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鳥人間 in GIFT2025


会期:2025年1月23日(木)~1月26日(日)

会場:Gallery IYN


~会期中の通販購入について~


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イラストレーション
「 おにぎりデリバリー 」






鳥人間が、創作の相棒として色鉛筆を選んだのは高校生の時。

美術部の活動の中で描画手法を学んだことが切っ掛けだった。

それ以前は着色材料としてコピックマーカーを使用していたこともあったが、途中の修正がきかないため扱い辛さを感じており、その点 色鉛筆はのびのびと描画をすることが出来た。

また、温かみのある色調に仕上げることができるのも魅力で、三原色を塗り重ねることで多様な色を生み出しつつ、鳥人間は常に作品が鮮やかな印象になるよう心掛けているという。


そんな彼女がイラストで表現しているのは、自身の頭の中で息づくキャラクター達の日常だ。

彼等の物語を漫画や小説で表そうと試みたこともあったが、イラストで表現をすることが性に合っており、一枚の絵でどこまで情景を伝えられるか、如何にしてキャラクター達のぬくもりを鑑賞者に届けられるかということを念頭に置いて、創作に向かっているという。




Q. 創作コンセプトや創作活動を始めたきっかけや経緯を教えてください。


鳥人間:創作のコンセプトは「優しさと温かさと希望に溢れた物語」です。

私は幼少期から様々な昔話やゲーム、マンガなどの作品に触れていく中で、「この話、私だったらこんな結末にするかも」と何度か考えることがありました。そこで元の物語を改変して楽しんだり二次創作でアイディアをアウトプットしたりしてみたところ、「作るのって楽しい」と思うようになり本格的に創作活動を始めるようになりました。


イラストレーション
「 遊び疲れて... 」

SNSで作品を見てくれる人たちとの交流も創作の励みになったが、誰よりも鳥人間の背中を押してくれたのは、9歳年下の妹だった。


ある頃から、妹が眠りに就くまで物語を聞かせてあげることが鳥人間の日課になっており、当初は桃太郎やシンデレラなどオーソドックスな童話が主だったが、時折自分の創作する物語のエピソードも挟んでみると、妹はその世界観の大ファンになってくれた。

「あのお話がもう一度聴きたい」

「あのキャラクターが登場するお話が聴きたい」

そんなリクエストもくれるようになったそう。


妹が楽しい気持ちで眠れるようにと、物語には必ず希望のある結末を用意し、例え途中にどんな困難がキャラクター達を襲ったとしても、苦労が必ず報われるようにした。

彼女の創作コンセプトは、「妹の笑顔のために」という思いがあったからこそ、自然と確立されたのである。


しかし2年前、最愛の妹は10歳という若さで帰らぬ人になってしまう。

突然の事故、その死に対して理解が追い付かないまま妹の遺品を整理していた鳥人間は、勉強机の中から一枚の手紙を発見する。

それは、ノートの切れ端に記された、ほんの短いメッセージ。

「おねえちゃんへ、ずっとお話をしてくれてありがとう。」

多くを語る訳ではないが、その言葉を読んで「こんなにも自分の物語を喜んでくれた、楽しんでくれた人が確かに実在したのだ」という実感が、鳥人間の胸にひしひしと湧いてきた。

大切な妹を失った嘆きは筆舌に尽くし難い。

けれど悲しみに打ちひしがれる今の自分を妹が見たならば、あの明るい笑顔が曇ってしまうことだろう・・・そう思って、彼女は絶望の淵から這い上がる。

亡き妹のためにも、彼女は希望と優しさに満ちた世界を描き続けているのである。


彼女は次のよう語る。

「私にとって創作は一つのエンターテイメントであり、生きる意味であるのです」と。




Q.あなたの作品で、鑑賞者にどんな気持ちをGIFTしたいですか。また展示に向けての意気込みも教えてください。


鳥人間:私の作品からは温かさ、安心感、優しさ、力強さ、そして希望を見て下さる方々に届けたいです。

それが届かなくとも、少しでも明るい気持ちになっていただければ幸いかなと思います。


意気込みというのもなんかとは思いますが、展示に向けてあと1作品は描きたいなと思っております。

最高傑作は描けなくとも描くこと自体楽しめれば私にとって最高です。


イラストレーション
「 雨の日のおともだち! 」

現在大学に在籍中の鳥人間は、学業に追われて以前ほどには創作に没入する時間を持てずにいるそうだが、ライフワークと定めている絵を決して嫌いにならないように、敢えて「描かなくては」と気負わないように心掛けている。

それに、例え手を動かす時間がなかったとしても、意識をするでもなしにキャラクター達はいつも彼女と共にある。

日常生活の中のふとした出来事、目にした光景などに「この子ならこういう場面でこんな反応をするだろうな」「あの子ならこんな表情をするに違いない」と、想像することが習慣になっているそうだ。

「これは是非とも描きたい!」というイメージが湧き上がった際には、自分を追い詰めないペースでイラストに描き起こす・・・

それを果てなく繰り返し、一生をかけて作品世界を昇華することが鳥人間の目標である。


彼女に敢えて、次のような質問を投げかけてみた。




Q現代社会に欠落していると感じる事や、自分自身の体験等から欠落していると感じる事を聞かせて下さい。


鳥人間:デジタル化や効率化など身の回りにある色々なものが便利になってから、何となく感動やワクワク感が減ってきたなと感じるようになりました。

どんなに美しい光景でも簡単に写真に収められてしまうし、メッセージも手紙やハガキではなく全て電波に乗ってすぐに届いてしまうので、便利にはなったもののつまらなさが出てきたようにも思われます。

その上で人を感動させること、ワクワクさせることを新たに見つけるのもかなり難しいです。

今後人の心を動かすのもどんどん困難になっていくかもしれないと感じています。


(取材/執筆:大石)

 

鳥人間の品を心ゆくまで堪能できる4日間

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