- yuko Oishi
- 2025年8月27日
- 読了時間: 6分
更新日:2025年8月31日
いかめし in 個性について考える 2025
会期:2025年9月25日(木)~9月28日(日)
会場:Gallery IYN
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幼い頃から絵を描くことが大好きだったが、絵を描いていて楽しいと感じている点は何処なのか、どんな点を極めたいと考えているのだろうかと、成長と共にいかめし は自問するようになり、曖昧だった“個性”の輪郭が、徐々にはっきりしてきた。
今では、かつて憧れていた可愛らしい少女像よりも、ガッシリと密度のある男性像に魅力を感じ、そうしたキャラクターたちが登場するデジタルイラストを多数制作している。
顔だけにフォーカスした表現は苦手だそうで、常に体全体を意識して人物が描かれており、だからこそ存在感を伴って、キャラクター達が画面の中で“生きて”いるのかもしれない。
また身体の造形だけでなく、そこに落とし込む陰、差し込む光の演出、色使いなども含め、「どんな絵造りがこのキャラクターには似つかわしいかだろうか」と、考えを巡らせながら描いているとのこと。狙い通りの表現が成功し、キャラクターの解像度を上げる事が出来たと感じられた時、それが何よりも彼女が創作の遣り甲斐を感じる瞬間であるという。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
いかめし:私が思う個性は、キャラクター性にある気がします。自身の創作においても、ご依頼を頂く場合でも、描くキャラクターのデザインや背景のストーリーをしっかりと照らし合わせたイラスト制作を心掛けています。
人体を描く事が好きなので「骨格を感じられる絵柄」というのは良く言われます。

作品毎のイメージは、耳にする音楽から着想を得ることが多く、親の影響もあって「昭和歌謡、ロックバンド、VOCALOIDと、幅広いジャンルの曲を聴いています」と いかめし は語る。
ミュージックビデオの視覚的な要素も取り入れつつ、曲調から見えて来た独自の映像も加え、アレンジし、脳内で組み立てられた情景の中から、描くべきモチーフを見つけることが多いそう。
アップテンポな曲調のものならとことん楽しく、恨み節なら、その情念を思い切りドラマチックに。
そうして、背負った生い立ちや物語も様々なキャラクターが生み出され、その喜怒哀楽が表現されているのである。
和装をはじめ、中華風のファッショや民族色の強いデザイン、更にはファンタジー的な世界観も好んでいるとのことで、常人と人ならざる者が共存する様が多く描かれている。
その世界観への愛着、「これを表現したい」という熱意が鑑賞者の胸にまっすぐ伝わることが、彼女の目指す理想のアート表現だ。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
いかめし:描きたいものを描けるようにとひたすら創作をしてきました。イラスト制作を心から楽しんで生み出している人達を見ていると、尊敬の気持ちが湧いてきます。
今後もキャラクターがメインの一枚絵を中心に、まだまだ全体的なクオリティを上げていけるようにと思っています。

絵を描く際は自身の直感を重視し、描画技法も複雑に組み立てるのではなく、心の赴くままに線と色を重ねていく。
また、「描きたい時に描く」ということをモットーに、もし筆が進まなかったり、筆を持つ気にならなかったとしても、今日はそういう日だったのだと思って受け容れる。
適度に自分を甘やかして、のんびりと活動する。
それが継続の秘訣であるのかもしれない。
制作に打ち込んでいる際は、修正が必要になることも多々あり、一からやり直しになることもしばしば。
そうした後退も決して無駄ではない。失敗をしても助走をつけて、納得のいく仕上がりという勝利を掴みに行く。
いかめし にとって、絵にむきあう時間は正に“生きている時間”であるという。
依頼作品に着手する際は、クライアントの希望に応えるべく、提供された資料と睨み合い、加えて自分でも別の資料をあたってみたりと、労力は平素の制作の何倍にも及ぶ。
けれど、自分というクリエイターを見つけてくれたことへの感謝の思いがエネルギー源となり、有り難さを噛みしめながら創作に臨んでいるのだそうだ。
「個性について考える」展では、画中人物の表情や身体の動き、色彩等を含めた絵柄全体に、ぜひ注目してみてほしいとのこと。
また、その他にも作者自身も気が付いていない“個性”を発見してもらえたなら、とも。
「何か一つでもご鑑賞者様の心に残れば本望です。いかめしという絵描きの創作を、少しでも好きになってくれたら嬉しいです」 そう いかめし は話してくれた。
取材の最後に、彼女に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
いかめし:生まれ育った地は東京、私にとっての故郷は新潟です。何方も私には大切で必要な居場所です。
生まれ育った東京は人が多く、対人が苦手な私にはあまり合わない場所です。ひとり親に三人きょうだいで育ち、金銭面でもギリギリでした。だけど、母は家で絵を描いてばかりいる私を否定せず、ずっと応援してくれています。
私が絵の為にやりたいと思う事を相談すると、母は快く、深く理解を示してくれました。私の創作人生はここから始まっています。第一の拠点です。
祖父母の住む新潟は、普段家の中でじっとしている私にとってはしっかりと体を動かす事の出来る、最高の場所です。母を含め、祖父母や叔父は幼い頃から私を色んな場所に連れて行ってくれました。全ての景色が創作への刺激になり、気分転換やインプットになりました。第二の拠点です。
故郷である新潟、母の実家は代々から小さな神社を経営しています。今は祖父が神主の職に就き、姉が跡を継ぎます。
私はどこにいても出来る「絵を描く」という活動が強みになり、年に数回新潟へ手伝いをしに行っています。私の創作の色は新潟の家や神社から沢山影響を受けていますし、少しでも支えになりたい、その特色や伝統を繋いでいきたいと強く感じています。
(取材/執筆:大石)
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