社は、どこにあるのか。
どこまで対応してもらえるのか。
様々な業者をリサーチし、相談にのってもらいながら、その道のプロフェッショナルの力も借りつつ、彼女は独自のアート作品を作り上げている。
商業デザイナーとしてクライアントの希望に応える中で、様々なスタイルのイラストを描けるようになったusaBeeeだったが、「絵を描いて生きるということは、果たしてこういうことだろうか」と、
小さな疑問が胸中に芽生え始めた。
自分を表現する手段として、自分の好きなものを好きなように絵にしてみたら、何か違う景色が見えてくるのではないか。
そんな思いから独自のイラストレーションをSNSで発表し始めるが、「シンプルでスマートな線で、グッズ化もしやすいデザインを」と考える癖がついており、それは普段の仕事と然程変わらないようにも感じられた。
しかし展覧会への出展を誘われたのを機に、ネット上ではなく「現実空間の会場に設置するに相応しい物は何か」と考えた末、彼女は現在のスタイルに辿り着いたのである。
Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。
usaBeee:20歳からデザインの世界の片隅に身を置き、商業デザインを通して、広告・店頭ディスプレイ・イラスト制作・キャラクター・動画素材制作など数多くのお仕事をさせていただき、名を持たない制作者としては売れるモノ、望まれるモノをカタチにする日々を現在も続けています。時代は移り媒体が変化しながらも制作物も大量生産され、消費・消化される時代。コピーも量産も容易く可能になり、横並びのカタチが溢れ、私もそれらを創り出す側の一端にいます。仕事である以上制作物の評価をいただき、仕事が続き、経験や知識を得られることに喜びや感謝は持ちながらも、「私にしかできないモノでは無い」ということが心の中に溜まっていく感覚でした。これからを考え始めたのを機に、私の好きなモノを無二のカタチにしたい。との想いから活動を始めました。画力がある作家さん、魅力的な個性を持つ作家さんが本当にたくさんいる中、自分らしさが出せる、自分が表現したい方法を模索して、とらわれず自由に柔軟に進みたいと思います。等身大の自分が持っているモノ、それは、長く続けてきたデザイン・イラスト・クラフトの現場の経験と知識、それを組み合わせるアイデアと発想力。自分の想いから生まれた一つしかないカタチが、たくさんの人の共感を得ずとも、ただひとりの人に届くならこれほどの喜びはないだろうと想像します。いつか、誰かに届くと嬉しいです。
usaBeeeの物創りに対する姿勢は、彼女の祖父から大きな影響を受けている。
祖父は、家具をはじめとした調度品など、なんでも器用に創ることの出来る人だった。
彼の創作物に囲まれて過ごす内に、「何を用いて、どのように形にするのか」とうことを思案する基礎が培われたのかもしれないと、usaBeeeは幼少期を振り返る。
かつては画家を夢見ていた時期もあったusaBeeeだが、それを生業とするのは難しいだろうという家族の意見もあり、商業デザインの道へ進む。
専門学校では、パソコンを用いた描画のみに留まらず、真鍮などの金属加工やシルクスクリーンといった版画技法、様々なクラフト技術に触れることができた。
そうした経験も、現在の創作に生かされている。
また、デザイナーとしての務めの中で、連携する業者との対話からも様々な技術への見聞が広まった。
自分の知らぬ素材や技術が、この世界にはまだまだある筈。
もっと多くのことを知って、それを表現に取り入れてみたい。
usaBeeeの知識欲と好奇心は、日毎に高まるばかりだ。
Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。
usaBeee:私の作品は全て1点モノです。この場に足を運んでいただいた方の中で、ただひとりの方と作品を介して通じ合える事ができれば充分満たされると考えているからです。「あ・これだ」と感じてもらえる気持ちを、観て頂けた方に贈る事ができる機会になれば幸いです。
頭の中のひらめきを形にするのに相応しい素材や技術を見つけた時、またそれを実現してくれる業者に巡り合えた時は非常に楽しい。
しかし、漠然と浮かびあがるイメージに形を与えることができない時は、なかなかに苦しいとusaBeeeは語る。
目指すべき方向を示してくれるクライアントがいる訳でもなく、すべてを決めるのは自分。
平素の仕事の何倍もアイディアをまとめるのに時間がかかり、「創作ってこんなに大変なんだなぁ」と実感しているのだとか。
けれど険しい道ゆえに、登り切ることに意義がある。
スローペースでも良い。「少しずつ頭の中のアイディアを現実世界に産み落としていければ」と歩み続けるusaBeeeに、敢えて社会や自分には足りないと感じているものについて聞いてみた。
Q.現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。
usaBeee:商業デザインの現場で存在する、流行りに寄せた創作。描き捨てられるように消費される創作。今やデジタルであらゆる質感の表現が可能になり、作業は「取消し」ボタンで簡単に元に戻す事ができ、ついにはAIがアートを創り出す時代です。安易にそれっぽい創作が可能になる社会で、それらが簡単にコピーされ大量生産され、売れるモノを創り出しています。本当に価値があるモノとは何か。。皆んなが持つ同じようなものに価値があるのか?多数が求めるモノだから価値があるのか?他人のモノサシで自分の価値観を図りすぎていないか?
(取材/執筆:大石)
usaBeee の作品を心ゆくまで堪能できる4日間
GIFT2024を、どうかお見逃しなく!
usaBeeeのSNSも、是非ご覧ください。
instagram: @usabeee
twitter:@BeeeUsa
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uirento0129@icloud.com
《 usaBeee プロフィール 》
デジタルイラストを無二のカタチにしたい。との想いから2021年に活動を始めました。画力がある作家さん、魅力的な個性を持つ作家さんが本当にたくさんいる中、自分らしさが出せる、自分が表現したい方法を模索して、一点にとらわれず自由に柔軟に進みたいと思います。今のところ自分が持っているモノは、長く続けてきたデザイン・イラスト・クラフトの現場の経験と知識、それを組み合わせるアイデアと発想力です。自分の想いから生まれた一つしかないカタチが、たくさんの人の共感を得ずとも、ただひとりの人に届くならこれほどの喜びはないだろうと想像します。いつか、誰かに届くと嬉しいです。
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