えびすきすき丸
~会期中の通販購入について~
展覧会初日に、展示会場の様子が本ページ内にアップされます。
展示作品の中でお気に入りのものを見つけたら、LINEで簡単に購入が可能!
お友達登録をお済ませ頂き、作品名と作家名をご明記の上「購入希望」とメッセージを送るだけ!
スタッフが迅速に対応し、作品の詳細や購入手続きのご案内をいたします。
独創的で、素敵なアートをもっと身近に・・・
新しいショッピング体験を、どうぞお楽しみください。
パソコンでイラストを描くことを覚えた少女時代、えびすきすき丸は稚野まちこを筆頭に、尊敬するアーティストの絵柄を模倣し、メイキング動画なども参考にしながら、余暇は専ら創作に打ち込んできたという。
まばゆい程に様々な色彩を取り入れた画面が印象的だが、彼女が“色”を特に意識して制作の臨むようになったのは中学生の頃。
美術の授業で級友と互いの似顔絵を描いたことが契機となった。
えびすきすき丸には生まれつき顔に痣があり、コンプレックスの原因となっていたのだが、友人はそれを画面の上では取り除いてくれた。
その気遣いはとても嬉しかったのだが、仕上がった作品を見て「これは自分じゃないな」と感じたそう。
画中に描かれた均一な肌の色の自分と対峙し、彼女はこう考えた。
「肌にせよ髪にせよ、何を描くにしても一つの色だけで表現するのは詰まらないし、勿体ない」と。
それから着彩時には、固有色に囚われることなく複数の色を用いるようになり、現在のような鮮やかな画風に辿り着いたのだった。
現代アート作品の鑑賞も好んでおり、キュビズム的な観点で“色”をモチーフの人物の持つ多面性を表す要素にも出来ればと、えびすきすき丸は考えている。
例えば、人物の表情は笑顔そのものであったとしても、暗い色味が混じることで不穏な雰囲気を醸し出すことも出来るし、または明るい色調から人物像を深堀りすることも出来る。
「眼は口ほどに物を言う」というが、えびすきすき丸の生み出す“色”もまた、表情と同様もしくはそれ以上に鑑賞者の心を揺さぶり、魅了する力を持っているようだ。
Q1.あなたの作風において、個性的だとご自身が感じておられる点、または鑑賞者の方から個性的と評価される点について教えて下さい。
えびすきすき丸:色塗りが作品を作る中で1番好きな過程なので特に力を入れています。有難いことに色づかいを褒めて頂くことが多いので更にパワーアップしたいと常思っています。
学生時代は多くの時間を趣味の創作に没頭することが出来たが、社会人になってから存分に描画に打ち込めるタイミングは限られており、自ずと絵との向き合い方も変化したと えびすきすき丸 は語る。
以前は、ゼロから作品が仕上がっていく工程が楽しくて、その面白さが創作の原動力だった。現在は良くも悪くも感情が高ぶった時に、その思いを日常的に描けないというフラストレーションと共に画面に向けて吐き出しているそうだ。
一心不乱に手を動かし、高揚した気持ちに形を与えてやることが気持ちの整理にもなるらしい。
創作頻度こそ少なくなってしまったが、だからこそ描くことは彼女にとって、嘗て以上に大切なライフワークとなっていると言えるだろう。
えびすきすき丸 は看護師を本職としており、医療に従事すると決めたのは、「人の役に立ちたい。患者さんが元気を取り戻す手助けがしたい」という思いから。
人々の健康を願って日々働いている彼女にとって、展覧会で自らの作品を「元気が出る絵ですね」と評価してもらえたことは、この上ない喜びだった。
仕事だけでなく、絵を描くことによっても誰かに“元気”になってもらえる・・・
創作の可能性の広がりを感じた彼女は、鑑賞者の心を鼓舞するような、より華やかで明るい色調を画中世界で追い求めている。
Q2.これまで、どんなアーティストを目指して創作をして来られましたか。また、表現者として今後叶えたい夢や、近づきたい理想像について教えて下さい。
えびすきすき丸:この人の絵だ!と気付いてもらえるような絵を目指してます。自身の強みである色づかいをもっと磨いていきたいです。
幼少期から一貫して人物を画題に選んできた えびすきすき丸だが、描画時に念頭にあるのは、何と飼い猫達の姿なのだとか。
生まれた時から彼女の生活は猫と共にあり、捨て猫を拾ってくることもしばしばあった亡き母と自分を今も繋いでくれている大切な存在であるのだそう。
画中人物に猫の耳を生やしたり、長い爪など姿形から猫に近づけることもあれば、独特の表情で“猫らしさ”を表現することもある。
猫をコンセプトとしているのかと言えば少し違うが、彼等は彼女にとって重要なインスピレーションの源だ。
愛らしく、美しく、凛としながら気まぐれで・・・そんな猫の魅力を、作品の中に積極的に取り込んで行きたい・・・そう考えているという。
配色の自由さ、彩りの豊かさを持ち味とする一方で、色数を絞ってどこまでの描画ができるか挑戦してみたいという気持ちもあるそうで、えびすきすき丸は作風は今後更なる発展を見せるかもしれない。
彼女に、次のような質問を投げかけてみた。
Q3.生まれ育った土地柄や環境があなたに与えている影響と、いま故郷について感じていることを教えて下さい。
えびすきすき丸:絵を描くようになったきっかけは鍵っ子で家にひとりでいる事が多かった私に母がパソコンをプレゼントしてくれた事です。2008年頃、当時10歳の時にインターネットで絵を描けることを知りそこからは没頭してました。今思えば家庭環境のおかげで楽しく絵を学べたのでパソコンを買い与えてくれた母には感謝しています。
(取材/執筆:大石)
えびすきすき丸のSNSも、是非ご覧ください。
Instagram:@ebi_no_oioi
いいねやフォロー、ご感想やご依頼、お問合せのメッセージ大歓迎です。