メトロポリタン美術館で運命的な出会いをした話
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『日本初公開に会いに』


先日、大阪市立美術館で開催されていた「メトロポリタン美術館展」に行ってきました。


メトロポリタン美術館といえば、ニューヨークにある世界最大級の美術館。その歴史は古く、開館は1870年だそうです。主な収蔵品には、フェルメール、ゴッホ、モネ、ゴーギャン、ボッティチェリなど、誰しも聞いたことがあるような有名な画家の名前が並んでいます。


メトロポリタン美術館展では、そんなメトロポリタン美術館から65点の作品を展示。そのうちの46点は日本初公開ということで、すぐにチケットを購入しました。



アート作品のように時代を超え愛され続けるものは、数少ないのではないでしょうか?

サブタイトルには「西洋絵画の500年」とありましたが、こうして何百年も前の、しかも外国の作品を目の前で間近で鑑賞することができるのは奇跡に近いのではないかと思います。


今は、デジタルで描く作品も多く、日本のアーティストはもちろん、海外の作家の作品もみることができます。当ギャラリーでは、そんな海外の作家の作品も数多く展示しています。

大阪中崎町で、日本のみならず世界中のアーティストの作品を堪能してみてください。



『人生で一度は見るべきおすすめ名画』


メトロポリタン美術館展では、本当に多くの作品を鑑賞し、気づけば3時間ほど滞在していました。閉館時間が近づいたため、後半の作品は蛍の光を聴きながら見ていましたが、何時間でも見ていられるなあ、と…。


その中でも特に印象に残った作品をいくつかご紹介します。


まず1点目

ピーテル・クラース『髑髏と羽根ペンのある静物』



この作品は、日本初公開のものでした。

作品自体はSNSなどでよく見たことがありましたが、実際見てみるとかなり小さめの作品で、驚きました。しかしその小さな中には、メッセージがギュッと詰まっており、とても見応えのある作品。何人もの人がこの作品の前で長時間鑑賞していました。

ここに描かれている静物にはそれぞれ意味が込められていること、ご存知でしょうか?

この絵に描かれた髑髏は死を意味し、その下にある本は人間の努力や叡智の蓄積を表しています。そのほかの静物にも意味が込められており、「生命や現世の富・名声の儚さ」を伝えています。暗闇の中に浮かび上がるように描かれた静物は写実的で、引き込まれるような作品です。


2点目は、

ジャン=レオン・ジェローム

『ピュグマリオンとガラテア』




見た瞬間そのロマンティックさに心奪われた作品です。

写実的でまるで写真のような絵画ですが、描かれているものは非現実的なもの。ギリシア神話のキプロス島の王ピュグマリオンは、自分が彫刻した女性像に恋をして苦しみます。そこで、ヴィーナスに祈ったところ、女神は願いを聞き入れ、彫刻に命を吹き込みます。硬い大理石が、柔らかい生身の人間に変化し、ピュグマリオンとキスを交わす瞬間をロマンチックに描いています。この作品はこれまで見たことがなく、メトロポリタン美術館展が初めての出会いでした。あまりにも素敵な作品だったため、他の作品を見た後もう一度戻って鑑賞、を何度も繰り返しました。


残念ながら、メトロポリタン美術館展は終了してしまいましたが、また日本にきた際には是非見に行きたい…。できれば本場に行き、ニューヨークで鑑賞したいですね。皆さんも機会があれば是非見てみてください。



パソコンやスマホで見ていた作品でも、実際に目の前で見てみると、いろいろな発見ができます。「意外と小さい作品なんだな…」とか。「こんなところに下書きの鉛筆の跡が残ってる!」とか。デジタル作品も同様に、細かな色の違いや「こんなふうに描いているんだろうな…」という予想もしやすいかもしれません。


また、自分で探しているだけでは出会うことがなかっただろう作品と会えるかもしれません。


是非、ギャラリーで実際に目の前で作品を見てみてください。また、お目当ての作品をみた後もギャラリー全体を見渡して好きな作品を探してみてください。

Gallery IYNでそんな運命的な出会いをしていただけたら幸いです。



Gallery IYNは中崎町に2店舗、百貨店にも展示場所を設け、企画展を開催しています。また、ネット通販も行っておりますので、遠くて行けない!という方も、当ギャラリーで展示している作品や企画展をチェックしてみてください。





開催予定の企画展のほか、これまで開催した企画展も掲載しています。また、出展希望の方向けに、「現在募集中の企画展」も掲載していますので、そちらもチェックしてみてください!





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