マッチョクロッキー会に参加しました!
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9月10日に開催された「マッチョクロッキー会」に、私ヒップホッピーも参加させていただきました。 集団でのクロッキーと言うと、私も専門学校以来になるので、昔を思い出して楽しみでした。 会場に集まった参加者と運営スタッフ共々、ソワソワしながらマッチョの登場を待ち、満を辞してマッチョさん登場時には拍手でお出迎え! 本来ボディビルダーが大会などで身体を仕上げる際は3ヶ月程を要する所を、1ヶ月でやれるところまでやって今回モデルを引き受けてくださったとの事です。 参加者が腕の太さや大胸筋の厚みの違いに圧倒される中、「つまり今回より更に上の段階がある」と言う事実に、ボディビルの奥深さを垣間見ます。 以下に私のクロッキーの抜粋と解説を交えて紹介いたします。

《パンプアップ生鑑賞タイム!》 軽い自己紹介の後、いよいよバンプアップ(体の各所に血液などを巡らせてムキムキに仕上げる準備運動)が開始されました。 静止してない状態かつ短い時間で1セット終わっていく中、既に筆を走らせて、筋肉の躍動を目に焼き付けんとする参加者の描画音が響きます。 (私がクロッキーしたバンプアップ最中のマッチョ)

身体をくの字に曲げながらの腕立て ゴムチューブを使って座って引っ張ったり、立って引っ張り上げたり 腕を大きく開いての腕立て この流れを向きを変えてもう1ループして準備完了となりました。 ほとばしる汗が、運動の負荷の高さを物語っています。 (また、前日に事前に8リットルに及ぶ水分補給をする事で、パフォーマンス当日に多量の発汗を促し、皮下水分を抜いて、より筋肉を浮かび上がらせると言う調整なども行った影響もあるとか) いよいよクロッキー開始です。 マッチョポーズは持続させるのが非常に過酷との事で、制限時間1分で大胆なポーズのクロッキーと、5分で楽なポーズのクロッキーを交互に挟んで、スタミナ管理しつつ進めていきました。

《クロッキー会開始!》

最初は基本の立ちポーズから始まりました。


次に片腕で力こぶを作るポーズ。 この時気がつきましたが、マッチョが腕を上げると、立ち姿で2~3センチくらい大胸筋の厚みが、胸筋が引っ張られて消失すると言うのを目の当たりにしました。 知識では知ってましたが、現実に目の当たりにすると、こんなにも筋肉は伸縮するのだなと感心する一幕でした。


背中向きで楽なポーズ


クロッキー会が始まる前は、「なるべく全身のシルエット入れたいな」と思って挑んでたんですが、綺麗な逆三角形の『圧』で上半身をデカデカと描いてしまいました。 これ以降、徐々に筆がノって上半身をクロッキー帳一面にデカデカと描くのに躊躇いが消えていきます。 先程の片腕力こぶと似たポーズを背面から。 背中の逆三角形への筆の乗り方がエンジン掛かりました。



椅子に座ったポーズ編 ねじれマッチョです。

今度はマッチョポーズの代名詞の両腕上げてのムキムキ。 私がリクエストする順番だったので、美味しい所を真正面で描けました。 役得です。


脱力した立ちポーズ。 この辺になってくると、描き方が小慣れてきたので、5分の制限時間の余った時間で影を入れるのも出来ました。 会場の照明の向きを拘って貰った恩恵を享受しています。


最後に一番過酷なマッチョポーズ。 全身に力を入れてるのが伝わる、筋肉の盛り上がりでした。 「ストリートファイターのザンギエフとかがよくやってるポーズだ…!」と軽く感動。




一番見栄えのいいポーズという事で、特別に参加者全員が堪能できるように、4方向分実演頂いてます。


背中側から見たポーズ。 ボディービル大会で「肩にジープ乗ってんのかい!!」という掛け声とかが話題になりましたが、この肩甲骨周りの綺麗な稜線を目の当たりにすると、「ジープ走ってるわ…」と全てを理解できました。 1分しかないのに勢い余ってオノマトペ(擬音の漫画的表現)も描いてます。





ラスト。 一番いい角度で見ることができたのと、3方向分の慣らし運転で体の構造も理解できたのもあって、筋肉の各パーツを詳細に描く猶予が出来ました。 あまりにもいい具合に描けたので、クロッキー終了後、背景演出と描き文字も加筆して、完全に漫画っぽくしちゃいました。 強烈な必殺技が今にも炸裂しそうな雰囲気になってます。


クロッキーが終わってからの参加者交流会もあっという間に時間が過ぎてしまい、楽しい時間は一瞬だなぁと名残惜しさも残るまま閉会となりました。 個人的に面白かったのは、参加者は皆同じ絵描きには違いがない筈なのに、各々が従事してるジャンルによって、クロッキーの描画の仕方がまるっきり違うと言う点でした。 自分が携わってる分野以外の人のセンスと言うのを垣間見えると言うのは、こう言う機会でも無ければあまり無い事なので、そういう意味でもクロッキー会の開催は大きな意義があったなと実感しました。 今後もこう言う企画を開催していくことで、多様な分野の交流のキッカケを作れれば幸いです。 おまけ 最後の一枚が気に入ったので、漫画風に仕上げてみました


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