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更新日:5月28日


紗玄 in ART INPUT 2025


会期:2025年5月29日(木)~6月1日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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馬
無題

※写真は光調整などの加工をしております。

※展示写真は保存・SNSでの使用全て可能です。

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ある日突然、授業中にノートの隅にシャープペンシルで衝動的に絵を描き始めて以来、紗玄は長年に渡って、自身の執筆した小説の世界観や心に思い浮かんだ情景を、繊細で高密度なタッチで表現し続けている。

現在愛用しているのはボールペン。

ボールペンは、私たちの生活に最も溶け込んだ筆記用具と言えるだろう。

自宅や職場、公共施設や商業施設等々・・・

何かしら記入が必要な場合に備えて、至る所にボールペンは用意されている。

また、ボールペンを普段から持ち歩いている人も多いだろう。

世の中に溢れるボールペンで世界も描き出すことが出来る、アートを生み出すことが出来る・・・

そう考えると、紗玄はとてもワクワクするそうだ。

ペンで描きたいモチーフの輪郭を捉え、影を捉え、一度線を引いてしまえば後戻りは出来ない、そんなスリリングさも好ましいという。

インクが掠れるように引いた線の重なりで濃淡も自在に表現し、また直線を引く場合でも定規は用いず、その瞬間々々にしか描き得ない生きたタッチが織り成す作品世界を、彼女はこよなく愛している。




Q.これまでの創作活動の中で、あなたの一番の代表作と思われる作品を教えて下さい。

また、何故その作品をお選びになりましたか。


紗玄:「兆し」です。

こちらは実験的なもので、パノラマと魚眼の構図を組み合わせたものとなっております。

自分としてはとてもよく描けたなと気に入っております。


窓辺の景色
「 兆し 」

近景と遠景の消失点をずらした場合、違和感が生じるのか、もしくは更に立体感が強調されるのか・・・

一体どちらの結果になるのか試してみたいと、紗玄は「兆し」を制作した。

画面の調和が乱れることなく、奥行きが際立った仕上がりに満足すると共に、その後も構図を考える際の補助線の用い方について学びを深めているそうだ。


モノトーンの画面で成し得る様々な表現効果を探求しながら、紗玄は自身にとっても鑑賞者に“最高”の感動が得られる作品を生み出すために全力を注いでいる。

どんな絵を見て素晴らしいと感じるのか、どんな絵を見たいと望むのかは十人十色。

自分や誰か特定の人にだけ向けた創作ではなく、どんな人にも作品を楽しんで貰えるように、彼女はあらゆる視点や切り口から作品を描くために、日々様々な知識を求めている。

本やネット、テレビ、新聞等から幅広く情報を吸収し、自分のニーズと誰かのニーズを擦り合わせて作品を形作れるようにと肝に銘じているそうだ。


就職の折に自らが色弱であるという事実を知った紗玄は、「自分の目に見ている色は、果たして正解なのか」と疑問を感じ、絵を見ることを純粋に楽しめなくなった時期があったそう。

そんな経験から、自身の絵を見てくれる人にも一人一人違う視野、思想、感性があるということを意識するようになったのである。




Q.貴方の創作の方向性を決定づけた時期や出来事、また影響を受けたアーティストや作品などがあれば教えて下さい。


紗玄:一時的に画材が制限されていた時期があり、その時にボールペンのみで描き切ったことがきっかけです。

ペンと紙だけで良い身軽さが、今でも私に癒しをくれます。


町並み
「 新しい朝へ 」

絵を描くことは、時に自らの苦悩や辛い思い出と向き合うことでもある。

故に以前は制作が苦しいと感じることもあったが、最近は心に余裕が出来た為だろうか、創作に没頭しながら「もっと描く時間が欲しい」と思う程、前向きな気持ちで描画に取り組めていると紗玄は語る。


また、展覧会に足を運んでくれた人との対話の中から「自分を大事にしなければ、絵を見てくださる方々にも不安が伝わってしまうのだ」と悟り、自身のコンディションには以前よりも注意を払うようになったそう。

ペンを持った右手は、紙の上に誤魔化しも偽りもない、ありのままの自分を描き表してくれる。

なので絵を描くことで、自身でも気が付かなかった体調の変化や感情を教えられるので、自己管理に努めることが出来ているそうだ。

ART INPUT展に置いては、遠目からも来場者の心を掴み、思わず近くへと歩み寄らせ、画中世界へと引きずり込めるような・・・そんな展示構成を画策中とのこと。

また、将来的には個展開催で47都道府県を巡りたいとも考えているのだとか。


取材の最後に、紗玄に次のような質問を投げかけてみた。




Q.これまで創作において、人生において、苦しい状況に陥った際にどのようにして乗り越えてこられましたか。


紗玄:全て絵にぶつけておりました。

どんなに怒り狂っても悲しんでも、線は全て正直に返してくれました。

その線から自身を顧みて、周りの力も借りつつ少しずつ乗り越えてきました。

(取材/執筆:大石)

紗玄の作品を心ゆくまで堪能できる4日間

ART INPUT2025を、どうかお見逃しなく!


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