- yuko Oishi
- 2 日前
- 読了時間: 4分
いちなみ鷹正 in 個性について考える 2025
会期:2025年9月25日(木)~9月28日(日)
会場:Gallery IYN
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中学時代の美術部の活動で油彩に熱中していたこともあり、以前は重厚な絵の具の塗り重ねを思わせるデジタル画表現を好んでいたが、最近はより軽めのタッチがお気に入り。
また、最も好きな青色ばかりを多用して描いていた時期もあったが、歳を重ねる毎に他の色の魅力にも気が付き、色彩表現にも幅が広がった・・・
作風は常に一定ではないが、その中でも敢えて変わらない軸があるとするならば、如何なる作品を描くに際しても自らの心に正直に、そして描くという行為を純粋に楽しむことであるだろうかと いちなみ鷹正は語る。
作風という型に創作衝動を当てはめるのではなく、心の赴くままに描き方を自由に変えていく。
自分の名と結び付けて覚えてもらえる画風が定まらないことに悩んでもいるそうだが、いちなみの個性は視覚的に捉えることの出来る画面の表層からではなく、作品の奥底から鑑賞者の心に響いてくるものであるのかもしれない。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
いちなみ鷹正:お恥ずかしい話ですが、正直なところ未だに自分の絵の何が個性的と言えるのか分からずにいます。
わりと色んな種類の絵を描きたくなるので、それが原因かもしれません。
人からは「色がきれい」とか「透明感がある」、また「儚い感じがする」と言われることが多いように思います。

どのようにして作品の着想を得るかも其の時々によって異なるが、最近は“色”からアイディアを貰う事が多いと いちなみ は語る。
美しい景色を直に見たり、または写真などで目にした際に、心を揺さぶられる“色”との出会いがあり、「この色を使って絵を描きたいなあ」と思う。
そこから制作がスタートするらしい。
もしくは、自らの感情の揺れ動きの中からヒントを得ることも。
「渦」という作品は、制作に行き詰って苦しんでいた際に、「どんなに負の感情の渦の中にいても、その中心から新しい光が見えることもあるのではないか」とふいに思い付いて描いたそう。
そうした閃きの裏側、物事の捉え方や考え方の中にも、いちなみ の個性が見え隠れしている。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
いちなみ鷹正:学生時代は某イラストレーターの方の色彩豊かな絵が大好きでとても憧れていました。
他にも、東山魁夷や川瀬巴水など、自然の色を描く画家の絵に感銘を受けていました。
私も美しい色の絵を描けるようになりたいと、今も理想に近づけるよう精進しています。

自らの個性として、一体なにを提示したら良いのか。
その答えは未だ出ていない。
しかし、少なくとも自らの胸の内から湧き上がった感情は自分だけのものである。
そう考えて、いちなみは「個性について考える」展に於いて、自らの心の暗部に迫る作品たちを披露する予定だ。
心の底の底にある、ネガティブな感覚をテーマした作品を集めることで、改めて見えてくる“いちなみ らしさ”があるかもしれない。
主題は重たくとも、いずれも描くことをとことん楽しんで生み出された作品たちだ。 おそらくは、ネガティブさの中にもプラスのエネルギーも感じられる、そんな展示会場になることだろう。
取材の最後に、いちなみ に次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
いちなみ鷹正:私は真冬の雪国に生まれました。冬場は毎日薄暗い灰色の空の下、雪が大量に積もり閉ざされていく陰鬱な暮らしが続きます。
ですが、色のない冬のおかげで春や夏に輝く植物の緑色をより強く感じることができますし、風が吹いて灰色の空から一瞬覗いた青空の清々しさに感動することができます。
これら故郷の自然の美しさは、絵を描く上で私の色彩感覚に多大に影響していると今では思います。
(取材/執筆:大石)
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