こんにちは!IYNアートコミュニティサロン、アート案内人の松澤です。
熱中症対策、日焼け対策、コロナ対策・・・・・外出をするのもなかなか大変な季節ですが、皆様はどちらかお出かけになりましたか?
私は先日、少~しだけ足を伸ばして奈良まで行って参りました。
じゃーん。奈良国立博物館で開催中の「中将姫と當麻曼荼羅―祈りが紡ぐ物語―」展、
とても良かったです。(写真の背景は神戸阪急百貨店。ただいま「私の世界展vol.1」の店番をしながら記事を執筆しております。)
以前、「曼荼羅とパステル」という記事を書かせて頂いた際に、中将姫についてチラッと触れましたが、この展覧会では中将姫の出生、伝説、當麻曼荼羅の歴史を知ることができます。
中将姫が一夜にして織り上げた(絵巻では織ったのは天女となっていましたが)とされる當麻曼荼羅は後世まで継承され、今回の目玉展示でもある「貞享本當麻曼荼羅」は江戸時代に作られたもの。色鮮やかで本当に美しい作品です。
この曼荼羅を前に、人間の想像力は凄いものだなぁとつくづく思いました。
極楽浄土の様子がきらびやかに描かれているわけですが、こんなにもまばゆく神々しい死後の世界を、どうして人は想像し得たのだろう・・・と。
こんなにも煌びやかな浄土を夢見ることができる、そうした夢にすがって生きていける人間のパワーと豊かな感性・・・・・・人間の心って本当にすごいと思います。圧倒されました。
また、会場ではデータ化された曼荼羅をパソコンで隅々まで見ることもできて、これまた感動!
特に奈良時代に作られたオリジナルの「綴織當麻曼荼羅」(国宝・非公開)は、経年劣化のため何が描かれているのか写真を見ても不明瞭ですが、超高画質でスキャンされたデータを拡大すると・・・!
仏様たちの様子がちゃんと確認できました。
いや~科学技術の力も凄い。感心しまくりの1日でした。
展覧会は8/28(日)まで開催中!
奈良公園
日陰に座して憩う鹿の
声も聞こえぬ
猛暑かな・・・