チェロリータ
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《チェロリータ 経歴》


・2020年 「冬うた描いてみた展」優秀賞受賞 (軽美術部主催)

・2020年 「コトアワード」ホルベイン賞受賞 (コトブキヤ文具店主催)

・2022年も多数の展覧会に出展し、絵の依頼も受けるようになる。

・2023年 「二人展」でライブペインティングを披露

・2023年 「INLI 2ND展」出展(福岡三越開催)


コーヒーを飲む人 イラスト
「 なんでこうなった? 」

「和風×ノスタルジー」を主なテーマとし、花や蝶、鳥や魚など、あらゆるモティーフと共に色香をまとう少女像。


チェロリータの描くイラスト作品は、蓄積された様々な経験が集合し、混ざり合い、画面上で独創的な物語を紡ぎ出している。


洋風や、メルヘンタッチ、シンプルな線と色面で構成された図など、作風に幅のあるチェロリータだが、彼女の最大の魅力は小粋で艶やかな女性の着物姿だろう。


もともと和の文化に興味はあったが、中学生の時にホームステイで彼女の家にやってきた留学生に、日本文化を伝えるには知識が足りなかったことへの心残りから、チェロリータは近所の茶道教室へ通い始める。そこで和装での身のこなし方を学んだ。


社会人になってからは生け花も習い、和の心についての理解は増々深まった。



それぞれに旅立つカップル イラスト
「 金魚すくい 」

幼い頃から絵を描くことが好きだったチェロリータ。


描画表現はほぼ独学だが、よく親に美術館に連れて行ってもらい、洋の東西を問わずアートに親しんできた。


彼女にもっとも強い影響を与えた巨匠は、江戸絵画の異端児・伊藤若冲。


2006年「プライスコレクション 若冲と江戸絵画展」でその肉筆画を目の当たりにし、頭をハンマーで殴られたような衝撃を覚えたという。


大胆でありながら繊細、その自由な表現に魅せられて、福岡展から愛知展まで、若冲を追いかけたそうだ。




料理をする男性 イラスト
「 祭りの最中、祭りのあと 」

大学では心理学を専攻。特に面白かったのは、哲学のゼミ。

「たくさんの本を読みなさい」という師の言葉に従い、哲学書を読み耽った。


ハイデッガーの世界内存在に、ユクスキュルの環世界など、様々な思想に触れ、その感想を学友たちと語り合う時間は、この上なく楽しかった。


テーマ性のあるイラストを描くようになったのはこの頃で、この日々がなければ、いま絵を描くこともなかったかもしれないと、チェロリータはその青春を振り返る。


2022年に描いた連作イラスト「祭りの最中」「後の祭り」は、学生時代に感銘を受けた精神医学者・木村敏の思想がもとになっている。

画中の人物に「れんめんと続く時間のなかに自分はいる」という独自の解釈を託して表現した。


月を見るカップル イラスト
「 魔女の一撃 」

社会人になり、また結婚して家庭に入り、日々の生活の中で殆ど絵を描かなくなっていたが、コロナ禍でテイクアウト可能店を探す手段としてinstagramを使い始めたことが、再び絵筆をとるきっかけになった。


せっかくなのでと過去に描いたイラスト作品を投稿している内に、改めて絵を描きたいと思うようになったという。


10年ものブランクがあった為、最初は思う通りに描けず苦労をしたが、絵を描くひととき、彼女は一番自分らしくあれるという。


絵を再開したことで彼女の日常は、幼少期と同じように彩と輝きに満ちたものになり、ちょっとした出来事も絵の題材になる。


先日ぎっくり腰になった際には、その瞬間の痛みと、眼中に色彩が飛び散ったような衝撃が、「魔女の一撃」という作品になった。


文明開化期に珈琲を初めて飲んだ女性の姿を描いた「黎明」は、現在チェロリータの一番の自信作だ。

お洒落な喫茶店で、優雅な所作のウエイターが運んでくれた珈琲とケーキの味、その夢の中のような時間への感動から、この絵が生まれたのだとか。


学生時代までは色彩に苦手意識があり、モノクロ画が殆どだかったが、現在はアクリル絵の具、水彩、クレヨン、時にデジタル画と、テーマに合わせて画材・技法も使い分けている。




家族団欒 絵
「 黎明 」

金魚すくいで掬われる金魚の気持ちを汲んで擬人化表現してみたり(「金魚すくい」)、フォロワーからリクエストされたものを画面いっぱいに詰め込んで、そのモチーフの多様さに困惑する女性を描いたり・・・(「なんでこうなった?」)


チェロリータの作品はどれも発想がユニークで、見ていてワクワクするものばかり。

しかし、絵のアイディアが全く生まれなくなることもあるそうだ。

そんな時は、絵から離れてみる。


家族と共に山や川へ出かけて、自然を体いっぱに取り込んだり、美術館へ出かけたり。

展覧会は子供も一緒に楽しめるものを選ぶようにしており、子供の感性に刺激を受けることも多いという。


絵を描けなくなる時は、即ち自分の引き出しが空っぽになっている時。

いろんなことを体験し、引き出しの中が満ちれば自然と絵になると、最近はわかってきた。


10月の個展は、自身の過去・現在・未来がテーマとなる。

創作の原点とも呼ぶべき小学5年生時の作品から、未公開の新作まで並ぶ予定だ。

「チェロリータの世界」は如何にして形成されたのか、彼女のアートを心行く迄お楽しみ頂きたい。



(執筆者: 大石)


 


会期:2023年10月13日(金)~10月22日(日)

営業時間11:00~18:00

会場:Gallery IYN

   大阪市北区中崎西1-8-24 アインズビル梅田101




チェロリータinstagramアカウントはこちら→@escamule

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